よもぎ茶には様々な嬉しい効能があるハーブティーですが、時には「肝臓に悪い」と言われることもあります。
肝臓の働きを強化する効果があるという意見がある一方で、肝臓に負担をかける成分も含まれているという説があります。
よもぎ茶が気になっていても、肝臓に悪影響を及ぼすのか心配という方は多いので、この記事ではよもぎ茶は肝臓に悪いと言われる理由や本当の効果についてお伝えしていきます。
よもぎ茶の白髪への効果やおすすめの飲み方についてはこちらのページで詳しくお伝えしています。
[surfing_other_article id=”2721″]「よもぎ茶は肝臓に悪い」と言われる理由
よもぎ茶は肝臓に悪いというのは、誤った情報に基づく噂に過ぎないという意見が大多数です。
理由としては、よもぎ茶は肝臓に悪いよりもむしろ、肝臓の働きをサポートする成分が含まれています。よもぎ茶に含まれるコリンという成分は、肝臓で脂肪の代謝を促進して肝機能の低下や脂肪肝の予防に効果があります。
また、コリンは胆汁の生成にも必要な成分で、胆汁は脂質の消化吸収を助ける働きもあることから、よもぎ茶は肝臓に良いハーブティーと言えます。
一方で、C型肝炎などの肝機能障害のある人にとっては、場合によっては肝臓に悪い影響を及ぼす可能性があるとされています。
肝障害がある肝臓には鉄が付きやすく、つきすぎてしまった鉄が肝臓の細胞にダメージを与えてしまう可能性があると言われており、その結果として重症化リスクが高まる可能性が指摘されています。
よもぎは比較的、鉄分の含有が多い(ケールの約5倍)食品であることから「よもぎ茶は肝臓に悪い」と言われる可能性はありますが、他の食品に比べて突出して鉄分が多いわけではないので、恐れすぎる必要はないものの、飲み過ぎには注意するようにしてください。
参考:「鉄制限の食事とC型肝炎」慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト
よもぎ茶は腎臓に悪いというのも誤りなのか
よもぎ茶は場合によっては腎臓に悪影響を及ぼす可能性があります。
よもぎの古い葉はシュウ酸が多く含まれているので、よもぎの古い葉を多く摂取してしまうとシュウ酸腎症の原因になる可能性もあります。
シュウ酸をたくさん摂ってしまうと、人によっては、腎臓にどんどんシュウ酸の結晶が貯まってしまう腎臓病、シュウ酸腎症(別名:アイスティー腎症)になることがあるのです。
もともと腎臓の働きが良くない方が古いよもぎの葉を多く摂取することで、腎不全や透析になってしまう危険性もあるので注意が必要です。
多くのよもぎ茶の製品はよもぎの新芽だけを使っているはずなので、よもぎ茶選びさえ間違わなければそれほど心配する必要はありません。
よもぎ茶の副作用について
よもぎ茶はキク科の植物なので、キク科アレルギーのある人は飲むとアレルギー症状が出る可能性があります。
アレルギー症状には、かゆみや発疹、咳やくしゃみ、呼吸困難などがあります。
また、よもぎ茶には食物繊維が多く含まれているので、過剰に摂取すると消化不良や下痢を引き起こすことがあります。
食物繊維は、腸内の善玉菌のエサになり、便通を良くする効果がありますが、摂りすぎると腸の動きが活発になりすぎることが原因です。
そのほか、ツヨンという毒性成分が微量に含まれていますが、このツヨンという成分は、女性の生理機能を刺激する作用があるので、妊娠中の人は切迫流産や早産の危険性が高まります。
また、授乳中の人も、ツヨンが母乳に移行する可能性があるので、よもぎ茶を飲むのは控えたほうがいいでしょう。
以上のように、よもぎ茶には副作用がある可能性がありますが、一般的には、適量を飲む分には安全で、健康に良い効果が期待できます。
よもぎ茶の適量は、一日に1~2杯程度と言われています。よもぎ茶を飲む際には、自分の体質や状態に合わせて、適切な量を摂取するようにしましょう
よもぎ茶を飲む際の注意点
体に良い効果をもたらすよもぎ茶ですが、飲み方や飲む人によっては悪影響を及ぼす可能性もあります。
ここでは、よもぎ茶の適切な摂取量と摂取方法と、妊娠中の方など注意すべき状況の人についてご紹介していきます。
適切な摂取量と摂取方法
よもぎ茶は乾燥した茶葉をお湯で煮出して飲むのが一般的です。茶葉の量は、お好みに応じて調整できますが、目安としては、1リットルのお湯に対して大さじ1~2杯程度です。
よもぎ茶は、食物繊維が多く含まれているので、過剰に摂取すると消化不良や下痢を引き起こすことがあります。過剰摂取を控え、よもぎを煮出して飲む場合は、1日2リットルを限度に飲むようにしましょう。
粉末のよもぎ茶を摂取する場合は、1日5g程度を目安に摂取するようにします。カップによもぎ粉末を入れ、お湯またはお水を注げば完成するので、簡単に飲めるのが魅力です。
妊娠中や特定の病状の人の摂取について
よもぎ茶には、ツヨンという毒性成分が微量に含まれています。ツヨンは、女性の生理機能を刺激する作用があるので、妊娠中の人は切迫流産や早産の危険を避けるために、よもぎ茶を飲まないでください。
また、ツヨンが母乳に移行する可能性があるので、授乳中の方もよもぎ茶を飲むのは控えたほうがいいでしょう。
そのほか、よもぎはキク科の植物なので、キク科アレルギーのある人は飲むとアレルギー症状が出る可能性があります。アレルギー症状には、かゆみや発疹、咳やくしゃみ、呼吸困難などがあります。
キク科アレルギーか分からない方は、少量から飲み、体調に変化がないか試すことや、病院で検査をしてみることをおすすめします。
「よもぎ茶はまずい」という意見について
よもぎ茶は、健康に良いとされる効果がありますが、「まずい」と感じる人もいます。
一方で、よもぎ茶の独特の風味が好きという人もいるので、単純に好き嫌いというのも理由の一つでしょう。ただ、よもぎ茶を美味しく飲むための方法もあるので、いくつかご紹介したいと思います。
まずいと感じる理由
よもぎに含まれるシオネールやβ-カリオフィレンという成分は、苦みや渋みに敏感な人にとってはまずいと感じる原因になります。
独特の香りもこの成分によるものなので、この香りも同様に好きになれないという人もいます。
ただ、よもぎ茶をまずいと感じる人でも比較的美味しく飲める方法があるので、次にご紹介します。
まずさを改善する方法
よもぎ茶のまずさを改善する方法についてご紹介します。
まず、よもぎ茶の苦味がまずいと感じさせる主な原因です、煮出すよりも蒸らす方が苦みが少なくなるのでおすすめです。
また、蒸らす時間は短めにすると苦みは軽減できます。薬効成分は少なくなってしまいますが、飲みやすさを重視する方はぜひやってみてください。
そのほか、よもぎ茶には他のハーブティーとのブレンドもおすすめです。例えば、ミントやレモンバームなどのハーブを加えることで、よもぎ茶の苦味を和らげることができます。
これらの方法を試して、よもぎ茶がまずいと感じることは改善できることでしょう。
まとめ:「よもぎ茶は肝臓に悪い」と言われる理由や副作用について
この記事では、「よもぎ茶は肝臓に悪い」と言われるのはなぜか、副作用や注意点、まずい説について解説しました。
よもぎ茶は、肝臓の働きを強化する効果があるという研究がある一方で、よもぎ茶に豊富に含まれる鉄分が肝臓に負担をかけるとも言われています。
実際には肝臓に負担を掛けるほどの含有量はないので、肝臓に悪いとは言えませんが、飲み過ぎることは避けた方が良いでしょう。
副作用としては、キク科アレルギーがある方には注意が必要だったり、よもぎの古い葉に含まれるシュウ酸が腎臓に負担をかけてしまうことが指摘されています。
よもぎ茶を飲む際の注意点についてもまとめているので、健康的に用いるための参考にしていただけたらと思います。




















