健康管理

体重計の筋肉量や体脂肪率はあてにならない?測定の仕組みやタニタの筋肉量が多すぎるという説についても

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体重だけでなく体脂肪率や筋肉量を測ることができる体重計って、「どうして体重以外も測定できるの?」と不思議ですよね。

体重は正確としても、筋肉量などは果たしてどこまであてにできるのか疑問です。

「体重計で測定する筋肉量や体脂肪率って正確なの?」

と気になって調べてみると、電気抵抗値を用いることによって筋肉量や体脂肪率を計測しているとのこと。

ただ、「ある程度は」正確に測れる方法ではあっても、計測のタイミングなど計り方によっては数値の変動も大きく、あてにならない結果になることもあることがわかりました。

ここでは、どのような仕組みで体重計によって筋肉量は測定されているのか、測定の仕組みや誤差について調べてみた内容をまとめてみました。


体重計の筋肉量や体脂肪率はあてにならない理由とは?

体重や体組成は一日の中でも常に変化していますが、これは主に体内の水分量に関係します。

運動したりお風呂に入った後だと、汗をかいているので体内の水分量は少なくなります。

反対に食事や飲酒後は水分量が多くなります。

体内の水分量の増減によって体重計の電気抵抗値に影響を与えてしまうため、測り方によっては正しい筋肉量などの数値が出なくなってしまいます。

その面から見ると「体重計で測る筋肉量や体脂肪率はあてにならない」という声があるのも否定できません。

体内の水分量の差が開いているタイミングで測定した場合、同じ日に測定しても筋肉量の差が大きく異なることがありますが、ほとんどがこうした理由によるものです。

そうなると「やっぱりあてにならない数値だな」と感じてしまうところですが、少なくとも食後や入浴後、運動後は避け、朝起きた時や寝る前に測定することで、「あてにならない」ほどの誤差を生じることはないことは確かです。

「少しでも正確に測るために毎日同じタイミングで測定する」ことで、ある程度は参考になる数値を測定できるのではないでしょうか。

体重計で筋肉量や体脂肪率はなぜわかるのか?測定の仕組みについて

タニタの公式サイトを見ると、体組成計の原理について詳しい記載がありました。

そこによると体組成計は「生体電気インピーダンス法」という方法を応用して計測しているとのことです。

事前に入力した身長、年齢、性別といった情報と、実際に測定した体重と電気抵抗値を組み合わせて測定しています。

電気抵抗値とありますが、体に微弱な電気を流して電気の流れやすさを計測しています。

脂肪は電気をほとんど通しませんが、筋肉は電気が流れやすいという特性をうまく利用しています。

体重計に乗るだけで筋肉量や体脂肪率が分かってしまうのは少し疑問でしたが、電気を体に流してその流れ具合で測定しているのは納得ですね。

体重計によって筋肉量や体脂肪率が違うこともある?

これまで書いてきたとおり、その時々で表示される筋肉量や体脂肪率が違う数値を表すことはあります。

では、もし2台のそれぞれ異なる体重計で同じ時に計測した場合、どんな結果になるでしょうか。

さすがに同じ時に測るのであれば条件は一緒なので同じ数値が表示されるだろうと思いきや、結構な差が出ることも珍しくありません。

こうなるとますます「体重計の筋肉量や体脂肪率はあてにならない」と思わざるを得ませんね。

ある程度の誤差があることは理解した上で、できるだけ同じ条件で計測するようにしてその数値の増減を重視する方が使い方としては適正と言えそうですね。


タニタの体重計の筋肉量が多すぎるのでおかしい?

「タニタの体重計だと筋肉量が多く測定されるのでおかしい」という口コミがあったので念のため調べてみたところ、タニタ公式サイトに回答が記載されていました。

測定できる筋肉量については一般的な筋肉以外に平滑筋(内臓など)や体水分も含んでしまう為、多めの数値が出るという事です。

タニタの体重計だと筋肉量がおかしいという口コミは当たっているということになります。

体重計では実際に体脂肪や筋肉量を直接測定している訳ではなく、電気の流れによって測定しているので、きっちりと正確に数値を出すのは実は難しいのかもしれませんね。

ですので、なるべく毎日同じ時間に、極力同じような服装で、安定した体調の時に測定して数値の増減を意識する使い方が良さそうです。

まとめ

体重計で測定される筋肉量や体脂肪率は、実際の体内の状態を反映しているわけではありません。

測定の仕組みには、様々な要因が影響しており、体型や体格、食事の内容や運動量など、個人差が大きく影響してしまいます。

体重計による筋肉量や体脂肪率の計測方法としては「生体電気インピーダンス法」という方法を応用して計測電気抵抗値を組み合わせており、体の水分が数値に影響を及ぼすことを防ぐ方法はありません。

そのため、毎日同じ時間に同じ条件で計測することで「あてにならない」ほどの差は生じませんが、本当に正確な数値が測定できるかと言えば少し疑問が残ります。

体型や健康の維持や増進のために体重計によって筋肉量や体脂肪率を測る程度に用いるのであれば問題ありませんが、測定条件には気を付けたいところです。

一部の人々の中で、タニタの筋肉量が多すぎるという疑惑が取りざたされていますが、こちらも同様に測定結果はあくまでも目安にするという使い方が適切であると言えます。