ウォンバットはオーストラリアに住むふわふわした動物で、人間にも親しみやすいことで知られています。
しかし、そのかわいらしい姿の裏には、厳しい自然環境や人間の干渉による苦難があります。実は、ウォンバットはうつ病になりやすい動物なのです。
その原因や症状や治療法などについて、この記事では詳しく解説します。
また、ウォンバットが人間や他の動物に甘えることで、どのように心身の健康や寿命に影響するかも紹介します。ウォンバットの魅力や秘密を知れば、あなたもきっと彼らのファンになるでしょう。
ウォンバットが人懐っこいのはなぜ?
ウォンバットといえば、動物園の飼育員さんにくっついていったり初対面の人にも怖がらなかったりといった、人懐っこい動物として知られています。
また、飼育されているウォンバットだけでなく、野生のウォンバットもほとんど逃げることはありません。
なぜ、ウォンバットはこんなに人懐っこいのでしょうか。
人懐っこい理由には、寂しがり屋で警戒心が薄いことがあります。
具体的な事例には、
- 野生に帰そうとしたら人間のもとに戻ってきた
- 人にかまってもらえず体調を崩してしまった
などがあります。
また、生息地のオーストラリアなどのオセアニア地域は外敵が少ないため、もともと警戒心は薄いのです。
人間好きで人懐っこいと聞くと愛着がわきますが、その一方で体調が悪くなるほど寂しがりなのは、ほかの動物と比べて繊細であると感じますね。
ウォンバットは寂しがり!いじけるとうつ病になる?
ウォンバットは寂しがりで、構ってあげないといじけてしまいます。それだけならかわいいのですが、ストレスとなりうつ病を発症したケースもあるので注意が必要です。
具体的には下記の状況が続くことで、うつ病のリスクが高くなります。
- 動物園に来るお客さんと触れ合えない
- 飼育員さんと長時間離れている、なでてもらえない
ウォンバットは寂しがりなので、じゅうぶんに甘えさせてあげることが大切だとわかりますね。
実は、ウォンバットは「甘えることで寿命が延びる」といった驚きの結果もあるのです。
ウォンバットは甘えると寿命が延びるって本当?
ウォンバットの寿命は、野生で5~15年、飼育環境下では15~25年と言われています。
野生で10年以上生きるウォンバットは少なく、反対に飼育されているウォンバットは30年以上生きた事例もあります。
野生と飼育されたウォンバットの寿命の違いは、人に甘えることができる環境かどうかが大きく関係しています。
ウォンバットは人に撫でられたり甘えたりすることで、次のような影響から寿命が延びるといわれています。
- 寂しいと感じることが減り、うつ病の予防になる
- 安心してストレスが軽減される
もちろん野生と違って食事管理も寿命に関係していますが、甘えることで寿命が10年近く延びるのは驚きですね。
ウォンバットの性格・知能は?
ウォンバットの性格は下記のとおりです。
- 人懐っこく甘えん坊
- 攻撃しなければおとなしい
- 繊細でストレスを溜めやすい
- 警戒心があまりない
甘えん坊でおとなしい性格は、みんなから愛されているのも納得ですよね。一方で、繊細な部分もあるため、飼育下ではストレスを溜めないための体調管理が大切です。
ウォンバットの知能については特別高くありません。動物園のウォンバットがまわりの植物を使って遊ぶ様子から頭が良いと考えられますが、犬や猫のように自分の名前を覚える知能はないようです。
ウォンバットの臭いで縄張りを守る方法とは?
ウォンバットは基本的に単独行動をとり、巣穴を掘って生活します。自分の縄張りである巣穴を守るために、ウォンバットは自分の臭いを利用します。
その方法が、なんと自分の四角いうんちを巣穴の入り口に置くことなのです。
ウォンバットのうんちは世界でも唯一、四角いかたちをしています。そのため、風や雨で転がるのを防ぎ、長く臭いを残しておけるのです。
四角いうんちを表札のように使用するのは、ウォンバットならではのマーキング方法ですね。
ウォンバットが人気の理由は?人間好きでまとわりつくのがかわいい!
ウォンバットの人気が高くなるにつれて、テレビやSNSなどで見かける機会も増えたのではないでしょうか。
ウォンバットの人気の理由には、下記の評判があります。
- 人間好きで飼育員さんにまとわりつくのがかわいい
- ずんぐりむっくりの体型がかわいい
- 丸くてぬいぐるみみたい
- 短い足でヨタヨタ内股歩きをするのがかわいい
想像しただけで、かわいさが思い浮かびますよね。
2023年現在、日本でウォンバットがいる動物園は、
- 大阪府の五月山動物園
- 長野県の茶臼山動物園
の2か所だけとなっています。
ぜひ、実物を見てかわいさに癒されてみてくださいね。
まとめ:ウォンバットが人懐っこい理由とうつ病・寿命と甘えることの関連性
この記事では、ウォンバットが人懐っこいのはなぜか、そしてうつ病・寿命と甘えることの関連性について説明しました。
ウォンバットはストレスや孤独に弱くうつ病になりやすい動物ですが、人間や他の動物と触れ合うことで、気分が上がったり免疫力が高まったりすることが分かっています。
ウォンバットは自然界では約5年程度しか生きられませんが、人間の世話を受けることで15年以上も長生きすることができます。
ウォンバットは私たちにとっても大切な存在であり、彼らの生態や保護に関心を持つことが必要です。
コメント