レモンバームを植えてはいけない理由は繁殖力!地植えの注意点・育て方
爽やかな香りと見た目の美しさで人気のレモンバームですが、時に庭に植えてはいけないと言われることがあります。
主な理由はレモンバームの強い繁殖力にありますが、適切に管理することで地植えしても後悔する可能性を減らすことは可能です。
この記事では、レモンバームの繁殖力の秘密と地植え時の注意点について、詳しくお伝えしています。
これからレモンバームを植えようか検討している方や植える準備をしている方はぜひ参考にしてみてください。
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レモンバームとは
レモンバームは、シソ科コウスイハッカ属に属するハーブで、レモンに似た爽やかな香りが特徴です。
レモンバームの香りはシトラールという成分によるもので、抗菌作用やリラックス効果があるとされています。
レモンバームは、料理やデザートの風味付け、ハーブティー、さらにはアロマセラピーにも利用されます。また、消化を助ける効果や整腸作用があり、ストレス緩和にも役立つと言われています。
初心者でも育てやすく家庭菜園にも適しているため、多くの人々に親しまれている一方で、レモンバームは植えてはいけないという意見もあります。次の項では植えてはいけないと言われる理由についてお伝えします。
レモンバームを植えてはいけないのは強い繁殖力が主な原因
レモンバームを植えてはいけないと言われる理由としては、強い繁殖力が挙げられます。
レモンバームを庭に植えると、繁殖力が強いために庭を占領し周囲の植物の生育を妨げる可能性があります。
また、他の植物との競合で、特に背が低い植物は光合成ができず枯れてしまう恐れがあります。
ただ、その繁殖力を知った上で対策を行うことで、庭に植えても手に負えなくなるほど繁殖することもなくなります。次はレモンバームを庭に地植えする際の注意点についてお伝えします。
レモンバームの地植えの時期・方法と注意点
レモンバームを地植えする最適な時期は、春(3月~4月)と秋(9月~10月)です。
地植えには、日当たりが良くて水はけの良い場所を選びましょう。土壌は軽く湿っぽいものが適しており、ハーブ用土を使うと良いです。
植え付ける際は、株間を30センチ程度空け、根がしっかりと広がるように十分なスペースを確保することが大切です。
あとは剪定や間引きなどの管理によってレモンバームが増えすぎて困るようなことも防げるはずです。
レモンバーム栽培に適した環境
レモンバームを栽培するには、日当たりと風通しが良い場所を選びましょう。ただし、真夏の強い日差しは葉焼けの原因になるため、午前中だけ日が当たる東側の場所が理想的です。
用土づくり
レモンバームを栽培するための用土は、保水性が高く、やや湿り気のある土を好みます。
ハーブ専用土を使用するか、自作する場合は、赤玉土、腐葉土、パーライトを6:3:1の割合で混ぜ合わせると良いでしょう。
地植えの場合は、植え付ける2週間前に苦土石灰をまいて土を耕し、1週間前には堆肥と化成肥料を加えて再度耕すことが推奨されています。
水やりと肥料の与え方
レモンバームの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行うのが適切です。特に鉢植えの場合は、鉢底から水が流れ出るくらいまで与えると良いでしょう。
乾燥しすぎると葉が黄色くなることがあるため、適度な水分を保つことが重要です。
肥料に関しては、生長期の3月から6月にかけて定期的に施すことが推奨されています。緩効性肥料を株元にまくか、液体肥料を使用する場合は1週間から10日に1回の頻度で与えると良いでしょう。
レモンバームの種まき時期方法
レモンバームの発芽適温は約20℃なので、種まきは春(3月中旬~5月中旬)または秋(9月~10月)が適しています。
種は小さいので、種まきには育苗ポットを使用してハーブ用土を入れて湿らせた後に種をまきます。
種は軽く土で覆い、直射日光を避けながら土が乾かないように管理します。発芽までには10~14日を要します。
レモンバームを鉢植え・プランターで育てる方法
レモンバームを育てるのに適した鉢は、深さ15cm程度のものが良いでしょう。
鉢底石と鉢底ネットを敷いて水はけを良くし、良質なハーブ用土を入れます。
苗を植え付けた後は、株間を30センチ程度空けて風通しを確保します。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行い、特に夏場の乾燥に注意してください。レモンバームは蒸れやすいため、間引きや収穫を通じて風通しを良くすることが重要です。
数年ごとの植え替えで株の若返りを図り、花が咲く前に1/3程度を収穫することで、香りを強く保つことができます。
レモンバームの植え替え時期と方法
レモンバームの植え替えは、株の生育を促し、健康を維持するために重要です。
理想的な植え替え時期は、春の3月~6月、または秋の10月です。この時期に植え替えると、植物は生育に最適な条件を得て、花つきが良くなります。
植え替えの際は、鉢植えの場合は1~2年に1回、地植えの場合は3~4年に1回が目安です。
植え替える前に、茎を地際で切り戻し、根を傷つけないように注意しながら新しい土に植えます。土壌は水はけが良く、有機物で肥やされたものを選び、株元には腐葉土などでマルチングを行うと良いでしょう。
室内でのレモンバームの育て方
レモンバームを室内で育てる際は、適切な光と水分が重要です。
明るい日差しを好むレモンバームですが、直射日光は葉焼けの原因になるため、特に夏場は日陰で管理するか、レースのカーテン越しの光が理想的です。
室内は乾燥しやすいので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与え、空気の湿度を保つために定期的に葉水を行うと良いでしょう。また、肥料は生長期に定期的に与え、株が充実するようにします。
レモンバームは強健で育てやすいハーブですが、室内での栽培にはこれらのポイントに注意して香り高い健康な植物を育てましょう。
レモンバームの水耕栽培の方法
レモンバームの水耕栽培は比較的簡単に行えます。
種を蒔いたスポンジを水に浸して種を埋め込んだ後、ペットボトルなどの容器にセットします。
発芽後は、液体肥料を混ぜた水で栄養を与え、適切な光と水の管理を行います。根が十分に張ったら、肥料を加えた水で育て、収穫まで続けます。この方法で、レモンバームを一年中、新鮮な状態で楽しむことができます
発芽適温が20℃前後の環境を整えて育てるようにしましょう。
レモンバームの花が咲く時期と香り・花言葉
レモンバームの花は、初夏の6月~7月にかけて咲きます。小さな白い花が特徴で、レモンに似たさわやかな香りがします。
この花の香りは、ハーブティーや料理の風味付けにも使われ、多くの人々に愛されています。
レモンバームの花言葉は「思いやり」「同情」「共感」とされ、その優しい香りから、人々の心を和ませる効果があると言われています。
ギリシャ語でミツバチを意味する「メリッサ」とも呼ばれ、ミツバチを引き寄せることから、この名前がつけられました。庭やバルコニーで育てることで、美しい花と香りを楽しむことができます。
レモンバームを剪定・切り戻しする方法と目的・時期
レモンバームの剪定と切り戻しは、植物の健康を保ち、美しい形を維持するために重要です。
剪定の最適な時期は、株が20cm以上に成長した時、または草丈が10cm程度になるように収穫を兼ねて行います。
切り戻しは、梅雨に入る前や夏の高温多湿を避けるために行い、枝数を減らし、株のサイズを一回り小さくします。これにより、蒸れを防ぎ、植物が夏を乗り切る助けとなります。
剪定をすることで、新しい茎が左右に生え、収穫量を増やすことができます
レモンバームの夏越しは直射日光に注意する
レモンバームは暑さに弱いため、直射日光を避けることが重要です。
特に真夏の強い日差しは葉焼けの原因となるため、日陰で管理するか、午後は日が当たらない場所に移動させましょう。
また、多湿は病害虫の発生を促すため、梅雨の時期には枝をカットして風通しを良くし、湿度を下げる工夫が必要です。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと行い、根腐れを防ぐために鉢底から水が流れ出ることを確認するようにしましょう。
レモンバームの耐寒性と冬越しの方法
レモンバームは耐寒性が高く、関東以南の地域では特別な防寒対策をせずとも冬を越すことができます。
しかし、根が凍るような寒冷地では、鉢植えの場合は軒下など、霜から守れる場所に移動させることが重要です。
地植えの場合は、株元にマルチング材を敷いたり、腐葉土を被せることで根を保護します。
冬前には株元で刈り込むことで、春に向けて新しい芽が出やすくなります。
レモンバームの増やし方
レモンバームを増やすには、種まきの他にも挿し木、株分けの方法があります。
それぞれの方法について具体的にお伝えしていきます。
なお、初心者向けに挿し木や株分けによるハーブの増やし方をこちらのページでまとめているので、参考にしてみてください。
挿し木で増やす方法と時期
挿し木で増やすには春(3月~6月)か秋(9月~10月)が適しています。
具体的な手順は次のとおりです。
- 8~10cmの長さの健康な茎を選び、切り取る。
- 先端の葉を2~3枚残し、他の葉は取り除く。
- 茎の切り口を斜めにカットする。
- 30分~1時間ほど水に浸す。
- 赤玉土を入れた育苗箱に茎を半分の深さまで挿す
- 根が十分に生えたら、鉢や地面に植え替える。
この方法によって、レモンバームを増やすことができるでしょう。
株分けで増やす方法と時期
株分けに適した時期は、春(3月下旬)~秋(9月頃)までです。
具体的な手順は次のとおりです。
- 株を掘り上げ、古い土を落とす。
- 株を2~4等分(大きな株の場合は4等分程度)にする。
- 分けた株はそれぞれ鉢や地面に植え付ける。
株分けは、レモンバームの生育が活発な時期に行うと新しい株もすぐに成長を始めるので成功しやすいです。
レモンバームの収穫時期と方法
レモンバームの収穫は、生育期の3月から6月にかけて行います。
この時期は葉が最も繁っており、香りも強くなります。収穫は、株元から約10cm上の部分を切り取ることで、植物にダメージを与えずに済みます。
また、6月から8月にかけては、開花期に入るため、この時期に収穫すると香りが一層強くなります。
収穫した葉はフレッシュな状態で利用するのが最も良く、ハーブティー、料理の香り付け、またはドライハーブとして保存することができます。
収穫したレモンバームの使い方についてはこちらのぺーじで 詳しくお伝えしているので、参考にしてみてくださいね。
まとめ:レモンバームの育て方のポイント
レモンバームを地植えする際は、その強力な繁殖能力を理解し、適切な管理を心がけることが重要です。
植え付ける間隔や定期的な管理によって手に負えなくなるほど繁殖することもないので、特に問題なく地植えで育てられるでしょう。
この記事が、自宅でレモンバームの栽培を楽しめるための参考になれば嬉しいです。
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