豆知識

てまえどりはおかしい?汚いなどのデメリットやうざいと反対する声について

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最近の風潮で「てまえどり」が広がってきていますが、おかしいという意見は多いです。

食品ロス対策に効果はあると思いつつも納得できないという意見や、そもそも賞味期限が長い商品を選ばないと家の中で期限が過ぎてしまうという意見など様々です。

ここでは「てまえどり」がおかしいと感じるポイントや、建設的な改善案についてまとめているので「てまえどりはおかしい!」と感じる方は是非感想をコメントにいただけると嬉しいです。


流行語にも選ばれた「てまえどり」はおかしい?

「食品ロスを減らすために「てまえどり」のご協力をお願いします。」

最近、スーパーやコンビニでこの言葉をよく見かけますよね。「てまえどり」は2022年のユーキャン新語・流行語大賞でトップ10にノミネートされ、世間での注目度も高いことがわかります。

食品ロスを減らすためのてまえどりは良いイメージがあると思いきや、次のように「おかしい」との声もあります。

  • コンビニの利益が目的ではないのか
  • 消費者にメリットはない
  • 同じ商品なら新鮮なほうを選びたい

コンビニは過剰な仕入れによって廃棄が増えてしまうケースがあり、消費者からすれば「発注に問題があるのでは」と指摘する人もいます。

しかし、コンビニでは売り切れで販売の機会を逃すと客離れの原因となるため余裕を持った仕入れをする必要があり、単に仕入れを減らせば良いとの問題でもないのです。

てまえどりの取り組みによって同じ値段なのに古いものから選ばなければならないのはおかしいしメリットはないとの意見がありますが、一人ひとりが食品ロスを減らす意識を持つこと自体は大切でしょう。

同じ値段なら新鮮なほうを選びたいのは誰でも一緒なので、スーパーの値引きシールのようにコンビニでも値引きされる商品が増えていけば普及率も変わっていくかもしれませんね。

てまえどりをあたりまえにするには、消費者へのお願いをするだけではなく、納得できるような対策が必要と言えるでしょう。

「てまえどりは汚い」などのデメリットについて

普段からてまえどりを意識している人もいますが次のようなデメリットから、なかなか実践できない人もいます。

  • いろんな客が触っているので汚いと感じる
  • 期限内に食べきるのが難しい

いちど手に取った商品を棚に戻した経験がある人は多いのではないでしょうか。どれを買おうか迷っているとき、触れた商品を買わないことってありますよね。

ネットでの意見には食べるのは中身なので気にならないという人もいますが、汚いと感じてしまうためどうしても奥からとってしまうとの声もありました。

商品によっても汚いと感じる程度は変わりますし、まずは自分のできる範囲でてまえどりを実践してみるのが良さそうです。

ちなみに、店頭のてまえどりに関するポップには、あくまで「すぐ食べるなら」と記載されています。無理に期限の近いものを買う必要はないので、自分の食べるタイミングにあわせて商品を選んでくださいね。

てまえどりがうざいと反対する声は多い?

「すぐ食べるなら、手前を選ぶ」のてまえどりに関するメッセージをコンビニやスーパーで見かける機会は多くなりました。その一方で、うざいと反対する声も上がっています。

ネットでの反対意見には下記のものがあります。

  • 食品ロスの問題が消費者の責任のように感じさせる
  • 長期間分のまとめ買いができない
  • 家庭での食品ロスが増える

反対する声のなかには、てまえどりが強制されているようでうざいと感じてしまい、あえて後ろから取る行動をする人もいるようです。

てまえどりの悪いイメージがある中で、これからどのような取り組みができるのでしょうか。


食品ロスの取り組みについて日本ができることは?

食品ロスを削減するための取り組み「てまえどり」が日本で始まったのは、2018年10月のコープこうべと神戸市が行ったキャンペーンです。

https://www.kobe.coop.or.jp/

そして2021年6月には一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会と消費者庁・農林水産省・環境省の3省庁が、てまえどりの取り組みを開始し全国的に広がっていきました。

2018年の農林水産省のデータによると、日本の食品ロスは年間600万トン。全国民が毎日茶碗1杯分を捨てている計算になるのは驚きの数字ではないでしょうか。

食品ロスを減らすために、日本では次の取り組みを行っています。

  • 配送時の汚れによる廃棄を減らす
  • 飲食店の食べ残しを持ち帰ってもらう
  • 工場での過剰な生産を減らす

環境省は、食品ロスポータルサイト「食べ物を捨てない社会へ」を立ち上げ、上記の取り組みを自治体や事業者へ呼びかけています。

家庭でも食品廃棄を出さないように工夫したり、必要以上に購入したりしないなどの取り組みができそうですね。

日本に住むわたしたち一人ひとりが食品ロス削減の意識を持つことで、地球全体の環境も変えることができるのではないでしょうか。