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  • ステビアの育て方|ハーブの冬越し・室内の栽培方法や挿し木などの増やし方

    ステビアの育て方|ハーブの冬越し・室内の栽培方法や挿し木などの増やし方

    ステビアは、南米原産のキク科の多年草で、葉に含まれる甘味成分が砂糖の約300倍という特徴を持つハーブです。

    ステビアは熱帯から亜熱帯の原産であり寒さに弱く、日本では冬に霜に当たると枯れてしまうことからなかなか育てにくい植物だと感じている方も多いと思います。

    しかし、適切な管理をすれば冬越しや室内での栽培も可能ですし、挿し木や株分けなどの方法で簡単に増やすこともできます。

    この記事では、ステビアの育て方について、冬越し・室内の栽培方法を中心に、挿し木などによる増やし方などについてご紹介します。

    ステビアの種まきと苗植え(地植え)の時期と方法

    ステビアは、種まきや苗植えの時期によって生育や収穫量に影響が出るので注意が必要です。

    ステビアの種まきは春まきと秋まきがあり、春まきは3月~4月頃、秋まきは9月~10月頃に行います。

    種まき準備として、ステビアの種を水に浸して吸水させておきます。充分に水を吸った種を湿った土に蒔いて軽く覆い土をして完了です。ステビアの種の発芽に必要な温度は22℃前後と高いので発芽までは日当たりと温度管理に気をつけます。

    (ただし、ステビアの種は発芽率が低い(諸説ありますが25%~50%くらい)ので、苗を購入するか親株から茎を挿し木して増やす方が簡単です。)

    発芽したら混み合ったところを間引きながら、本葉が4枚くらい出た頃に一度小さな鉢に1本ずつ植え替えます。

    苗植え(地植え)に関しては、春から夏(5月~6月)にかけて行います。

    植え付ける場所は日当たりが良く風通しの良い場所を選びます。ステビアは日光を好むので、太陽光がよく当たるようにします。

    ただし、30℃を超すと暑さで弱ることがあるので、真夏は直射日光を避けるか日陰に移動させます。鉢植えやプランターに植える場合は、草丈が大きくなるので大きめの容器を利用します。

    用土は水はけの良い肥えた土が適しています。

    苗を植え付ける際には、ステビアの根に付いている土はほぐさずにそのまま植え付けるようにすれば、根が傷むのを防ぐことができます。

    ただし、育苗ポットから苗を取り出した際に、根がびっしり廻るようにして伸びて詰まってしまっているような苗ならば、根を軽く少しほぐしてから植え付けを行うようにした方がその後の生育には好ましいです。植え付け間隔は30~40cmくらい空けておくのが望ましいです。

    なお、ステビアは種から育てると個体差が大きくなりがち(甘味の強い優秀な株もあれば逆に苦みがある株もできます。)なので、ステビアを増やす際には、甘味成分・ステビオサイドの含有量には品種差・個体差があることを考慮して、含有量の多い良質な個体を選んで挿し木で増やして栽培するようにすると良いでしょう。

    ステビア栽培に適した土づくり

    ステビアは適湿な土壌環境を好み乾燥がやや苦手ですが、過湿になると根が腐ってしまうことがあるため注意が必要です。

    栽培に適した土を作るためには、以下のとおり赤玉土や腐葉土などを混ぜ込んで水はけの良い土を用意すると良いでしょう。

    • 赤玉土(小粒か中粒)6:腐葉土4くらいの割合で混ぜる
    • 20~30cmくらいよく攪拌しながら混ぜ込む
    • 1週間程度土を落ち着かせる

    なお、赤玉土は水分を保持しながらも余分な水分を排出する働きあるため水はけのよい土にでき、腐葉土は有機物や微生物を供給して土の肥沃さを高める働きがあります。

    この2つを混ぜ合わせることで、ステビアが好む水はけが良く、栄養分が豊富な土が作れます。

    ステビア栽培に適した環境(日当たり・水やり・肥料)

    ステビアは日光を好むので、太陽光がよく当たる場所で栽培するようにします。

    ただし、30℃を超すと暑さで弱ることがあるので真夏は直射日光を避けるか日陰に移動させましょう。

    ステビアは適湿な土壌環境を好み乾燥がやや苦手ですが、過湿になると根が腐ってしまうことがあるため、水やりは土の表面が乾いた頃にたっぷりと水を与えます。

    まだ乾かないうちに水やりすると土の中が過湿状態になり、根が腐って株がダメになることがあるので気をつけましょう。(冬は休眠しているので水やりの回数を少なくし、乾かし気味にします。)

    ステビアは肥料を与えることで生育が促進されるので、肥料は植え付ける際に、予めゆっくりと効く粒状の肥料を土に混ぜ込んでおきます。

    その後、春から秋の間は2~3ヶ月に1回程度、追加として油かすなどの固形肥料を少量与えるくらいで充分です。

    また、風通しの良い場所に植えることで、湿気や病害虫の発生を防ぐことができますので、植え付けや鉢植えの置き場所を決める際には考慮しておきたいところです。

    ステビアをプランターや鉢植えで育てる方法

    ステビアはプランターや鉢植えでも十分に育てられます。

    寒さに弱いので、初めから鉢植えで育てて冬には室内へ移動させて栽培する方が育てやすいと言えます。

    適した土壌や環境、水やりや肥料は地植えの時と同じで問題ないので、上記の項を参考にして最適な環境で栽培してみてくださいね。

    ただ。夏場の室内は特に高温になりやすいので日陰に移すなど気をつけたいところです。

    ステビアの室内での育て方と水耕栽培のやり方

    ステビアは日本では鹿児島以南でしか露地栽培できないほど寒さに弱いため、室内で鉢植えやプランターで育てられることが多いです。

    室内の優しく日光の差し込む場所で育てると、葉がやわらかくて甘味の強いステビアに育つのが特徴です。

    室内で鉢植えで育てる場合は地植えの時と同様の育て方で良いですが、夏の暑さには地植えの時以上に注意しましょう。

    また、鉢植えやプランターでの栽培の他にも、水耕栽培も可能です。

    水耕栽培で種から育てる場合は、湿らせたスポンジに種まきして発芽を待ちますが、前述したとおりステビアの種の発芽率は低いので少し多めに種まきをしておいた方が無難です。

    水耕栽培のやりかたは以下のとおりです。

    ステビアの水耕栽培のやり方

    • 水耕栽培キット、ネットポット、水耕栽培液、発泡スチロールを用意する
    • ネットポットにステビアの苗を植え、根が水に浸かるように調整する
    • 発泡スチロールにネットポットの穴を開けて、水耕栽培液を入れた容器にセットする
    • 水耕栽培液の水位とpHを定期的にチェックして、必要に応じて補充や調整を行う
    • ステビアの葉が十分に成長したら収穫する

    水は2日〜3日に1回は交換し、新しい水で育てて株を清潔に保つのがポイントです。

    水耕栽培の詳しいやり方はこちらのページにまとめました。

    [surfing_other_article id=”345″]

    ステビアの収穫時期

    ステビアの収穫時期は、草丈が20cm以上に伸びてくる7月〜11月に行います。

    ステビアは生育旺盛で株がよく茂るので、生育期は随時葉を収穫して利用できます。

    甘味成分のステビオサイドが一年のうちで一番高くなるのは花が終わったあと(10月下旬から11月の上旬)なので、保存目的の場合はこの時期に収穫すると良いです。

    収穫は株元から刈り取って束にし、風通しの良い日陰でよく乾燥させた後保存しましょう。

    ステビアの冬越しの方法

    ステビアは寒さに弱いですが霜や寒風に当てなければ0℃くらいまでは耐えられ、多年草でもあり宿根草でもあるので、冬に枯れても根は残り春に新芽が出てきます。

    地植えのまま冬越しをする場合は、霜や凍結の心配がある場合ではマルチング(株元をワラや落葉堆肥、ピートモスなどで覆う)などの防寒対策が欠かせません。

    日本では鹿児島以南でしか露地栽培できないと言われているので、多くの場合は室内で冬越しすることになると思いますが、室内においてはエアコンの風に長く当てると葉が乾燥して枯れ込んでしまう点には注意が必要です。

    なお、ステビアは冬に休眠期に入るので水や肥料を少なめに施しましょう。

    前述したとおり、無事に冬越しできていれば春になると新芽が出てくるので、その時期に剪定や植え替えを行います。

    ステビアの摘芯・剪定・切り戻しのやり方

    ステビアは、適切な剪定・摘芯・切り戻しを行えば、枝数や葉の量を増やし収穫量をアップさせることができます。

    ステビアは、春に新芽が出てくると急速に成長しますが、この時期に茎の先端の芽を摘むことを摘芯といいます。摘芯をすることで、茎のワキから新しい芽が伸びてきて枝分かれし、株がふさふさと茂ってくれます。摘芯は株全体が均等になるように行うのがコツです。

    ステビアは、夏から秋にかけて白い小さな花を咲かせますが、この花は葉の収穫には不要なものであり、むしろ栄養を奪って葉の成長を阻害します。

    そのため、花芽が出たら茎ごと切り落とす必要がありますが、この作業を剪定といいます。剪定をすることで、株に余分なエネルギーを消費させずに葉の成長を促進します。

    剪定は株元から風通しが良くなるように行いましょう。

    ステビアは、冬に休眠期に入ります。この時期に株元から刈り取って乾燥させることを切り戻しといいます。切り戻しをすることで、株を冬越ししやすくし、翌年も元気に芽吹くことができます。切り戻した茎や葉は乾燥させて保存しておきましょう。

    ステビアは摘芯・剪定・切り戻しによって樹形や収穫量を調整できるハーブです。摘芯・剪定・切り戻しの方法を覚えて、甘味成分が豊富なステビアをぜひ楽しんでみてくださいね。

    ステビアの挿し木・水挿しでの増やし方

    ステビアは種まきでも増やせますが、発芽率が低いだけでなく個体差が大きい(甘さもバラつきがある)ため、挿し木や水挿しで増やす方が一般的です。

    初夏(6月頃)に挿し木をすると発根率が比較的高いので、この時期に行うのが良いでしょう。

    種から増やすと品質に違いが出やすいですが、新芽を利用して挿し木をすることで同じ品質のステビアを増やすことができます。

    ステビアの挿し木での増やし方は以下のとおりです。

    1. 生き生きとした充実している部分の茎を選ぶ
    2. わき芽の上を1cmほど残して切る
    3. 下葉を落として節の下は2cmほど切る
    4. 水に1時間程度挿して、吸水させる
    5. 湿らせたさし床に穴を開け、垂直に挿す

    3週間くらいするとわき芽が伸びてきているのが確認出来たら、発根したことがわかります。

    根を傷つけないように株を掘り上げて、鉢上げを行います。

    なお。水挿しで増やす場合は、以下のとおり発根させるようにしましょう。

    1. 上記の挿し木の手順1~3を行う
    2. 切った茎を一輪挿しやコップなどに水を入れて挿す
    3. 日当たりと風通しの良い場所に置く
    4. 水を数日おきに取り替えます
    5. 約2週間ほどで発根するので根の先を確認する

    発根しているのが確認出来たら鉢上げを行います。

    挿し木も水挿しも難易度が高くないので、適切な増やし方を行えば一株から何株も増やすことができます。

    寄せ植えでステビアと相性の良いハーブ

    砂糖の200~300倍の甘味を持つ天然の甘味料として使えるステビアは、寄せ植えにしてキッチン周りに置いておくと、摘みたてで最も美味しい状態で楽しむことができます。

    そんなステビアとの寄せ植えに相性の良いハーブは、以下のようなものがあります。

    相性の良いハーブ 補足
    ミント ステビアとミントを一緒に植えると、爽やかな香りと甘みが楽しめます。ミントはステビアと同じく日当たりを好みますが、水やりは少なめで大丈夫です。ミントはステビアよりも草丈が低いので、寄せ植えでは前方に配置すると良いでしょう。
    ローズマリー ステビアとローズマリーを一緒に植えると、芳醇な香りと甘みが楽しめます。ローズマリーはステビアと同じく日当たりを好みますが、乾燥に強いので水やりは控えめで大丈夫です。ローズマリーはステビアよりも草丈が高いので、寄せ植えでは後方に配置すると良いでしょう。
    ハニーステビア ステビアとハニーステビアを一緒に植えると、軽やかな甘味と花のような香りが楽しめます。ハニーステビアはステビアの仲間で、同じような育て方ができます。ハニーステビアはステビアよりも小ぶりなので、寄せ植えでは中央に配置すると良いでしょう。

    以上のように、ステビアと相性の良いハーブは、香りや甘みを引き出すものや、育て方や草丈が合うものがおすすめです。

    ステビア栽培(農法)について

    ステビア栽培とは、キク科植物のステビアの抽出物を農作物に与えることで、土壌の改良や作物の品質向上を図る農法です。(ステビア農法とも呼ばれます)

    ステビアにはダイオキシンやニコチンなどの有害物質を分解する作用や、微生物の活性化、病原菌の抑制などの効果があります。ステビア栽培では、ステビアの品種や栽培方法、抽出方法などによって、農作物の甘味や生育、日持ちなどに違いが出ることが報告されています。

    ステビア栽培は、環境と健康に配慮した農業として注目されています

    中でも、いちご(やよいひめなど)・トマト・みかん・メロンなどの生産にステビア栽培が用いられているのが有名です。

    ステビアの育て方に関するQ&A

    ステビアの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • ステビアの栽培は危険なの?
    • ステビアの花は食べられる?
    • ステビアが枯れる原因は?
    • かかりやすい病害虫と対策は?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    ステビアの栽培は危険なの?

    海外では一部の国で禁止されたり、安全性に疑問が持たれたりすることもあったことから、ステビアの栽培は危険なのか気になる人は多いでしょう。

    栽培自体に危険性は全くありませんが、ステビアを栽培して利用することによる危険性を危惧している声については、結論から言うと注意点を守る上では大きな危険性はありません。

    まず前提として、ステビアは日本では1971年に商品化されて以来、食品添加物として認められています。その上で注意点としてはステビアの摂取量が挙げられます。

    ステビアに含まれる甘味成分のステビオシドやレバウディオサイドによって性ホルモンが減少した事例がありますが、海外でステビアを摂取した子供の「テストテロン」という男性ホルモンが減少したという報告に基づいているものです。

    また、ステビアは体内に蓄積しやすい性質を持つため、長期間摂り続けると何らかの症状が出るのではないかと懸念されています。

    そのため、ステビアを摂取する際には、適量を守ることが大切です。日本ではステビア抽出物の1日摂取許容量(ADI)は4mg/kgと定められていますが、これは体重50kgの人なら200mgまでということです。

    参考:食品安全委員会 食品安全総合情報システムのページ

    以上のことから、ステビアは性ホルモンや血糖値に影響を与える可能性があるため、妊娠中や授乳中の女性や、糖尿病や高血圧などの持病がある人は避けた方が良いでしょう。

    ステビアの花は食べられる?

    ステビアはキク科の植物で、葉に含まれる甘味成分が注目されているハーブですが、ステビアの花は食べられるのでしょうか?

    結論から言うと、ステビアの花は食べられます。

    ステビアの花は白い小さな花が集まった穂状の花序で、9月から11月にかけて咲きます。ステビアの花にも甘味成分が含まれており、葉よりもさらに甘い味がします。そのため、食べるときは少量で十分です。

    ステビアの花は、そのまま生で食べたり、サラダやデザートにトッピングしたりすることができます。また、ドライフラワーにしてハーブティーに入れたり、シロップやジャムに煮詰めたりすることもできます。ステビアの花は、色も香りも控えめなので、他の食材やハーブと組み合わせやすい特徴があります。

    また、ステビアの花は抗酸化作用や抗菌作用などの効果もあることから、美肌効果や免疫力アップといった健康や美容にうれしい効果も期待できます

    その一方で、ステビアの花を食べるときも前述したとおり、ステビアの摂取量には注意して楽しむようにしましょう。

    ステビアが枯れる原因は?

    ステビアを育てていると枯れてしまうことがありますが、その原因は何でしょうか?

    ステビアが枯れる原因として考えられるのは、以下のようなものです。

    枯れる原因 補足
    水やりの不足 ステビアは乾燥に弱いので、水やりを怠ると葉がしおれて枯れてしまいます。
    水やりの過剰 水やりが多すぎると根腐れや病気の原因になります。水やりをしすぎると、葉が黄色くなって枯れてしまいます。
    寒さ ステビアは耐寒性がないので冬場は霜や雪から守ってください。寒さに当たると葉が茶色くなって枯れてしまいます。
    病害虫 ステビアはアブラムシやハダニなどの害虫にやられやすいので、定期的に葉をチェックして害虫が見つかったら自然農薬などで駆除してください。害虫に食べられると葉が穴だらけになって枯れてしまいます。

    以上のように、ステビアが枯れる原因は様々ですが、基本的な管理をしっかり行えば防ぐことができます。

    かかりやすい病害虫と対策は?

    ステビアを育てていると病気や害虫にやられることがありますが、その原因と対策は何でしょうか?

    ステビアがかかりやすい病気としては、根腐れや灰色カビ病などがあります。根腐れは水やりの過剰や排水の悪さが原因で、根が腐って枯れてしまいます。

    灰色カビ病は湿度の高さや通気の悪さが原因で、茎や葉に灰色のカビが発生して枯れてしまいます。

    これらの病気の対策としては、水やりは適度に行い、土が乾いたら水やりをするようにします。また、鉢底に穴を開けて水はけを良くし、風通しの良い場所に置きます。

    ステビアがかかりやすい害虫としては、アブラムシやハダニなどがあります。

    アブラムシは茎や葉の裏側に集まって吸汁し、葉がしおれたり穴だらけになったりします。

    ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、葉の表面に白い斑点を作ったり、細い糸を張ったりします。これらの害虫の対策としては、定期的に葉をチェックして、害虫が見つかったら自然農薬などで駆除するほか、葉水を与えて湿度を保ちます。

    以上のように、ステビアがかかりやすい病害虫と対策は様々ですが、基本的な管理をしっかり行えば防ぐことができます。

    ステビアは自宅で収穫して甘味料として使える便利なハーブです。病気や害虫に負けないように丁寧に育ててください。

    まとめ:ステビアの育て方について

    ステビアは甘味料として人気のあるハーブですが、寒さに弱いために日本では冬に霜に当たると枯れてしまいます。

    冬越しする場合は、鉢植えにして室内や温室に移動させるか、マルチング(株元をワラや落葉堆肥、ピートモスなどで覆う)などの防寒対策が欠かせません。(暖かい地方に限り地植えで冬越し可能)

    この冬越しさえできれば、ステビア采配はそれほど難しいことはなく、ステビアの好む環境を整えれば地植えでも室内でも問題なく栽培できるはずです。

    また、ステビアは挿し木や水挿しなどの方法で簡単に増やすことができますが、ベストのタイミングの夏から秋にかけて挿し木などで増やしてみても良いでしょう。ステビアを上手に育てて、自家製の甘味料を楽しむのも良いですね。

  • セントジョーンズワートの育て方|種まき時期や鉢植えでの栽培方法など

    セントジョーンズワートの育て方|種まき時期や鉢植えでの栽培方法など

    セントジョーンズワート(ST. JOHN’S WORT 学名:HypHypericum perforatu)は、ヨーロッパやアジアの温帯地域に自生する多年草で「太陽の花」とも呼ばれる明るい黄色の花を咲かせるハーブです。

    花言葉は「快活」や「幸福」とされるほど爽やかな花を咲かせるので、自宅で育ててみたいという方はきっと多いでしょう。

    育て方は難しいことはなく初心者でも育てることは可能ですが、水はけの悪い土壌や湿気の多い環境には弱いので注意が必要です。

    この記事では、土づくりや栽培に適した環境づくりなどセントジョーンズワートの育て方のほか、挿し木・株分けでの増やし方などを詳しくお伝えしています。

    セントジョーンズワートを自宅で育ててみたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

    セントジョーンズワートの種まき時期と方法

    セントジョーンズワートの種まきは、春から初夏が最適(発芽適温は15℃~20℃)です。

    ふかふかにほぐした土の上に種をまんべんなく撒き、軽く土をかけて水やりをします。

    約2週間ほどすると発芽するので、本葉が2~3枚出たら間引きをします。(間引きした苗は、他の場所に移植も可能です)

    セントジョーンズワートの土づくり・水やりと肥料の与え方

    セントジョーンズワート水はけの悪い土壌や湿気の多い環境には弱いので、赤玉土などを混ぜて水はけの良いやや乾燥気味の土壌を作ります。

    地植えの場合は、砂や腐葉土などを混ぜて土をほぐします。また、酸性度は中性から弱酸性が適しています。

    鉢植えの場合は赤玉土や軽石などを混ぜて排水性を高めると良いでしょう。

    水やりは土が乾いたら行う程度が最適です。過湿になると根腐れの原因になるので注意してください。特に夏場は、朝晩の涼しいときに水をやると良いです。冬場は、霜が降りる前に水を切るようにします。

    肥料は、液体肥料や有機肥料などを春から秋にかけて月に1~2回程度与え、冬場は肥料を与えないようにします。

    花が咲く前には、リン酸やカリウムなどを多く含む肥料を与えると花付きが良くなります。

    セントジョーンズワート栽培に適した環境

    セントジョーンズワートを育てるには、以下のような環境が適しています。

    • 日当たりの良い場所
    • 水はけの良いやや乾燥気味の土壌
    • 中性から弱酸性の酸性度
    • 風通しの良い場所
    • 霜が降りない場所

    これらの条件を整えることで、セントジョーンズワートを育てることができます。

    なお、セントジョーンズワートは寒さにも強く、耐寒性は-15℃程度まであるとされていますが、寒冷地で育てる場合は冬期間は室内へ移動させる方が望ましいです。

    そのほか、セントジョーンズワートのコンパニオンプランツである以下のような植物と一緒に育てるのも、最適な環境づくりに役立ちます。

    • キク科の野菜(シュンギク、レタスなど)
    • セリ科の野菜(ニンジン、ミツバなど)
    • マメ科の野菜(エダマメ、インゲンなど)
    • ネギ科の野菜(ニラ、葉ネギなど)

    セントジョーンズワートの苗を鉢植えやプランターで育てる方法

    セントジョーンズワートは鉢植えやプランターで育てることもできます。

    鉢植えやプランターで育てる場合は、以下のような方法を参考にしてください。

    • 鉢やプランターは深さが20cm以上、幅が30cm以上のものを選ぶ。
    • 苗を植えるときは根を傷めないようにほぐす。
    • 他の苗との間隔は20~30cm程度あけて植える。

    鉢植えやプランターで栽培する際でも、適した土づくりと水や肥料の与え方は、上記の「セントジョーンズワートの土づくり・水やりと肥料の与え方」と同様ですのでご参照ください。

    セントジョーンズワートの収穫方法

    セントジョーンズワートは、花や葉を収穫して、ハーブティーやオイルなどに利用することができます。

    セントジョーンズワートの収穫方法は、以下のようにします。

    • 花はしおれるのが早いので開花したらすぐに摘み取ります。茎ごと切り取るか、指でつまんで取るようにします。
    • 葉は花が咲く前に収穫します。茎の先端から3~4枚を残して切り取ります。

    収穫した花や葉は、日陰で風通しの良い場所に広げて乾燥させ、乾燥したら密閉容器に入れて冷暗所に保管します。

    収穫後にハーブティーオイルとして活用する方法はこちらのページを参考にしてみてください。

    [surfing_other_article id=”515″] [surfing_other_article id=”519″]

    セントジョーンズワートのハーブティーやオイルは、リラックス効果や抗うつ効果などが期待できますが、副作用や相互作用もあるので注意してください。

    副作用や相互作用などの注意点についても上記のページで詳しくお伝えしています。

    セントジョーンズワートの冬越し方法と注意点

    セントジョーンズワートは寒さに強い多年草ですが、冬には越冬準備をすることが大切です。

    セントジョーンズワートの越冬方法と注意点は、以下のようになります。

    • 越冬前には、枯れた茎や花を切り取っておく。(病気や害虫の予防にもなります)
    • 株元から10cm程度の高さに切り戻す。(コンパクトにして寒さに耐えやすくします)
    • 霜が降りる地域では、鉢植えやプランターを屋内や温室に移動させ、株元に藁や落ち葉などを敷いて保温する。
    • 水やりは土が乾いたら少量だけ行います。(過湿になると根腐れの原因になるので注意してください)

    セントジョーンズワートは、これらの越冬準備をすれば、冬を乗り越えてくれます。春になると新しい芽を出して再び成長してくれるでしょう。

    セントジョーンズワートの増やし方

    セントジョーンズワートは、種まき以外にも

    • 挿し木で増やす
    • 株分けで増やす

    上記2つの方法で増やすことができます。

    それぞれの方法と適した時期について次にご紹介していきます。

    挿し木で増やすやり方

    挿し木は春から夏にかけて行います。

    新芽が出た茎の先端から10~15cm程度の長さに切り取り、葉を半分程度落として水に浸けます。約1ヶ月くらいすると根が出てくるので。根が出たら鉢植えや地植えにします。

    株分けで増やすやり方

    株分けは、春から秋にかけて行います。

    株が大きくなったら、根ごと掘り上げて分けます。分けた株は、すぐに鉢植えや地植えにします。

    上記の方法で挿し木や株分けで増やした後は、これまで記載したとおりの環境で育てると元気に育ってくれます。

    セントジョーンズワートの栽培に関するQ&A

    セントジョーンズワートの栽培に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • 花が咲かない理由は何が考えられるか?
    • 植え付け時の株間はどれぐらいがよいか?
    • セイヨウオトギリソウとの違いは?
    • セントジョーンズワートを食べるのに適した料理は?
    • セントジョーンズワートはハーブティーとしても使える?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    花が咲かない理由は何が考えられるか?

    セントジョーンズワートは、聖ヨハネ(John the Baptist)の誕生日とされる6月24日ごろまでに黄色い花を咲かせることからその名が付けられていますが、8月にかけて咲くこともあります。

    8月を過ぎても花が咲かない場合は、以下のような理由が考えられます。

    • 日当たりが悪い
    • 水やりが不適切
    • 肥料が不足している
    • 病気や害虫に侵されている

    セントジョーンズワートは、日当たりの良い場所で育てるとよく育ちますが、日光が足りていないと花芽がつきにくくなります。

    水やりは土が乾いたら行うようにしますが、水やりをしすぎて過湿になると根腐れを起こし花が咲かない原因になります。

    肥料は、春から秋にかけて液体肥料や有機肥料などを月に1~2回程度与えますが、花が咲く前には、リン酸やカリウムなどを多く含む肥料を与えると花付きが良くなります。

    葉や茎に黒い斑点や穴がある場合は、カイガラムシやアブラムシなどの害虫の可能性があるので、殺虫剤や水洗いなどで早めに駆除します。

    セントジョーンズワートは、比較的育てやすい植物なので、これらの理由を解消すれば花を咲かせてくれる可能性がかなり高まります。

    植え付け時の株間はどれぐらいがよいか?

    セントジョーンズワートは、成長すると高さが50~100cm程度になるので、株間は20~30cm程度のスペースを設けると良いです。

    株間が狭すぎると、風通しが悪くなり病気や害虫にかかりやすくなりますし、逆に株間が広すぎると、株が寄り添って支え合えなくなったり花壇の見栄えが悪くなったりします。

    セイヨウオトギリソウとの違いは?

    セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)とは、セントジョーンズワートの和名です。

    セイヨウオトギリソウとセントジョーンズワートは、同じ植物ですが、呼び方や利用方法に違いがあります。

    セイヨウオトギリソウは、日本では主に漢方薬として知られており、カンヨウレンギョウという生薬名で呼ばれます。

    カンヨウレンギョウは、葉や茎を乾燥させたもので、気分を落ち着かせたり、血行を良くしたりする効果があるとされます。(使用に際しては医師や薬剤師に相談して使用する必要があります)

    一方、セントジョーンズワートは、英語圏では一般的なハーブの名前です。

    セントジョーンズワートは、花や葉を乾燥させてティーバッグやカプセルなどに加工されたものがうつ病や不安などに効果があるとされるサプリメントとして販売されています。

    セントジョーンズワートは日本では食品扱いであり薬事法上の規制はありませんが、多くの薬物と相互作用をするので注意が必要です。

    上記のとおり、セイヨウオトギリソウとセントジョーンズワートは同じ植物ですが、呼び方だけでなく利用方法に違いがあります。どちらも気分を明るくする効果が期待できますが、副作用や相互作用もあるので注意してください。

    セントジョーンズワートを食べるのに適した料理は?

    セントジョーンズワートは、ハーブティーオイルなどに利用することが多いですが、食べることもできます。

    セントジョーンズワートを食べるのに適した料理は、以下のようなものがあります。

    • サラダ
    • スープ
    • パスタ
    • リゾット
    • ケーキ

    ただし、過剰に摂取すると副作用や医薬品の相互作用が起こる可能性があるため、セントジョーンズワートを食べるときは摂取量に注意が必要です。また、妊娠中や授乳中の人は食べないでください。

    そのため、セントジョーンズワートを食べる前には医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

    参考:厚生労働省 eJim「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)」

    まとめ:セントジョーンズワートの栽培・育て方について

    セントジョーンズワートの育て方についてご紹介しました。

    セントジョーンズワートの栽培はそれほど難しいことはなく、鉢植えやプランターでも気軽に育てられるので、ハーブ栽培の初心者でも安心して育てられます。

    土づくりや場所など適した環境を整えて、種まきをするか苗を購入するところから始めてみましょう。

    順調に育ったら、挿し木、株分けなどで増やしたり、ハーブティーやオイルづくりに挑戦するのも楽しいですよ。

    セントジョーンズワートは比較的寒さに強いですが、寒冷地であれば特に冬越には気を付けて欲しいと思います。

     

    なお、セントジョーンズワートは、ハーブティーとしても使えます。

    セントジョーンズワートのハーブティーは、以下のような効果が期待できます。

    • リラックス効果
    • 抗うつ効果
    • 抗酸化効果
    • 消化促進効果
    • 抗炎症効果

    紀元前5世紀の頃にセントジョーンズワートを治療に用いたという記録があるほど古代から歴史の長いハーブですが、過剰に飲むと副作用や相互作用が起こる可能性があります。また、妊娠中や授乳中の人は飲まないでください。

    セントジョーンズワートのハーブティーを飲む前には、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

    セントジョーンズワートのハーブティーについては、こちらのページで詳しくお伝えしています。

    セントジョーンズワートのハーブティーの効果は?美味しい作り方や飲み方も

  • 万能ハーブ「チャイブ」の美味しい食べ方!葉・花・球根を使った人気レシピ

    万能ハーブ「チャイブ」の美味しい食べ方!葉・花・球根を使った人気レシピ

    チャイブ(和名:エゾネギ、セイヨウアサツキ、フランスではシブレットと呼ばれる)はユリ科ネギ属の多年草で、葉と花と球根が食用になる植物です。

    自宅で簡単に栽培できて栄養素も豊富で、冷凍保存もできるので日々の食事やお弁当のおかずなどに活用したいという方もきっと多いと思います。

    チャイブは様々な料理に使うことができますが、美味しく食べるには気を付けておきたいポイントがいくつかあります。

    この記事では、チャイブを美味しく食べるのに知っておきたいコツのほか、ポテトサラダや葉・花・球根を使った人気レシピをご紹介します。

    キッチンのお供として日々の食卓にチャイブを活用する際の参考にしてみてくださいね。

    チャイブの葉の食べ方と人気料理のレシピ

    チャイブの葉はネギに似た風味と香りがしますが、ネギを生で食べた時のような辛さもなく繊細でマイルドな味わいです。

    食べ方としては、薬味や香味野菜としてそばつゆや納豆に入れたり、卵やジャガイモ料理などのトッピングに用いられるほか、スープやサラダとして用いられることが多いです。

    そのほか、バターやクリームチーズに混ぜると風味が増すと言われています。

    チャイブの葉を美味しく食べるポイントとしては、

    1. 料理の仕上げの段階で加える(加熱すると風味が落ちるため)
    2. 収穫は花がつぼみのうちに行う

    この2点が挙げられますが、つぼみのうちに収穫するのは花を咲かせた後は葉が堅くなってしまうからです。早めに収穫して、柔らかい食感を楽しみましょう。

    それでは次に、チャイブを使った料理でランキング上位にある人気レシピをいくつかご紹介します。

     

    ①コリアンダーと白身の魚入りサラダ

    コリアンダーと白身の魚入りサラダ

    【材料(4人分)】

    • 白身魚(鯛など) 200g
    • いんげん 12本
    • カリフラワー 1口大×5個
    • フェンネル 5cm×5本
    • チャイブ 6本
    • ポテトチップ カップ1杯

    【作り方】

    1. いんげんとカリフラワーを食べやすい大きさに切って茹でる
    2. チャイブをみじん切りにする
    3. ポテトチップを大まかに砕く
    4. ボウルの中に白身魚と1~3を入れて混ぜ合わせる
    5. お皿に4を盛り付けて、フェンネルを飾り付ける
    6. 食べる直前まで冷蔵庫で冷やす

     

    ②ローズマリー味のローストビーフサラダ

    ローズマリー味のローストビーフサラダ

    【材料(2人分)】

    • ローストビーフ 250g
    • タイム 2枝
    • にんじん 半分
    • ローズマリー 4枝
    • ブロッコリー 3本
    • コリアンダー 5枝
    • サラダ菜 6枚
    • チャイブ 15本

    【作り方】

    1. ニンジンとブロッコリーを茹でる
    2. オリーブオイルを熱したフライパンにローズマリー1枝を入れて香りを出す
    3. タイムを1枝入れて香りを出す
    4. ローストビーフを入れて香りづけをしながら焼く
    5. お皿にサラダ菜を敷く
    6. 食材を盛り付ける

    楽天レシピでもチャイブを使ったレシピは紹介されているので参考にしてみてくださいね。

    チャイブの葉はスープやサラダに使いやすい

    チャイブの葉は薬味や香味野菜として広く使われますが、スープやサラダとして使いやすいので初心者には特におすすめの食べ方です。

    スープやサラダに刻んだチャイブを散らすだけで、風味と彩りが格段にアップします。

    チャイブを用いたスープの中でも人気が高いのはポテトスープで、じゃがいもと玉ねぎを炒めて水とコンソメを加えて煮た後にミキサーでなめらかにして牛乳と塩、コショウで味を調えます。

    器に盛った後、チャイブの葉を散らします。

    チャイブは香りが強いので、初めのうちは少量から試してみることをおすすめします。

    チャイブの花の食べ方と人気料理のレシピ

    チャイブの花は白や紫、ピンクなどの色があり見た目も美しく、どの色の花でも食用やビネガーの色や味付けの材料として使われます。

    花はばらしてサラダなどに用いられますが、特にフランス料理で利用されることが多いです。

    主なチャイブの花の活用方法や人気料理のレシピをいくつかご紹介します。

    ①チャイブビネガー
    チャイブの花を瓶に入れて酢(ビネガー)を注ぎ冷暗所で2週間ほど置いて完成です。色鮮やかなビネガーはサラダやマリネに使えます。

    ②チャイブの花のサラダ
    チャイブの花を水で洗って水気を切り、レタスやトマトなどお好みの野菜と一緒に盛り付けます。ドレッシングはオリーブオイル、酢、塩、コショウ、マスタードなどを合わせたものがマッチします。

    ③チャイブの花のディップ
    チャイブの花と葉を細かく刻みクリームチーズと混ぜて塩、コショウで味を調えます。カリッと焼いたフランスパンやクラッカーにつけて食べるとよく合います。

    チャイブの花は葉と同様に香りが強いので少量で十分なので、最初のうちは少しずつ加えるようにしてみてくださいね。

    チャイブの球根の食べ方と人気料理のレシピ

    チャイブの球根は酢漬けにしてらっきょうのように食べたり、刻んでスープや炒め物に加えたりすると美味しいです。

    チャイブの花が咲く前に収穫した球根を塩水に3時間程度さらした後に水切りをし、予め作っておいたピクルスのタレに球根を漬けます。

    半年間ほど冷蔵庫で寝かせておけば完成です。

    そのまま食べても美味しいですが、カレーに添えたりスープやチャーハンに入れても美味しく食べられます。

     

    <ピクルスのタレの作り方>

    下記の材料を混ぜ合わせてタレを作ります。

    • 酢 1と1/2カップ
    • オリゴ糖 大さじ1杯
    • ローリエ 1枚
    • 陳皮 少々
    • サフラン 5本

    チャイブを大量消費するのに適した使い方

    チャイブは株が増えるのが早く大きく育つので、たくさん育ったチャイブを大量消費したいという方も多いでしょう。

    アメリカなどの欧米のスーパーマーケットでは束になったチャイブの葉が売られていることが多いですが、こんな時も大量消費の方法が気になりますね。

    チャイブはたくさんの栄養素が含まれていますし、体を温める働きもあるので風邪や冷え性対策としても積極的に摂りたいハーブなので、大量消費したい場合は以下の使い方を参考にしてみてくださいね。

     

    【チャイブを大量消費する例】

    ①サラダやスープ、パスタなどに散らす
    味のアクセントとなるだけでなく、チャイブの色鮮やかな緑色によって料理の見た目も華やかにしてくれるので、夏は特に重宝します。

    ②チーズやバター、マヨネーズなどと混ぜてチャイブクリームを作る
    チャイブクリームはパンやクラッカーに塗ったり、肉や魚のソースとして使いやすいです。

    ③チャイブを卵と一緒に焼いてオムレツやスクランブルエッグにする
    チャイブは卵料理と相性が良く、香りと風味をプラスしてくれます。

     

    以上のように、チャイブは様々な料理に使える万能なハーブです。

    香りが強いので1つの料理で大量消費するのは難しいですが、保存が効くチャイブクリームを作ったり、様々な料理に用いることでたくさん消費できるようになります。

    チャイブに含まれる栄養素

    チャイブには以下のような栄養素が含まれています。(各栄養素の主な働きについても記載しておきます)

    栄養素の働きについて詳しく知りたい方はこちらが参考になります。

    栄養に関する基礎知識(国立循環器病研究センター)

     

    【チャイブに含まれる栄養素】

    • ビタミンA:目や皮膚の粘膜を保護して細菌から身体をまもり、皮膚の健康を保つ働き
    • ビタミンB1・B2・B6:糖質の代謝を助けエネルギーをつくり出す
    • ビタミンB3(ナイアシン):糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する
    • ビタミンC:活性酸素の発生や酸化力を抑え、動脈硬化、皮膚や血管の老化を防ぎ、免疫力を高める
    • ビタミンE:抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぐほか、動脈硬化、皮膚や血管の流れを良くし、免疫力を高める
    • ビタミンK:血液を凝固させたり、骨の形成に必要な栄養素
    • 葉酸:貧血を予防し、細胞の生まれ変わりや、新しい赤血球をつくり出すために欠かせないビタミン
    • カルシウム:骨や歯を構成するのに必要なミネラル
    • マグネシウム:エネルギー代謝や血圧調整に必要なミネラル
    • ナイアシン:皮ふや粘膜の健康維持をサポートしたり、脳神経を正常に働かせるのに必要
    • アリシン:新陳代謝を活性化するほか、抗菌・抗酸化作用もある
    • カリウム:体内の水分バランスを調整し、余分な塩分を排出する
    • 鉄分:全身の細胞や組織に酸素を運ぶ働き
    • リン:骨や歯を構成するのに必要なミネラル

    上記の栄養素を摂取する際に注意すべき点として、アリシンはチャイブを切ったりして細胞を破壊するとチャイブ内で作り出される栄養ですが、水溶性なので水洗いすると流出してしまう点が挙げられます。

    アリシンは特別な栄養であるイオウ化合物の一種で、強烈な匂いを放つ性質を持っており疲労回復に優れたビタミンB1の吸収を手助けして、滋養強壮効果が期待できます。(ニンニクや玉ねぎにも含まれている成分です)

    アリシンについてはこちらのページの情報がわかりやすいです。

    参考:「ニンニクと健康」日本薬学会のページ

     

    チャイブとネギの味の違いについて

    チャイブはネギと同じネギ属の植物なので、ネギ属が持つ硫化アリルの成分の香りによって独特の風味と香りがあり、味はよく似ています。

    ただ、ネギとは茎の太さや香気成分が異なるので、チャイブの方がクセがなく繊細な味わいになります。

    サラダなど生で使う場合は違いを感じにくいですが、加熱するとチャイブの香りは飛んでしまうため、加熱した料理ではチャイブとネギの味に違いが出てきます。

    チャイブが万能ハーブと呼ばれる理由

    チャイブが万能ハーブと呼ばれる理由として、サラダやスープ、卵料理など和風・洋風問わず色々な料理に合うため用途に困らず、さらには様々な栄養素が豊富に含まれている点が挙げられます。

    また、家庭菜園でも簡単に育てられるため、手軽に新鮮なチャイブを手に入れることも可能です。

    葉だけでなく、花も球根も食べられるチャイブは、ヨーロッパでは古くから料理に使われてきており、まさに万能ハーブと呼ぶにふさわしい植物と言えるでしょう。

    チャイブの料理や食べ方に関するQ&A

    ここでは、チャイブの料理屋食べ方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • チャイブとネギは互いに代用できる?
    • ロックチャイブ、レッドチャイブも食べられる?
    • チャイブは自宅で栽培できる?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    チャイブとネギは互いに代用できる?

    チャイブとネギは同じユリ科ネギ属の植物であるためよく似ていますが、全ての料理で代用可能とは言えません。

    チャイブはネギと違って加熱することによって香りが飛んでしまうことから、炒め物や煮物のネギをチャイブで代用することは難しいです。

    一方で、生のまま野菜サラダやスープ、卵料理などに加えるような料理であれば、チャイブがネギの代用をすることは可能です。

    その際には、チャイブはネギよりも水分が多いので水分量には注意しておいた方が良いでしょう。

    ロックチャイブ、レッドチャイブも食べられる?

    チャイブにはいくつかの種類があり、ロックチャイブとレッドチャイブもその1つで、いずれも食べられます。

    ロックチャイブは種皮が残ったままの葉が特徴でニンニクのような味がして、レッドチャイブは紫色の花が美しい種類で葉も花も食べられます。

    どちらも基本的な使い方としては、薬味や風味付けにしたり野菜サラダやスープなどに加えるのが一般的です。

    チャイブは自宅で栽培できる?

    チャイブはハーブの中でも育てやすい部類に入ります。

    チャイブは鉢植えでも栽培できるので、ベランダや窓辺などでも楽しめます。自宅で栽培することで、新鮮な葉や花を収穫して料理に使うことができるのでとても便利です。

    チャイブの育て方についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。(近日公開予定)

    まとめ:チャイブの美味しい食べ方

    チャイブはハーブの中でも育てやすく、食べ方も多彩なことから万能ハーブと呼ばれるほど使いやすい植物です。

    葉は薬味や風味付けに、花はサラダやビネガーに使えます。球根は漬物や炒め物にするほか、スープやカレーに入れるとコクを出す働きもあります。

    また、使い方によってはニンニクやタマネギの代わりにもなりますし、肉料理や魚料理にも合うので、様々な用途で美味しく食べることができます。

    育て方も簡単なので、自宅で栽培してチャイブを上手に活用してみてくださいね。

  • エルダーフラワーの育て方|剪定・苗植え時期や植えてはいけない説も

    エルダーフラワーの育て方|剪定・苗植え時期や植えてはいけない説も

    エルダーフラワー(学名:Sambucus nigra)は「西洋ニワトコ・セイヨウニワトコ」とも呼ばれる植物で、レンブクソウ科(スイカズラ科)の低木です。

    マスカットのような甘い香りがある白くてかわいい花を咲かせるのが特徴的で、ハーブティーシロップに用いられます。

    ただ、エルダーフラワーはそれほど多く栽培されていないこともあって、育ててみたいと思ってもなかなか情報が少ないのが現状です。

    そこでこの記事では、エルダーフラワーの基本的な育て方と、栽培時に知っておきたい、剪定・苗植え時期や鉢植えでの栽培方法や増やし方、栽培時の注意点についてお伝えしています。

    エルダーフラワーの種まき・苗の植え付け時期と方法

     

    栽培カレンダー(エルダーフラワー)

    エルダーフラワー(セイヨウニワトコ)は日当たりと風通しの良い場所を好みます。

    鉢植えでも育てることは可能ですが、生長が早いうえ樹高10mほどに生長するため地植え向きの植物です。

    エルダーフラワーの種まき時期は、春(3月~5月)、秋(9月~10月頃)に行うようにし、種を浅く蒔き、発芽までは乾燥させないように水やりをします。

    発芽したら間引きをして、本葉が4枚ほどになったら鉢上げします。鉢上げした苗は、翌年の春に地植えにします。

    エルダーフラワーを苗から育てる場合は、春か秋に植え付けます。苗は根元から10cmほど離して植えるのが望ましいです。

    根付くまでは水やりをこまめに行いますが、根付いたら水やりは必要ありません。

    栽培に適した用土づくり

    エルダーフラワーは比較的土質を選ばない植物なのでほとんどの場所で育ちますが、水はけのよい中性~弱アルカリ性の土を好みます。

    地植えの場合は、植え付ける前に苦土石灰と堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおくことで栽培に適した土を作ることができます。

    鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜた土に苦土石灰を加えると良いですが、生長の早さと樹高の高さを認識したうえで鉢植えでの栽培を選択したいところです。

    最適な環境(日当たりや置き場所)

    エルダーフラワーの育て方はそれほど難しくありませんが、前述したとおり環境としては風通しと日当たりの良い場所を好みます。

    ただし、夏の高温多湿な環境には弱いので、夏期は半日蔭の涼しい場所に移動するか日よけをすると良いでしょう。

    鉢植えにする場合は、樹高10mになることも考慮して大きめの鉢を用意するのがポイントです。

    エルダーフラワーの肥料・水やりのポイント

    エルダーフラワー(セイヨウニワトコ)の水やりのポイントは、土の乾き具合によって調節することです。地植えの場合は、根付いてからは自然の雨水で十分です。

    鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしましょう。

    エルダーフラワーの肥料のポイントは、花や果実が終わった後に施すことです。

    地植えの場合は植え付け時に元肥を施すだけで良く、鉢植えの場合は春(3月頃)と秋(9月頃)に化成肥料を株元に施すようにします。

    エルダーフラワーは基本的には水やりや肥料にあまり気を使わなくても育つ植物ですが、適切な管理をするとより花や果実が豊かになるので、上手に育てて魅力を最大限に引き出して楽しみたいですね。

    エルダーフラワーの剪定・切り戻しの時期と方法

    エルダーフラワーは、剪定や切り戻しをすることで枝の生長を促進し、花や果実の収量を増やすことができます。

    エルダーフラワーの剪定・切り戻しの時期は落葉後の11月から2月の間ですが、この時期には植物は休眠状態になっているので、傷が回復しやすくなります。

    エルダーフラワーの剪定・切り戻しの方法は、以下のとおりです。

    1. 伸びた枝や細い枝などを思い切って切り落とす
    2. 幹に陽射しが当たり、風通しの良い環境にする
    3. 切った枝を挿し木にする

    ※全ての茎を地際から強く切り戻すこともできますが、収量が減る可能性があるので注意してください。

    上記のポイントを押さえることで、適切な剪定・切り戻しが可能となります。

    エルダーフラワーの植え替えの時期と方法

    エルダーフラワーは生長が早いので、鉢植えの場合は根が鉢いっぱいにならないように、1~2年に1回植え替えをする必要があります。

    植え替えの時期は3月~4月が最適で、植え替えの方法は以下のとおりです。

    1. 植え替える前に、エルダーフラワーにたっぷりと水やりしておきます。
    2. 植え替える鉢は、現状の鉢よりも1回り大きなものを用意します。(鉢底に軽石や鉢底網を敷いて水はけを良くしておきます)
    3. 鉢に土を入れて、エルダーフラワーの根元に合わせてくぼみを作ります。
    4. エルダーフラワーを現在の鉢から抜き取り、古い土や傷んだ根を取り除きます。
    5. 新しい鉢にエルダーフラワーを入れて、根元を土で覆います。(土が空気に触れないように軽く押さえます。)
    6. 水やりをして、日陰に置いて様子を見ます。

    以上がエルダーフラワーの植え替えの時期と方法です。

    難しいことはありませんが、植え替え後は水切れに注意してください。

    ベランダ栽培や鉢植え・プランターでの育て方のポイント

    エルダーフラワーは、生長が早く大きくなる植物ですが、鉢植えやプランターでの栽培も可能です。

    ベランダ栽培や鉢植え・プランターでの育て方のポイントは以下の通りです。

    1. 鉢やプランターは、直径30cm以上、深さ40cm以上のものを選ぶ。
    2. 水はけの良い用土を用意する。(市販の培養土や赤玉土などがおすすめ)
    3. 土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行います。
    4. 花が咲き終わった後の梅雨入り前と、実が生った後の9月から10月頃に肥料を与える
    5. 化成肥料や有機肥料などを株元にまく

    以上が、ベランダ栽培や鉢植え・プランターでのエルダーフラワーの育て方のポイントです。

    なお、根が伸びるのでプランターは底に穴が開いているものを選び、水やりは鉢底から水が流れ出るくらいを目安にたっぷりと与えるようにします。

    植え替えは1~2年に1回程度の頻度で行い、時期は3月~4月に行うようにしますが、上記で述べた植え替え時と同様、1回り大きな鉢に移し替える際は古い土を取り除いた上で新しい土を入れましょう。

    栽培自体はとても簡単ですが、エルダーフラワーは大きくなるので鉢植えやプランター栽培では特に注意が必要です。

    エルダーフラワーは植えてはいけないと言われる理由

    人気の高いエルダーフラワーですが、よく「植えてはいけない」と言われることがあります。

    理由としては主に次の3点が挙げられます。

    1. 他の植物の成長を妨げる可能性がある
    2. 樹高が10mほどにまで成長することがある
    3. 種や根に毒性がある

    エルダーフラワーは強健で根や枝が広がって他の植物を圧迫するほど成長することがあります。また、樹高が10mにまで達することがあったりと、庭に植えたことで扱いに困ったと後悔した人の声もあります。

    そのほか、エルダーフラワーの葉や茎には毒素が含まれているため、触るとかぶれたり、食べると下痢や嘔吐を引き起こしたりする可能性があることが挙げられます。

    繁殖性と毒性について認識していればある程度は防げますし、適切な時期に剪定することでこうした点は気にせずに楽しめるでしょう。

    実際は、植えることが禁止されているわけではなく、大きくなりすぎてしまうために「庭に植えてはいけない」と言われているのが実際のところなので、サイズの面で支障がなければ安心してエルダーフラワーを育ててみてくださいね。(そもそも色んな所で自生している植物ですから危険なことはありません)

    なお、大きくなりすぎるのを防ぐ方法もあるので、参考にしてみてくださいね。

    「エルダーフラワーが大きくなりすぎ!」を防ぐ育て方

    鉢植えやプランターで育てる場合は特に、エルダーフラワーが大きくなりすぎるのを防ぎたいところです。

    何もせずにそのまま育てていると「大きくなりすぎ!」という状況になってしまいますので、小さく育てるために以下の対策を行うと良いでしょう。

    1. 鉢やプランターは、直径30cm以上、深さ40cm以上のものを選ぶ。
    2. 植え付け時に根の先端を1~2cm程度切り落とす。(生長を抑えることができます)
    3. 剪定時に枝先を10~15cm程度切り戻す。(枝ぶりがよくなる効果があります)

    以上が、できるだけエルダーフラワーが大きくなりすぎずに育てる方法です。

    エルダーフラワーは香りも良く虫除け効果もあるので、鉢植えやプランターでの栽培でも楽しみたいハーブですが、大きくなりすぎるのが難点です。

    大きくなり過ぎないように育てる際の参考にしていただければと思います。

    エルダーフラワーの増やし方

    エルダーフラワーは種まきのほか、株分け・挿し木・葉挿しで増やすことができます。

    ここでは、それぞれの方法でエルダーフラワーを

    • 株分けで増やす方法
    • 挿し木で増やす方法
    • 葉挿しで増やす方法

    についてそれぞれ詳しくご紹介します。

    株分けで増やす方法

    株分けは、植え付け時期の3月~4月もしくは9月に行います。株分けの手順は以下のとおりです。

    1. エルダーフラワーの根元から、根と茎がついた部分を掘り取ります。(掘り取るときは、根を傷つけないように注意)
    2. 掘り取った部分を根と茎の長さに応じて2~3個に分けます。(分けるときは、切り口を消毒液に浸してから切ります)
    3. 分けた部分を、新しい鉢や畑に植え付けます。
    4. 植え付けた後は、水やりや肥料などの管理を行います。

    以上が、エルダーフラワーの株分けで増やす方法です。

    株分けは簡単にできるので、エルダーフラワーをたくさん育てたい方におすすめの方法です。

    挿し木で増やす方法

    エルダーフラワーは、春か秋に挿し木をすることで増やすことができます。

    挿し木で増やす方法は以下のとおりです。

    1. 樹木から新芽が出た枝を探して、先端から10~15cmほど切り取ります。
    2. 切り口は斜めに切り直して、植物成長調整剤に30分ほど浸けます。
    3. 赤玉土が入った挿し木用の箱に、10cmくらいの間隔をあけて刺します。
    4. 水やりは乾燥しない程度にして、半日陰の場所で管理します。

    以上が、エルダーフラワーを挿し木で増やす方法です。

    根が出るまでには2~3ヶ月かかることがありますので気長に待ちましょう。根が出たら、鉢や庭に植え替えてOKです。

    葉挿しで増やす方法

    エルダーフラワーは株分けと挿し木で増やすのが一般的ですが、葉挿しで増やすことも可能です。

    葉挿しで増やす方法は以下のとおりです。

    1. 新芽が出たばかりの健康な枝を選び、長さ約15cmに切り取る。(切り口は斜めにしておきます)
    2. 切った枝の下半分の葉をすべて取り除き、上半分の葉は半分に切る。
    3. 切り口に発根促進剤を塗り、水が抜けやすい土壌(赤玉土やパーライトなど)に挿す。(挿し穂は土中に半分ほど埋めます)
    4. 風通しのよい日陰に置き、土が乾かないように水やりをする。(気温が高い場合はビニール袋などで覆って湿度を保つ)
    5. 根が張ったら鉢植えや地植えに移します。(約1ヶ月ほどで根が出てきます)

    以上が、エルダーフラワーを葉挿しで増やす方法です。

    株分けや挿し木の方が簡単なので葉挿しで増やすのは稀ですが、気になる方は挑戦してみてくださいね。

    エルダーフラワーを育てる際の注意点

    エルダーフラワーは比較的育てやすいハーブですがいくつか栽培時の注意点があります。

    特に注意が必要な、

    1. 夏越し時の乾燥対策
    2. 冬越し時にやっておきたいこと
    3. 病気・害虫対策

    この3つの注意点についてご紹介します。

    夏越しの際には乾燥対策をする

    エルダーフラワーは暑さや乾燥に弱いので夏越しの際には以下に挙げる対策が必要です。

    1. 風通しの良い場所に置く
    2. 日陰に移動する
    3. 水やりは朝と夕方にする
    4. 乾燥しないように霧吹きをする
    5. 葉や枝が枯れたら切り取る

    これらの対策を行うことでエルダーフラワーは夏越しできるでしょう。

    無事に夏越ができて秋になったら黒い実がなりますので、収穫を楽しむことができます。

    冬越しの際にやっておきたいこと

    エルダーフラワーは冬には落葉する樹木です。冬越しの際には、以下の点に注意が必要です。

    1. 霜や雪が降る地域では、根元に土や落ち葉をかぶせる
    2. 風が強い場所では、枝を束ねて支柱を立てる
    3. 植え替えは春に行う
    4. 剪定は花が終わった後に行う

    これらの対策を行うことでエルダーフラワーは冬越しできます。

    春になったら新芽が出てきますので、それくらいのタイミングで水やりや肥料を与えてあげましょう。

    風通しを良くして病気・害虫対策を行う

    エルダーフラワーは病害虫に対して強い種類の植物ですが、適切な処置をせずに放置していると夏に被害が出る可能性があるのでご注意ください。

    とはいえ、すべきことは簡単でエルダーフラワーは高温多湿に弱い性質があるため、夏は風通しのよい半日陰で管理すること、落葉期には枝が混み合わないように剪定することを気を付けることくらいで良いでしょう。

    こうすることで、カミキリムシなどの害虫被害の予防ができます。

    エルダーフラワーの育て方に関するQ&A

    ここでは、エルダーフラワーの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • ブラックレースの育て方に違いはある?
    • エルダーフラワーの成長速度は?
    • エルダーフラワーの苗はホームセンターに売ってる?
    • 花が咲かない時はどうしたら良いか?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    ブラックレースの育て方に違いはある?

    ブラックレースは重厚感のある黒っぽい葉に淡いピンクの花が映えてシックでおしゃれな雰囲気を作るだけでなく、香りも良くてハーブとしても利用できることから、エルダーフラワーの中でも特に人気のある品種です。

    このブラックレースの育て方は基本的にはエルダーフラワーと同じなので、これまで記載してきたとおりの育て方で問題ありません。

    ただし、ブラックレースは成長が遅くて小型である点(とはいえ、3m程度まで成長します)はエルダーフラワーと異なるので、栽培の際は考慮に入れておきたいところです。

    エルダーフラワーの成長速度は?

    エルダーフラワーはとても成長が早く、植え付けから2年目にはすでに2メートル以上の高さになります。

    「大きくなるまではプランターで育てよう」と思っていたら、あっという間に大きくなってしまったという人も多いので、成長速度は知っておいた方が良いでしょう。

    鉢植えやプランターでの栽培の場合は、鉢やプランターのサイズ選びに気を付けましょう。

    エルダーフラワーの苗はホームセンターに売ってる?

    エルダーフラワーの苗は、地域によってはホームセンターで売ってるところもあります。

    また、エルダーフラワーは品種によって葉の形や色が異なりますので、ホームセンターで苗を購入する場合は植物の状態やラベルをよく確認しておくと良いでしょう。

    [surfing_other_article id=”1081″]

    花が咲かない時はどうしたら良いか?

    エルダーフラワーは4月~5月にかけて開花しますが、もしも花が咲かない場合は、以下の点に注意してみてください。

    注意点 理由
    日当たりは良好にする 半日以上の直射日光が必要で、日陰になると花付きが悪くなるため。
    肥料は控えめにする 過剰な肥料は葉ばかりが茂って開花しにくくなるため。(有機質の肥料を春と秋に与える程度で十分です)
    剪定は適切に行う 花は前年の枝に咲くので、剪定は花後に行います。(枝を半分程度に切り戻すと、翌年の花付きが良くなります)

    上記の注意点を改善してエルダーフラワーの花が咲いたら、ぜひハーブティーやシロップ作りを楽しんでみてくださいね。

    [surfing_other_article id=”497″]

    まとめ:エルダーフラワーの育て方と注意点について

    エルダーフラワー(西洋ニワトコ・セイヨウニワトコ)は、初夏(4月~5月)に真っ白な花を咲かせる樹木です。

    育てる環境としては、日当たりと風通しの良い場所、水はけの良い中性~弱アルカリ性の土壌を好みます。

    地植えでも鉢植えでもプランターでも栽培は可能ですが、樹高10mになることを考慮すると地植えの方が適していると言える植物です。

    比較的育てやすい植物ですが、注意点としては夏越・冬越時期の対策と害虫対策が挙げられます。剪定をしっかり行って風通しを良い環境を維持することで問題なく栽培できるはずです。

    エルダーフラワーの栽培はそれほど難しくないので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

     

    エルダーフラワーのハーブティーについてはこちらをご参照ください。

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  • セージの種類とは?おすすめのハーブや特徴について解説します

    セージの種類とは?おすすめのハーブや特徴について解説します

    セージには約900品種以上の種類があるといわれ、それぞれに見た目や香り、花色などが異なります。

    セージの種類は主に食用と観賞用に分けることができ、食用のセージは主に葉を使い観賞用のセージは花を楽しみます。

    この記事では、セージの種類のほか、おすすめのハーブや特徴を解説します。セージの違いをもとに自分に合ったハーブを選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

    ハーブのセージとは

    セージは大きく分けて以下の2種類のタイプがあります。

    1. 地中海沿岸原産のハーブ色の強い品種群(コモンセージ、ヤクヨウサルビア)
    2. メキシコ原産の花を楽しむ観賞タイプ(サルビア)

    ハーブ名においてセージといえば、コモンセージ、ヤクヨウサルビアのことを指すのが一般的で、数あるハーブの中でも耐暑性・耐寒性に優れたとても強健な植物です。

    葉を触るととても強い香りを放つほか、薬効にも優れている特徴(長寿のハーブと呼ばれることもあります)があり、料理のスパイスやハーブティーとして人気があります。

    ガーデンセージと表現されることもあり、昔から生活に活用されてきたハーブであることが伺い知れます。

    セージの種類10選をご紹介します

    主なセージの種類は下記10種類です。

    1. ホワイトセージ
    2. チェリーセージ
    3. アメジストセージ
    4. コモンセージ
    5. コバルトセージ
    6. パイナップルセージ
    7. クレベラントセージ
    8. メドーセージ
    9. クラリセージ
    10. ロシアンセージ

    ここからそれぞれのセージの特徴について解説します。

    ホワイトセージ

    ホワイトセージ

    ホワイトセージは、カリフォルニア州南西部に自生する常緑の低木で、茎や葉が白っぽい色をしているのが特徴です。

    葉には油分を含み、こするとセージの香りを一層強くしたような芳香があり、ネイティブアメリカンの宗教儀式や薬草として利用されてきた歴史があり、現在ではお香や精油として使われることが多いです。

    ホワイトセージの育て方ホワイトセージの危険性についてはこちらの記事で解説しています。

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    チェリーセージ

    チェリーセージ

    チェリーセージはシソ科アキギリ属の多年草でアメリカ南部からメキシコに分布しており、豊富な花色が特徴で赤やピンク、紫などの色鮮やかな花を初夏から晩秋まで長く咲かせます。

    葉や花にはフルーティーな甘い香りがあり、その香りがチェリーに似ていることから名付けられました。

    丈夫で暑さに強く、水やりや肥料も控えめで育てやすい植物としても人気です。

    チェリーセージの育て方チェリーセージの使い方についてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”482″] [surfing_other_article id=”643″]

    アメジストセージ

    アメジストセージ

    アメジストセージは、メキシコ原産のシソ科のハーブで、紫水晶のような紫色でベルベットのような質感の花を咲かせるのが特徴です。

    花期は9月から11月で、日が短くなると花をつける短日植物で高さは1m以上にもなります。

    アメジストセージの育て方についてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”508″]

    コモンセージ

    コモンセージ

    コモンセージは地中海原産のシソ科のハーブで、葉は灰緑色でべルベットのような感触があり、紫色や白色の美しい花を咲かせるのが特徴です。

    花期は5月から6月で、日当たりと水はけの良い場所を好みます。冬は寒さに弱いので、霜よけや、鉢植えにして室内に入れるなどのケアが必要です。

    コモンセージの育て方についてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”582″]

    コバルトセージ

    コバルトセージ

    コバルトセージは、夏の終わりから秋にかけてコバルトブルーの花を咲かせる宿根草です。

    高さは1m以上になることもありますが、花や葉が小さくて繊細な印象を与えます。日当たりと水はけの良い場所を好み、乾燥にも強いです。

    コバルトセージの育て方についてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”585″]

    パイナップルセージ

    パイナップルセージ

    パイナップルセージは、メキシコやグアテマラ原産の多年性のサルビア類で、葉にパイナップルのような甘い香りがするのが特徴です。

    葉はサラダやジャム、紅茶などに使われるほか、秋になると、鮮やかな赤い花を咲かせます。

    日当たりと水はけの良い場所で育てるとよく育ちます。

    パイナップルセージの育て方パイナップルセージの使い方パイナップルセージのハーブティーの作り方についてはこちらの記事で解説しています。

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    クレベラントセージ

    クレベラントセージ

    クレベラントセージはカリフォルニア原産の常緑低木で、初夏から秋にかけて淡い紫色の花を咲かせる観賞用のセージです。

    花は茎にリング状に集まり、葉はシルバーグリーンで甘い香りがします。日当たりと水はけの良い場所で育てやすく、生垣としても使えるほどの大きさになります。

    メドーセージ

    メドーセージ

    メドーセージはシソ科の多年草で、南米原産です。

    日本でメドーセージと呼ばれるのは、サルビア・ガラニチカという品種で、5月から9月まで、鳥のくちばしのような青紫色の花を咲かせます。(花は長さ3~4cmで、ガクが黒いのが特徴)

    日当たりと水はけの良い場所で育てやすく、増えすぎに注意が必要なほど繁殖力が高いです。

    メドーセージの育て方メドーセージの効能・使い方ついてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”598″] [surfing_other_article id=”1808″]

    クラリセージ

    クラリーセージ

    クラリセージはシソ科のハーブで、地中海沿岸が原産です。

    高さは90~120cmで葉は白い毛で覆われており、6月から8月にかけて、白や紫の花を咲かせます。

    花はオウムのくちばしのような形をしており、苞葉と同系色です。

    香りはミントや干し草のようで、鎮静作用や抗不安作用などがあるため、精油としても利用され、女性の悩みに効果的と言われています。

    クラリセージの育て方についてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”600″]

    ロシアンセージ

    ロシアンセージ

    ロシアンセージは多年草の低木で、アフガニスタンやパキスタンが原産です。

    高さは80~120cmになり、茎や葉は白い毛で覆われていて、7月から10月にかけて青紫色の小花を多数咲かせます。

    花や茎葉には芳香があり、ミントやレモンのような香りがするのが特徴で洗練された草姿と鮮やかな花色が魅力的。性質は強健で育てやすく、耐寒性も高いです。

    ただ、ハーブのセージとは科は一緒ではありますが同じ分類には属していません。草姿や茎葉に芳香がある点などがハーブのセージに似ていることから名付けられたと考えられています。

    ロシアンセージの育て方についてはこちらの記事で解説しています。

    [surfing_other_article id=”602″]

    セージに関するQ&A

    ハーブのセージについて良く聞かれる、

    • ハーブのセージの使い方は?
    • セージを使ったハーブティーはある?
    • セージはどこで育つ?

    上記の疑問についてQ&Aにまとめました。

    ハーブのセージの使い方は?

    ハーブのセージの使い方は、料理やハーブティー、ルームスプレーや浄化など、さまざまです。

    料理では、セージの香りと苦味で風味はソーセージやチーズなどと相性がよく、バターやオイルと混ぜてソースにしたり、揚げたりします。

    ハーブティーでは、ドライセージをお湯に入れて蒸らし、レモンやハチミツを加えるとさわやかになります。

    ルームスプレーでは、セージのエッセンシャルオイルを水に混ぜてスプレーボトルに入れて部屋にシュッとひと吹きすると、セージの香りで空気が清浄になります。

    浄化では、セージの葉を束ねて乾かしたものを火にかけて煙を出します。(スマッジスティックといって、人や場所の悪いエネルギーを払うといわれています)

    [surfing_other_article id=”439″]

    セージを使ったハーブティーはある?

    あります。セージを使ったハーブティーは、セージの爽やかな香りとほろ苦さでリラックス効果があるので愛用者は多いです。(セージには様々な種類がありますが、ハーブティーに使われるのはコモンセージという種類のみ)

    セージティーの作り方は簡単で、ドライセージをティースプーン1杯強程度ティーカップに入れてお湯を注ぎ、2~3分蒸らします。(生のセージの葉を使う場合は、20枚くらいをお湯に入れて同じように蒸らします)

    セージティーはそのままでも飲めますが、レモンやハチミツを加えるとさらに美味しくなります。

    また、他のハーブとブレンドすることで、香りや効能を変えることもできます。例えば、レモングラスやレモンバームとブレンドすると、シトラス系の香りで不安や緊張を和らげる効果があります。セージティーは暑い日にアイスティーとして飲んでも美味しく楽しめます。

    セージはどこで育つ?

    セージは日当たりと風通しの良い場所で育ちます。

    水はけと水もちのバランスがよい中性~アルカリ性の土壌を好み、鉢植えの場合は赤玉土と腐葉土とバーミキュライトを混ぜた土を使います。

    セージは多湿を嫌うため、水やりはやや乾燥ぎみに管理し、湿気がこもらないようにするのがコツです。

    まとめ:ハーブのセージの種類を知りましょう

    セージの種類とおすすめのハーブや特徴をご紹介しました。

    セージは大きく分けるとハーブと観賞用に分類され、それぞれに魅力的な品種があります。

    ハーブとしてはコモンセージやゴールデンセージなどが有名で、香りや風味が豊かです。観賞用のセージはパインアップルセージやコバルトセージなどが人気で、色鮮やかな花を咲かせます。

    セージは育てやすいハーブで、日当たりと風通しの良い場所で水やりを控えめにするだけで大丈夫です。セージの種類を知って、自分好みのハーブを育ててみるもの楽しいと思いますよ。

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