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  • メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)の育て方|耐寒性や株分けの方法も

    メドーセージ(サルビア・ガラニチカ)の育て方|耐寒性や株分けの方法も

    メドーセージは、日本ではサルビア・ガラニチカという品種名で流通しているシソ科の多年草です。

    夏から秋にかけて濃い青紫色の花を長い花穂に沢山咲かせます。花色が鮮やかで風に揺れる姿が涼しげで美しいのが特徴です。

    メドーセージは非常に丈夫で育てやすい植物ですが、それほどメジャーな植物ではないことから育て方に関する情報は豊富にはありません。基本的な育て方や耐寒性、増やし方など知りたいという方は多いと思います。

    この記事では、メドーセージの基本的な育て方や季節ごとのお手入れのポイントをご紹介します。また、メドーセージの冬越しの注意点や株分けなどによる増やす方法についても詳しく解説します。

    メドーセージの種まき時期と方法

    メドーセージの種まきの適期は、春の3~4月頃と秋の9~10月頃です。発芽適温は20℃前後なので、この気温になった頃に蒔くようにします。

    メドーセージの種まきの方法は次のとおりです。

    1. 育苗ポットやプラスチックの容器を用意する。
    2. 底に穴を開けて水はけを良くする。
    3. バーミキュライトや赤玉土などの軽くて水はけの良い土を入れる。
    4. 種を1か所に3~4個ずつ重ならないように蒔く。
    5. 上から薄く土をかぶせて、霧吹きで水を与える。
    6. 発芽するまで土が乾燥しないように水やりを続ける。
    7. 直射日光は避け、日当たりと風通しの良い場所に置く。
    8. 発芽すると1~2週間で芽が出てきます。
    9. 芽が出たら、本葉が2~3枚になるまで育てる。
    10. 間引きして1か所に1本だけ残す。

    間引いた苗は捨てずに別のポットに植え替えることもできます。

    当面の間はポットで育て、苗が大きくなったら地植えや鉢植えに移植します。

    メドーセージ栽培に適した環境(用土づくり・水やりと肥料の与え方)

    種まきを終えたらメドーセージ栽培に適した環境づくりを行います。

    メドーセージは、日当たりと風通しが良い場所を好みます。直射日光にも耐えられますが、半日陰でも育ちます。

    ただし、生育や花付きは日当たりの良い場所の方が優れるため、美しい花姿を楽しむためにはよく日の当たる場所で育てましょう。

    次に、用土づくりと水・肥料についてお伝えします。

     

    【用土づくり】

    用土は、水はけの良いものが適しています。メドーセージは痩せ地でも育つ植物ですが、栄養分が少なすぎると花付きが悪くなります。

    庭植えの場合は、腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで改良しましょう。鉢植えの場合は、市販の草花用培養土やハーブ用培養土を使うか、赤玉土と腐葉土を混ぜたものを使うと良いです。

    【水やり】

    水やりは、乾燥気味に管理することがポイントです。

    メドーセージは水切れに強いので、水の与え過ぎに弱い植物です。水やりの回数は、土の表面が乾いたら行う程度にしますが、鉢植えの場合は、鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えると良いでしょう。

    冬は生育が止まるので、水やりを控えめにしてください。

    【肥料】

    肥料は、春から秋にかけて生育期に施します。メドーセージは肥料を多く必要とする植物ではありませんが、花付きを良くするために適度な施肥が必要です。

    庭植えの場合は、春に元肥として緩効性化成肥料や有機質肥料を施します。鉢植えの場合は、生育期に月に1~2回程度液体肥料を与えるか、緩効性化成肥料を定期的に補充しましょう。

    以上が、メドーセージ栽培に適した環境(用土づくり・水やりと肥料の与え方)です。メドーセージは丈夫で耐暑性が高い植物ですが、日当たりや水やりなどの基本的な管理をしっかり行うことで、より美しく健康的に育てることができます。メドーセージの栽培環境に気を付けて、長い花期を楽しみましょう。

    メドーセージの地植えの時期と方法

    メドーセージは、日当たりと風通しが良い場所で地植えすると、美しい花を長く楽しむことができます。

    地植えの時期は、春から初夏にかけてが適しています。この時期に植え付けると、夏の暑さにも寒さにも強い株に成長します。

    メドーセージは繁殖力が旺盛なので、植え付ける場所は他の草花との間隔を十分にとっておくと良いでしょう。また、仕切りなどを使って根が広がらないようにするとのも有効です。

    地植えの手順は、以下のとおりです。

    1. 植え付ける前に、土をほぐして水はけを良くする。
    2. 腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで有機質を与える。
    3. 根を傷めないようにポット苗を鉢から取り出す。
    4. 根が張りすぎている場合はやさしくほぐす。
    5. 土を掘って穴を作り、苗を植え付ける。
    6. 苗の根元が土面と同じ高さになるように調整する。
    7. 土を戻して、空気が入らないように注意しながらしっかりと固める。

    苗を植え付ける際は、深く植えすぎると根腐れの原因になるので植え付けの高さには注意しましょう。

    メドーセージを鉢植え・プランターで育てる方法

    メドーセージは、鉢植えやプランターでも楽しむことができる丈夫な植物です。

    鉢やプランターは、メドーセージの根が十分に広がれる大きさのものを選びます。メドーセージは繁殖力が強いので、小さすぎると根詰まりを起こしやすくなります。

    鉢植えやプランターで育てる場合は、次のとおり行います。

    1. 鉢底ネットや鉢底石などを敷いて水はけを良くする。
    2. 培養土は、市販のハーブ用や観賞植物用のものを用意する。
    3. 水はけが悪い場合は、砂やパーライトなどを混ぜて改善する。
    4. 根を傷めないようにポット苗を鉢から取り出す。
    5. 根が張りすぎている場合は、やさしくほぐす。
    6. 鉢に土を入れて穴を作り、苗を植え付ける。
    7. 苗の根元が土面と同じ高さになるように調整する。
    8. 土を戻して空気が入らないように注意しながらしっかりと固める。
    9. 鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与える。

    以上が、メドーセージを鉢植え・プランターで育てる方法です。

    特に難しいことはありませんが、繁殖力が強いので鉢植えやプランターは大きいものを選ぶようにしましょう。

    メドーセージの植え替え時期と方法

    メドーセージは、地下茎でどんどん増えるので、株が密集しすぎないように定期的に植え替えをする必要があります。

    真夏は暑さで植物に負担がかかりますし冬は休眠期なので避けるようにし、春か秋の暖かい日に行うようにします。

    植え替え作業の前に、根が回っているかどうかを確認します。根が鉢底から出ていたり、土が少なくなっていたりする場合は、鉢増しをします。

    鉢増しするときは、今の鉢よりも2~3cm大きなものを選びます。

    地植えの場合は株分けをします。株分けするときは、株元から10~15cmほど離れたところでスコップや鋤で切り離します。切り離した株は別の場所に移植します。

    植え替えの手順は以下のとおりです。

    1. 植え替える前に、古い土や枯れた根を取り除く。
    2. 新しい鉢や場所に土を入れて穴を作り株を植え付ける。

    以降は、地植えや鉢植え・プランターで育てる方法と同じなので上記をご参照ください。

    メドーセージの室内での育て方

    メドーセージを室内で育てる場合は、南向きや西向きの窓辺に置くのがおすすめです。

    メドーセージは暑さにも寒さにも強いハーブですが、冬場は霜除けをして、霜にあたらないようにすると冬越しがしやすくなります。

    メドーセージは乾燥気味を好むので、水やりは適度に行います。鉢植えの場合は、表土が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えます。

    冬は毎日ではなく、数日置きに水やりをします。水やりの際は、葉や茎に水がかからないように注意しましょう。

    メドーセージは痩せ地でも育つハーブなので、肥料なしでも育ちます。鉢植えの場合も、植え付けのときに緩効性の化成肥料を与えれば、追肥はしなくても大丈夫です。肥料のやり過ぎは、むしろ肥料焼けといった病気の原因になるのでご注意ください。

    メドーセージの室内での育て方です。メドーセージは丈夫で繁殖力が強いハーブですが、室内で育てる場合でも適度な切り戻しや植え替えをしてあげることで美しい姿を保つことができます。

    メドーセージの花が咲く時期と香り・花言葉

    メドーセージは、日本国内の流通名称で、正式には「サルビア・ガラニチカ」と呼ばれます。メキシコをはじめとした南米諸国を原産地としており、観賞用のハーブとして人気があります。

    メドーセージは、6月から10月頃まで、青から紫色の花を咲かせます。花はシソ科特有のリップ状の特徴的な形状をしており、茎に縦に連なるように咲きます。花色は品種によって異なりますが、ガクが黒いのが特徴です。

    メドーセージの花には強い香りがありませんが、葉にはさわやかな香りがあります。葉は料理やハーブティーに使うこともできますが、主に観賞用として楽しまれます。

    メドーセージの花言葉は、「尊重」と「知恵」になります。英語で賢人を意味する「sage」と同じ綴りであることから、「知恵」の花言葉がつけられました。また、「尊重」の花言葉は、青色の花が尊敬や敬意を表すことから由来しています。

    メドーセージを剪定・切り戻しする方法と目的・時期

    メドーセージは低木の多年草で、花期が長く、6月から10月頃まで青から紫色の花を咲かせます。

    花付きをよくするには新芽の出やすさも大事になるので、伸びてきた茎は短く切り戻します。花が終わったら剪定をして、株元からカットすることで茎が大きくなりすぎず、花芽も付きやすくなります。

    剪定・切り戻しの時期と目的・方法をまとめると以下のようになります。

    適期 目的と方法
    剪定 花が終わった後(10~11月頃) 株元から10~15cmほど残してカット。株の形を整えることと風通しを良くして病気や害虫の予防、冬越しをしやすくすることを目的に行います。
    切り戻し 開花期(5~9月頃) 茎の先端から3~4節分を残してカット。花付きを良くすることを目的に行います。

    以上が、メドーセージを剪定・切り戻しする方法と目的・時期です。メドーセージは丈夫で繁殖力が強いハーブですが、適度な切り戻しや剪定をしてあげることで美しい姿を保つことができます。

    「メドーセージが増えすぎ!」を防ぐ管理方法

    メドーセージはハーブの中でもとくに強い繁殖力や丈夫さをもっている宿根草ハーブです。

    一度根付くと地下茎でどんどん増えて、春になると爆発的に増えて伸びていきます。そのため、庭や花壇で地植えで育てる場合は、増えすぎに注意が必要です。

    メドーセージが増えすぎないようにするには、以下の方法があります。

    地下茎の伸びを制限する ポットや鉢に入れたまま地植えするか不織布で囲んで植えるか、ハーブ用の地中しきりを使う。
    剪定する 花が終わったら剪定をして、株元からカットすることで茎が大きくなりすぎるのを防ぐ。

    以上が、「メドーセージが増えすぎ!」を防ぐ管理方法です。

    地植えする際のひと手間や、適度な切り戻しや剪定をしてあげることで大きさをコントロールすることができるので、試してみてくださいね。

    メドーセージの夏越しは湿気や蒸れに注意する

    メドーセージは暑さにも強いハーブですが、夏越しにはいくつか注意することがあります。

    夏の間にメドーセージを元気に育てるために、以下の点にご注意ください。

    • 水やりは土が乾いたらたっぷりと行う
    • 水やりの際には、株元から離して鉢底から水が出るくらい与える。
    • 日当たりと風通しを良くして湿気や蒸れを防ぐ
    • 梅雨時の蒸れには切り戻しや剪定で対処する。

    以上が、メドーセージの夏越しの注意点です。

    日当たりについては、真夏の暑い時期には午前中の日光を浴びさせて、午後は日陰に移動させるか、半日陰で育てるようにすると良いでしょう。

    メドーセージは暑い夏でも美しい花と香りを楽しませてくれるハーブですが、水やりや日当たり、切り戻しなど適度な手入れをしてあげることで健康的に育てることができます。

    メドーセージの耐寒性と冬越しの方法

    メドーセージの耐寒温度は-5℃と言われており、他のハーブに比べて耐寒性に優れていますが、外気温が-5℃を下回る降雪のある地域や霜が降りる地域では、室内に移動させてあげる方がよいでしょう。

    メドーセージは地下茎で増えるタイプのハーブなので、冬になると地上部は枯れますが、地中では生きていて春になって暖かくなると新芽が出てきます。そのため、冬場は地上部を切り戻して、株元を霜よけ用のビニールや敷き藁などで覆って保温してあげましょう。

    室内に取り込む場合は、日当たりと風通しの良い場所に置きます。土が乾いたら水やりをしてあげますが、水やりは控えめにしてください。

    メドーセージの増やし方

    メドーセージは種まきでも増やすことができるほか、株分けか挿し木で増やすことができます。

    ここでは、

    • 挿し木で増やす方法
    • 株分けで増やす方法

    上記2つの方法で増やす方法についてお伝えしていきます。

    挿し木で増やす方法と時期

    メドーセージの挿し木は、5〜6月頃に行うのがおすすめです。

    挿し木にするときは以下の手順で行います。

    1. 若く元気な枝を切り取り1時間ほど水につけて挿し穂を作る。
    2. 枝についた葉のうち土に埋まってしまう部分を切り取る。
    3. 切り口に発根剤をつけて、保水性・排水性のよい清潔な土に挿す。
    4. 直射日光を避けて日陰に置き、土が乾いたら水やりをする。

    挿し木したメドーセージは、根が付くまでは毎日水やりをします。

    根付いたら、日当たりのよい場所に移しましょう。

    株分けで増やす方法と時期

    メドーセージは地下茎で増えるので、1~2年に一度は株分けをして整理すると良いでしょう。

    メドーセージの株分けは植物に負担のかかる真冬と真夏は避けて、春か秋の暖かい日に行います。

    株分けの手順は以下のとおりです。

    1. 地上部が枯れた冬の終わり頃に、株元から茎を切り落とす。
    2. 根鉢を掘り起こして、地下茎を含む部分をナイフや鋸で切り分ける。
    3. 切り分けた株を水洗いして、傷んだ部分や余分な葉を取り除く。
    4. 切り口に発根剤をつけて、保水性・排水性のよい清潔な土に植え付ける。
    5. 水やりは土が乾いたら行い、直射日光を避けて日陰に置く。

    挿し木で増やす時と同様に、株分けしたメドーセージは根が付くまでは毎日水やりをして、根付いたら日当たりのよい場所に移します。

    メドーセージの収穫時期と方法

    メドーセージは観賞用のハーブとして人気がありますが、食用や薬用にも利用できる植物です。

    メドーセージの収穫時期は開花期です。メドーセージは6月から10月頃まで花を咲かせますが、花が咲く前の蕾の状態が最も香りが強く、食用や薬用に適しています。

    収穫は茎ごと切り取るか、葉や花を摘むかですが、茎ごと切り取る場合は株元から10cm以上上の部分をハサミやナイフで切ります。切り口は斜めにすると水分の蒸発を防げます。葉や花を摘む場合は、必要な分だけ手でつまんで取ります。

    収穫後の保存方法は、以下のとおり行います。

    保存の方法
    乾燥させる場合 収穫した茎や葉を束ねて風通しの良い日陰で吊るします。完全に乾燥したら、密閉容器に入れて冷暗所に保管します。
    冷凍する場合 収穫した茎や葉を洗って水気を切り、ジップロックなどに入れて冷凍庫に入れます。

    以上が、メドーセージの収穫時期と方法です。

    メドーセージは香り高く美しいハーブですが、食べるときは注意が必要です。メドーセージは苗から入手して育てた場合は食べられませんし、種から育てた場合も味はあまりしません。

    セージを食用として楽しみたいのであれば、コモンセージがおすすめです。

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    メドーセージの育て方に関するQ&A

    ここでは、メドーセージの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • メドーセージに毒性はある?
    • メドーセージは日陰でも育つ?
    • メドーセージは多年草?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    メドーセージに毒性はある?

    薬用セージとして知られるのは、コモンセージクラリセージなどの一部の品種で、葉に精油やタンニンなどを含み、抗菌作用や消化促進作用などがあるとされています。

    しかし、これらの品種も過剰摂取すると毒性を示すことがあります。特に妊娠中や授乳中の女性は注意が必要です。

    メドーセージについては、薬用セージほどの毒性はないと考えられますが、安全性について十分なデータがありません。

    また、セージやサルビアの仲間は種類が多く、見分けが難しい場合もあります。そのため、メドーセージを食べたりハーブティーにしたりすることはおすすめできません。

    セージの種類や特徴についてはこちらのページで詳しくお伝えしています。

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    メドーセージは日陰でも育つ?

    メドーセージは日陰でも育ちますが、花芽が付きにくくなったり、花色が薄くなったりする可能性が高いです。

    また、湿気が多くなると葉や茎が蒸れて病気になる可能性もあります。

    どうしても日陰でしか育てられない場合は、日当たり以外の要素を十分に満たすように育てると良いでしょう。

    メドーセージは多年草?

    メドーセージは多年草です。

    冬には地上部が枯れて休眠するので一年草のように感じるかもしれませんが、春になると新芽が出てきます。

    ただし、1~2年に1度は株分けをして整理したり、霜が降りるような寒冷地であれば冬越し対策をしっかりと行うことが大切です。

    まとめ:メドーセージの育て方のポイント

    メドーセージは、夏から秋にかけて美しい青紫色の花を咲かせるシソ科の多年草です。

    メドーセージは丈夫で育てやすく、日当たりと風通しの良い場所に植えれば痩せ地でもよく育ちます。水やりや肥料は控えめで、病害虫にも強いです。開花期に切り戻しをすると花期が長くなりますし、株分けをすると増やすこともできます。

    メドーセージは耐寒性がやや強いですが、霜が降りるような地域では冬にマルチングをして保護する必要があります。春か秋に株分けをする際は、地下茎を切り離して鉢植えにしたり他の場所に植えたりします。

    メドーセージは涼しげで鮮やかな花色が魅力的な植物です。育ててみたいという方はこの記事の内容を参考に挑戦してみてくださいね。

     

    【追記】

    メドーセージの虫除けなどの利用法や効能のほか、メドーセージは食べられるのかといった疑問についてまとめる記事を作成中です。

  • コバルトセージの育て方|冬越し方法や地下茎からの芽吹きについても

    コバルトセージの育て方|冬越し方法や地下茎からの芽吹きについても

    コバルトセージは青紫色の美しい花を咲かせる多年草で、葉にはハーブとして使える香りがあります。

    コバルトセージは耐寒性も耐暑性も強く育てやすい植物ですが、適切に育てないと倒れてしまったり花が咲かないこともあります。

    また、地下茎が伸びて増えていくので地植えの際には注意が必要です。

    この記事では、コバルトセージを元気に育てるための方法や増やし方、栽培時の注意点についてまとめています。

    コバルトセージの種まき時期と方法

    コバルトセージは、3〜4月もしくは9〜10月が種まきの適期です。この時期は、コバルトセージの発芽適温である気温20℃前後になるからです。

    種まきの方法は次のとおりです。

    1. 育苗ポットにバーミキュライトや赤玉土を入れる。
    2. 種を3~4個、重ならないようにしてまく。
    3. 上から薄く土を被せる。
    4. 土が乾燥しないよう霧吹きで水を与えながら管理する。
    5. 1~2週間で芽が出るので適度に間引きする。
    6. 1ヶ月ほどして苗が十分に育ったら鉢や庭に植え替える。

    ただし、コバルトセージの種は発芽率が低いため少し多めに種まきしておく必要があります。

    以上が、コバルトセージの種まき時期と方法です。

    コバルトセージは生長力が強く丈夫な植物ですが、種から育てる場合は発芽率に注意してください。

    栽培に適した用土づくり

    コバルトセージは、水はけと水もちのバランスがよい中性~アルカリ性の土壌を好みます。

    酸性が強い土や過湿を嫌うので、その点を考慮した土を使うのが望ましいでしょう。

    鉢植えの場合は、赤玉土(小粒)5:腐葉土3:バーミキュライト2の配合土か、ハーブ用の培養土を使います。水はけをよくするには、砂やパーライトを足してあげるとよいでしょう。

    庭土には事前に苦土石灰を混ぜ込み、中和しておき、植え付け1週間前になったら堆肥を混ぜます。水はけが悪いときは、川砂も加えて水はけを良くするようにします。

    最適な環境(日当たりや置き場所)

    コバルトセージは、日当たりと風通しが良い場所が適しています。日光が十分に当たると花色が鮮やかになります。また、風通しを良くすると病害虫の予防にもなります。

    鉢植えの場合はベランダやテラスなどで育てることができますが、夏場は直射日光が強すぎると葉焼けを起こすことがあるので、午後から日陰になるように工夫しましょう。

    地植えの場合は花壇やロックガーデンなどで育てることができますが、株が大きくなるので他の植物との間隔をあけて植え付けると良いでしょう。また、冬場は雪や霜に当たらないように注意が必要です。

    以上が、最適な環境(日当たりや置き場所)です。コバルトセージは暑さや寒さに強い植物ですが、日当たりと風通しを確保してあげると元気に育ちます。

    水やりと肥料の与え方

    コバルトセージは多湿を嫌うので、水やりは控えめにします。土が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。

    鉢植えの場合は、鉢の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいまで水やりをします。地植えの場合は、根付いてからは自然の雨水で十分です。夏場は乾燥に注意し、冬場は過湿に注意します。

    肥料はあまり必要ありません。生育が悪いときのみ、春か秋に緩効性肥料を少量与えます。肥料が多いと草丈が伸びて倒れやすくなり花も少なくなるので、肥料は控えめにしましょう。

    以上が、水やりと肥料の与え方です。コバルトセージは丈夫な植物ですが、過湿と過肥を避けてあげると元気に咲きます。

    コバルトセージの地植え時期と方法

    コバルトセージの地植え時期は、春と秋が適しています。暖地なら秋でも植え付けが可能です。

    日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。

    コバルトセージの地植え方法は、以下のとおりです。

    1. 植え付けの2~4週間前に、苦土石灰を掘り起こした庭土に混ぜる。
    2. 植え付けの1週間前に、堆肥を庭土に混ぜる。
    3. 株同士の間隔を20~30cm空けて苗を植える。
    4. 根元をしっかりと土で覆い、水やりをする。

    数年後には株が大きくなるので、植え付けの際は他の植物との間隔をあけておくようにします。

    コバルトセージを鉢植え・プランターで育てる方法

    コバルトセージは草丈が高くなるので、鉢植えより地植え向きではありますが、鉢植えでも育てることは可能です。

    鉢植えの場合は、以下の点に注意しましょう。

    1. 鉢は6号~8号のものを選ぶ。
    2. 水はけの良い鉢底石(軽石)を鉢底に入れる。
    3. 水はけの良い土を入れる。(草花用の培養土やハーブの土が向いています)
    4. 用土が乾いたらたっぷりと水やりをする。
    5. 肥料は春と秋に緩効性肥料を与える。
    6. 夏までに2~3回剪定する。
    7. 冬越しは地上部分を切り戻しておく。

    以上が、コバルトセージを鉢植え・プランターで育てる方法です。地植えができない場合は上記の方法で育ててみてくださいね。

    コバルトセージの植え替え時期と方法

    コバルトセージの植え替え時期は、春と秋が適しています。

    生長力が旺盛で根が回りやすいので、鉢植えの場合は2~3年に一度植え替えをしましょう。地植えの場合は植え替えは不要です。

    コバルトセージの植え替え方法は、以下のとおりです。

    1. 一回り大きな鉢を用意する。
    2. 鉢底石(軽石)と用土を入れる。
    3. 鉢から抜いた株についた土を1/3ほど落として軽く根をほぐす。
    4. 根が絡まっている場合は切り落としても構いません。
    5. 株を入れて、隙間に土を入れる。
    6. 根元をしっかりと土で覆い水やりをする。

    以上が、コバルトセージの植え替え時期と方法です。

    コバルトセージを剪定・切り戻し・摘心する目的と方法・時期

    コバルトセージを剪定・切り戻し・摘心する目的は、草姿を整えて花数を増やすことにあります。

    コバルトセージは生長力が強く、放任しておくと茎が伸びすぎて倒れやすくなったり風通しが悪くなって病気になる原因にも繋がります。剪定(切り戻し・摘心)することで、枝数を増やし通風を確保し、花つきを良くすることができます。

    コバルトセージを剪定・切り戻し・摘心する方法は、以下のとおりです。

    適期 目的と方法
    剪定 株の形や庭のバランスに合わせて行う。 樹木の大きい枝の芽を残さずに切り落としたり、通風や採光を妨げているような込みすぎた枝を切り取ったりします。コバルトセージは草丈が高くなるので鉢植えより地植え向きですが、地植えでも大きくなりすぎる場合は剪定が必要になることがあります。
    切り戻し 梅雨や夏前や開花後 伸びた茎(枝)を短く切り詰めて、株の形を整えたり、咲き終わった花穂を取り除いたりします。切り戻しは、傷んだ茎や込みすぎた茎を取り除くときや、開花後に花穂ごと茎を切るときに行います。
    摘心 春か秋
    (定植後にしっかり根付いたら)
    茎の先端の芽(頂芽)を摘むことにより、茎の側面にある芽(脇芽)の生長を促します。また、一定の高さで止めたい場合や枝数を増やしたい場合にも行います。

    コバルトセージの耐寒性と冬越しの方法

    コバルトセージの耐寒性は強く、屋外で冬越しすることができます。ただし、鉢植えの場合は、根が凍らないように注意が必要です。鉢を発泡スチロールや新聞紙などで包んだり、鉢底に敷くものを厚くしたりするとよいでしょう。

    コバルトセージの冬越しの方法は、以下のとおりです。

    • 花が終わったら、株元でばっさりと切り戻す。
    • 地植えの場合は自然の雨水以上の水やりは行わない
    • 鉢植えの場合は土が乾いていたら水やりを行う。

    以上が、コバルトセージの耐寒性と冬越しの方法です。

    冬越しの際は、強剪定をして株を休ませて翌年の芽吹きを促します。冬場は地上部分が無くなっても根は生きているので春になると株元から芽吹いてきます。

    コバルトセージは地下茎からも芽吹く

    コバルトセージは、冬に地上部が枯れても根が生き残り春になると再び芽を出す宿根草です。

    この植物は、地下茎からも芽吹くことがあります。地下茎とは、地中に横に伸びる茎のことで、栄養や水分を貯めたり、新しい芽や根を出したりする役割があります。

    これを切り離して植えることで増やすこともできます。

    種から育てるよりも早く花が咲きますし、親植物と同じ特徴を持ったコバルトセージを育てられるというメリットもあります。

    ただし、意図しないところに地下茎が伸びて増えていく可能性もあるのでその点にはご留意ください。

    コバルトセージを室内で育てる際の注意点

    コバルトセージは、日当たりと風通しが良い場所が適しているので、室内で育てる場合は窓際やベランダなどに置きましょう。

    西日にも耐えますが、直射日光が強すぎる場合はカーテンなどで遮光してあげると良いです。

    コバルトセージは耐寒性が強いため屋外で冬越しすることができますが、室内で冬越しする場合は、低温多湿にならないように注意が必要です。花が終わったら株元でばっさりと切り戻しましょう。冬場は地上部分が無くなりますが、春になると株元から芽吹きます。

    コバルトセージの夏越しは蒸れと水切れに注意する

    コバルトセージは耐暑性が強いため、特別な夏越しは必要ありませんが、真夏の蒸れと水切れには注意が必要です。

    鉢植えの場合は、用土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。地植えの場合は降雨に任せますが、乾燥して水切れするようなら水やりをします。直射日光が強すぎる場合は、カーテンや遮光ネットなどで遮光してあげましょう。

    以上が、コバルトセージの夏越しの方法です。

    基本的にはそれほどやることはありませんが、真夏の時期は少し気を配っておきたいところです。

    コバルトセージの花言葉

    コバルトセージの花言葉は「尊敬」「知恵」「家庭の徳」「燃ゆる想い」です。

    コバルトセージはセージの一種で、セージに近い花言葉が付けられたと考えられます。

    セージは古くから薬草や香辛料として使われ、不老不死や長寿をもたらす力があると信じられていました。また、セージを家の庭に植えると家族が健康で幸せになるというイメージもありました。

    コバルトブルーの美しい花は、燃えるような情熱や愛情を表現することもできます。

    コバルトセージの花期と咲かない時の対処法

    コバルトセージの花期は晩夏から秋にかけてですが、正常に生育していないと花が咲かないこともあります。

    コバルトセージが咲かない時の原因としては、以下のようなものが考えられます。

    主な原因 対処法
    日当たりが悪い コバルトセージは日当たりと風通しが良い場所が適しています。日陰や蒸れた場所では花付きが悪くなります。日向や西日にも耐えるので、明るい場所に移動させましょう。
    肥料が多すぎる コバルトセージは肥料をあまり必要としません。肥料が多すぎると草丈が伸びて倒れやすくなり、花数も減ります。肥料は春と秋に緩効性肥料を与える程度で十分です。
    剪定をしていない バルトセージは茎がよく伸びるので、放任すると伸びすぎて倒れやすくなります。夏までに2〜3回切り戻しておくと、脇芽が増えて花数が多くなります。草丈も抑えられるので、開花の時期に倒れることもありません。

    コバルトセージが倒れる理由と対処法

    コバルトセージが倒れる理由は、茎が細くて長く伸びることにあります。

    コバルトセージは茎がよく伸びるので、放任すると1mを超えて開花の頃には倒れやすくなるうえ、茎が細いので花が咲く頃には草姿が乱れてしまいます。

    コバルトセージが倒れないようにするには、夏までに2〜3回切り戻すことがポイントです。6月から8月初旬にかけて2〜3回短めに切り戻すと、脇芽が出て枝数が増え、たくさんの花が咲きます。草丈も抑えられるので、開花の時期に倒れることもありません。

    また、背丈が高くなってきたら支柱を立てるなどの対策をするとよいでしょう。

    コバルトセージの増やし方

    コバルトセージは、以下の3つの方法で増やすことができます。

    • 挿し木
    • 株分け
    • こぼれ種

    それぞれの増やし方について詳しくお伝えしていきます。

    挿し木で増やす方法と時期

    3~5月か9~10月が挿し木の適期です。

    茎を先端から10~15cm切り取り、上から2~3枚の葉を残して切り落とします。

    切り口を1時間ほど水につけたら、湿らせたバーミキュライトや赤玉土に挿し、日陰で管理し土が乾かないように水やりをします。

    約1ヶ月ほどで発根するので、鉢に植え替えます。

    株分けで増やす方法と時期

    春か秋に、株の外側にある若い部分を切り取ります。(根がついていることを確認してください)

    切り取った部分を鉢に植え付けます。用土は水はけと水持ちの良いものを選びます。水やりは土が乾いたら行い、日陰で管理します。

    新しい芽が出てきたら、日当たりの良い場所に移します。

    こぼれ種でも増える

    コバルトセージの種は花が終わった後に茎の先端にできます。

    種を収穫しても良いですが、そのままにしていてもこぼれ種で増えることがあります。

    茎を切り取って乾燥させ、種を取り出して保存して、適期に種まきをする方が増える確率は高まるかもしれませんが、放っておいても増えていきます。

    まとめ:コバルトセージの育て方のポイント

    コバルトセージは青紫色の花と香りのある葉を持つ多年草で、日当たりと水はけの良い場所で育てると元気に咲きます。

    冬越しする場合は、鉢植えなら室内に入れるか霜よけをすることが大切です。地植えなら、株元に土や落ち葉をかぶせるか、マルチングをすることがおすすめです。

    また、地下茎から新しい芽を出す性質があるため、春に分株や挿し木で増やすことができます。

    コバルトセージは繰り返し咲く花なので、定期的に枯れた花を摘むことで美しさを保ちます。

    上手に育てて、青紫色の美しい花を楽しみたいですね。

     

    【補足】

    コバルトセージ以外にもセージには様々な種類があります。

    セージの種類や特徴についてはこちらのページで詳しくご紹介しているので、好みのセージを見つけてみてはいかがでしょうか。

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  • サフランの育て方|植え付け・掘り上げなどの栽培方法や儲かる理由も

    サフランの育て方|植え付け・掘り上げなどの栽培方法や儲かる理由も

    サフランは耐寒性が強く、特に難しい手入れは必要ないので育てやすい植物の一つです。

    サフランの香りは心を落ち着かせたりリラックス効果があったりと、ストレスの多い現代人にぴったりなハーブですが、雌しべは高級スパイスの原料となるため儲かる副業としてサフラン栽培が注目されています。

    ただ、数多くの雌しべを収穫したいとなれば、できるだけ球根を太らせる必要がありますが、そのためには適切な管理が必要となります。

    ここでは、サフランを育てる方法や、掘り上げなどによって球根を太らせる方法をお伝えしていますので、栽培時の参考にしていただけたらと思います。

    サフラン栽培に適した環境(用土づくり・水やりと肥料の与え方)

    サフランは日当たりと風通しのよい場所で育てます。

    水はけと通気性に富み、適度な保水性のある土が適しているので、市販の草花用培養土を用いるか、赤玉土小粒6:腐葉土3:牛ふん堆肥1などの割合で配合した用土を用います。また、酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰を混ぜておきます。

    水やりは、生育期は土が乾いたらたっぷりと行います。ただし、過湿にならないように注意します。初夏には茎葉が枯れ始めるので、徐々に水を控えて休眠させます。

    肥料は元肥として緩効性の化成肥料を規定量の半分くらい用土に加え施します。追肥は、花後の11月下旬と生育期の2月下旬にカリ分の多い液体肥料を施します。

    サフランの地植えの時期と方法

    サフランの地植えの時期は、8月下旬から9月中旬がおすすめです。これを過ぎてしまうと花が小さくなってしまう可能性があるので気をつけましょう。

    サフランの地植えの方法は次のとおり行います。

    1. 風通しのいい日なたを選ぶ
    2. 植えつけ前に苦土石灰を混ぜておく。
    3. 球根2個分くらいの深さに植えつける。

    庭植えで水はけが悪い場所の場合は、腐葉土などの有機物とパーライトや川砂などをすき込んでおくと良いでしょう。

    また、球根を浅く植え付けてしまうと、芽をたくさん出す代わりに花付きが悪くなってしまうため、植え付ける深さに注意が必要です。

    サフランを鉢植え・プランターで育てる方法

    サフランは鉢植え・プランターでも育てることができます。

    高温多湿を嫌うので、風通しのいい日なたに置きましょう。土は小粒の赤玉土7:腐葉土3の割合で混ぜたものや市販の花の土を利用します。酸性土壌を嫌うので、植えつけ前に苦土石灰を混ぜておくとよいでしょう。

    球根の植え付けは、8月下旬から9月上旬が適期です。これを過ぎてしまうと花が小さくなってしまう可能性があるので気をつけましょう。

    鉢に用土を入れ、球根1個分の深さに球根を植えます。地植えの時と同様に植え付けの深さにはご注意ください。

    サフランの植え替え時期と方法

    サフランの植え替えの適期はあたたかくなった3月~4月が適期です。

    植えっぱなしでも3年~5年ほどはきれいに花を咲かせますが、2年~4年で適宜古い球根を取り除くことで球根を充実させられます。

    鉢植えの場合は5号鉢に5~6球とし、球根1個分くらいの深さに植えつけます。庭植えの場合は10cm程度の間隔とし、球根2個分くらいの深さに植えつけます。

    サフランの花が咲く時期と香り・花言葉

    サフランはアヤメ科クロッカス属の球根植物で、10月から11月にかけて開花します。

    花は紫色で、中央に赤い雌しべが3本飛び出しています。この雌しべがサフランのスパイスとして使われる部分です。サフランは1つの花から3本しか採取できないため、非常に貴重で高価なものです。

    サフランは花が咲いた後に細長い葉を伸ばし、春になると枯れて休眠期に入ります。その後、秋にまた花を咲かせるというサイクルを繰り返します。

    サフランの花はやさしい甘い香りを持っています。この香りは雌しべから出るエッセンシャルオイルによるもので、香料としても利用されます。サフランの香りには鎮痛や鎮静の効果があるといわれており、気分を明るくする効果もあります。

    サフランの花言葉は、「歓喜」「過度をつつしめ」「濫用するな」です。これらの花言葉は、サフランの薬効や歴史に由来しています。

    一方で、サフランを過剰に摂取すると神経や脳を刺激し、歓楽に陥ってしまうという危険性もありました。そのため、「過度をつつしめ」と「濫用するな」という戒めの意味を持つ花言葉もつけられています。

    サフランの花が終わったらやるべきこと

    サフランは、花が咲き終わった後に球根の手入れをしっかりと行うことで、翌年も花を咲かせることができます。

    ここでは、サフランの花が終わったらやるべきことについてまとめました。

    やるべきこと ポイント
    花がら摘み 花がら摘みとは、花を引き抜いて捨てることです。花がらが残っていると、球根に栄養を奪われたり病気や害虫の原因になったりするために行います。花がら摘みは、花がしおれてしまう前に行うのがベストなタイミングです。
    肥料 球根に栄養を与えて翌年の開花を促すためには肥料が必要です。11月下旬と 2月下旬の2回ほど、化成肥料を適量分のみ株元にまきます。肥料は多すぎると球根が腐ってしまうので注意しましょう。
    水やり サフランの水やりは、生育期には土が乾いたらたっぷりと行います。ただし、過湿にならないように注意します。初夏になると茎葉が枯れ始めるので、徐々に水を控えて休眠させます。
    球根の掘り上げと保管 夏の高温多湿に弱く、球根が腐ってしまう可能性があるため球根を掘り上げます。黄変した葉をつけたまま掘り上げます。掘り上げた球根は雨の当たらない風通しの良い場所で乾かし、完全に茎葉が枯れたらそれらを取り除いて涼しい場所で保管します。
    分球 サフランの球根は分球して小さくなるので、翌年は咲かないか花が貧弱になることがあります。しかし、養成すればまた肥大して立派な球根になります。分球した小さな球根は早く大きくするために、植えつけ後に蕾が伸びてきたら摘み取ります。また、分球しないように脇芽を取り除くことも大切です。

    サフランの掘り上げ時期と方法

    サフランは10~11月に花を咲かせますが、その後は細長い葉を伸ばして球根を育てます。この葉が春になると枯れてしまい、球根だけになります。この球根を掘り上げることで、翌年も花を咲かせることができます。

    サフランの球根を掘り上げる時期は、葉が完全に枯れる前です。葉が完全に枯れてしまうと、球根が小さくなってしまったり、球根が腐ることもあるので注意が必要です。一般的には、葉が1/3~1/4枯れた頃が掘り上げの適切な時期とされています。

    サフランの球根を掘り上げる際は、以下の手順で行います。

    1. シャベルやスコップなどで優しく土を掘り起こす。
    2. 掘り上げた球根についた土を落とす。(水洗いはしない)
    3. 球根は親球と子球に分かれているので、親球から子球を優しく剥がす。
    4. 分けた球根は日陰で風通しの良い場所に置く。
    5. 次回の植え付け時期(8~9月)まで乾燥させないように保管する。

    以上がサフランの掘り上げ時期と方法です。

    サフランは掘り上げた後も新しい芽を出すことがありますが、これらは間引く必要があります。間引かないと元の球根が十分に太らず、花付きが悪くなってしまうためです。

    なお、掘り上げた球根は親球はペチャンコになっており、子球は親球の上に乗っている状態なので、これを優しく剥がします。

    球根を補完する際は、ふるいやザルなどで吊るすとやりやすいでしょう。

    サフランの掘り上げは少し手間がかかりますが、毎年美しい花を楽しむために必要な作業です。

    サフランの球根は植えっぱなしで毎年咲くのか

    サフランの球根は植えっぱなしでも毎年花を咲かせます。

    ただ、掘り上げをせずに植えっぱなしの状態を数年間続けていると、花は咲くが小さったり、球根が腐りや酸くなってしまう点には注意が必要です。

    球根が腐ってしまうと花は咲かなくなりますので、できるだけ掘り上げをして適切に管理したいですね。

    サフランの芽かきの方法と時期

    サフランの花つきを良く育てるには、芽かきが必要です。

    芽かきとは、サフランの花が咲き終わった後に新しくできた芽を間引くことです。この芽は元の球根から養分を奪ってしまうため、間引かないと翌年の花付きが悪くなります。

    芽かきの方法は、以下のとおりです。

    1. 花が咲き終わったら新しくできた芽を探す。(芽は葉の付け根から出ています)
    2. 芽を指でつまんで引っ張る。
    3. 芽が取れたら土に埋めずに捨てる。(土に埋めると腐って病気の原因になる可能性がある)
    4. 冬から春にかけて何度か芽かきを行い、芽が出なくなるまで続ける。

    サフランは10~11月に花を咲かせるので、芽かきはこの時期以降の行うことになります。

    サフランの球根の育て方・球根を太らせる方法

    サフランの球根をり上げて保管して翌年に再び植え付けることで毎年花を楽しむことができますが、その際には球根を太らせることが重要です。

    太った球根は花付きが良くなり、スパイスとして利用する雌しべの収穫量も増えます。

    サフランの球根を育てて太らせるには次のようにすると良いでしょう。

    やること ポイント
    球根を土に植え付ける 風通しがよく、日当たりと水はけの良い場所に植え付けるようにします。時期は8月~9月頃が適期です。
    球根の植え付け方 鉢植えでは球根1個分、庭植えでは2個分の深さに植え付けます。複数の球根を植える場合は、10センチ程度の間隔をあけます。
    肥料を与える 夏の生育期にリン(P)カリ(K)を含む肥料(草木灰など)を与えます。
    脇芽かきをする 球根は芽の数だけ分球するので、芽がたくさんあると小さな球根しかできません。来年も花を咲かせるためには、芽を1~2本程度残して、他の芽は摘み取っておくと良いでしょう。
    春に掘り上げる 春になり葉が黄色くなって枯れ始めたら掘り上げます。

    サフランの球根の増やし方

    サフランは分球という方法で増やすことができます。分球とは、親球から分かれた子球を別々に植えることで、新しい株を作る方法です。

    サフランの分球のタイミングは葉が枯れた後です。これは4月下旬~5月上旬頃になります。この時期に分球することで、子球が十分に成長している状態になります。

    実際の分球の方法は次のとおり行います。

    1. 球根を掘り上げる。
    2. 掘り上げた球根を日陰で乾燥させる。
    3. 親球から子球を引き離す。
    4. 引き離した子球は日陰で風通しの良いところで保管する。

    親球から剥がす際は、無理に剥がすと傷つけてしまうので注意しましょう。

    なお、サフランの分球した子球の保管は、乾燥させた後に密閉できる容器やネットなどに入れて涼しく暗い場所に保管するようにします。

    高温多湿を嫌うので、冷蔵庫や冷暗所が適していますが、湿気やカビに注意して定期的にチェックすると良いです。

    土なし・水なしでできるサフランの放置栽培

    サフランは球根植物で、球根に花を咲かせるための養分が備わっているため、土に植えずにそのまま室内に置いておくだけでも花が咲きます。

    この方法は、その年限りで花を楽しみたい場合や、手軽にサフランの花を楽しみたい場合におすすめです。

    放置栽培の方法は、以下のとおりです。

    1. 球根の尖った方を上向きにして、小皿や器などに置く。
    2. 直射日光が当たらない明るい場所に置く。
    3. 水やりや肥料を与えずにそのまま放置する。

    たったこれだけで、10月中旬頃から11月頃にかけて紫色の花が咲き始めます。

    ただし、この方法では翌年も花を咲かせることは難しいです。花を咲かせると球根が痩せてしまうため、花後に土に植えて球根を太らせる必要があります。

    大きく充実した球根ほど、多くの花を咲かせる傾向があるので、球根を育てて長く楽しめるようにしたいですね。

    サフランの室内での育て方

    サフランは地植えで育てられますが、同様に室内で育てることも可能です。ここでは、サフランの室内での育て方について詳しくご紹介します。

    ポイント
    置き場所 室内での置き場所はできるだけ窓際は望ましいです。ただし、直射日光が当たると葉焼けを起こすことがあるので、カーテンなどで調節しましょう。
    用土 屋外と同様の用土で構いません。詳細は「サフランの栽培に適した環境」をご参照ください。
    植えつけ 球根自体で花を咲かせることができるので、 水も土も使わずに育てることも可能 です。鉢植えの場合は5号鉢に5~6球とし、球根1個分くらいの深さに植えつけます。
    水やり サフランは生育期には 土が乾いたらたっぷりと水やり を行います。ただし、過湿にならないように注意します。初夏になると茎葉が枯れ始めるので、徐々に水を控えて休眠させます。水栽培もできますが、 1シーズンのみ となります。
    肥料 屋外と同様の肥料で構いません。詳細は「サフランの栽培に適した環境」をご参照ください。
    病気と害虫対策 サフランは軟腐病やネダニ に注意しましょう。軟腐病は夏の高温多湿時に発生しやすく、肥料の施しすぎによって発生を助長してしまいます。ネダニは高温になると発生しやすく、葉に白い斑点ができます。予防としては、風通しをよくすることや水をかけて湿度を上げることが効果的です。
    球根の掘り上げと保管 室内で育てる場合でも掘り上げは行います。詳細は「掘り上げ時期と方法」をご参照ください。

    サフランの夏越しは球根が腐らないように注意する

    サフランは耐暑性はあまりなく、湿度の高い環境を嫌うため、花後に球根を植えっぱなしにして夏を迎えると、腐りやすくなってしまいます。

    そのため、球根を掘り上げて涼しい場所で保管します。掘り上げた球根は日陰で乾かし、親球と子球に分けてから新聞紙などで包みます。保管する場所は湿気が少なくて涼しいところで、定期的に風通しを良くします。

    なお、掘り上げについてはサフランの掘り上げ時期と方法をご参照ください。

    サフランの耐寒性と冬越しの方法

    サフランは耐寒性が強く、基本的には特別な防寒対策をしなくても十分に冬越しができるとても育てやすい植物です。

    ただし、凍結すると球根が傷む可能性があるので、寒冷地の場合は雪が冬前にマルチングをして保温しておくと安心です。

    凍結さえしなければ冬越しできるので、栽培地域の気温に合わせて冬越し対策を調整してください。

    サフラン栽培は北海道でも可能なのか

    耐寒性の強いサフランは、寒さが厳しい北海道でも栽培は可能です。

    北海道でも上記のとおりの冬越し対策で問題なく育てることができます。

    実際に北海道の農園でもサフラン栽培を行っているところはたくさんあることでも栽培可能であることがわかります。

    サフランの収穫時期と方法

    サフランの収穫時期は10~12月に咲く花が咲いたらすぐです。

    サフランの収穫物は雌しべですが、花が満開になると花粉が付いて品質が落ちるので、つぼみの頃に花ごと摘み取ります。

    摘んだその日に雌しべを取り出しますが、雌しべは3本に分かれており、紅色の部分だけを収穫し、黄色い部分は取り除きます。

    この雌しべだけを取る作業は手作業で行われ、効率よく作業するには熟練した技術が必要です。

    なお、収穫したサフランはお茶やサフラン酒にすることも可能です。サフランの効能についてはこちらのページで詳しくお伝えしています。

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    サフラン栽培は儲かる副業と言われる理由

    サフラン栽培は副業としては儲かる仕事だと言われることがありますが、理由としては次の2つが挙げられます。

    1. 収穫物のスパイスの単価は世界一高い
    2. サフラン栽培は難しくない

    上記2点について、詳細をお伝えしていきます。

    サフランは重さあたりの単価が世界一高いスパイスであり、1gの相場は約1,000円、1kg当たりの価格は100万円以上にもなります。

    その理由は、サフランはアヤメ科の花の雌しべを乾燥させたものであり1gのサフランを収穫するのに必要な花の数は150~160個と言われているからです。また、摘み取りは全て手作業でしかできず人件費がかかる点も大きいです。

    しかし、日本国内では農家の方の高齢化や農業従事者の減少などが原因で年々生産農家が減少しています。単価の高い作物ではありますが、生産コストに見合わないということで辞めてしまう方も多いと言われています。

    ただ、副業としてはサフラン栽培は可能性がありそうです。サフラン自体は非常に栽培がしやすく、手間暇のかからない作物です。

    収穫のあとの半年は基本的には球根を大きくするために植えて埋める時期ですし、球根を収穫したあとも、基本的には暗く涼しく風通しの良い場所で寝かせておくだけです。農業経験の無い方にも勧めやすい作物なので副業としては儲かるという側面はあるでしょう。

    サフランの育て方に関するQ&A

    ここでは、サフランの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • サフランの育て方で良い方法は?
    • サフランの水栽培で咲かない理由は?
    • サフランとクロッカスの違いは何?
    • サフランは危険?
    • サフランモドキの育て方も同じ?
    • サフラン球根はサカタのタネで売ってる?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    サフランの育て方で良い方法は?

    サフランは土や水なしで育てられるだけでなく、植えっぱなしでもある程度花を咲かせることができますが、土に植えて球根を太らせ、分球で増やすような育て方が良い方法と言えるでしょう。

    球根が太ると球根は花付きが良くなり、スパイスとして利用する雌しべの収穫量も増えます。

    球根を太らせる方法は、「サフランの球根の育て方・球根を太らせる方法」をご参照ください。

    サフランの水栽培で咲かない理由は?

    サフランの水栽培で咲かない理由として考えられるのは、水の量や肥料の管理が不適切な場合です。

    水栽培で育てるには水に球根が浸からないようにすることが大切で、水に浸かってしまうと球根が腐ってしまいます。

    また、逆に水が少なすぎると球根が育ちにくくなります。

    水は毎日か数日に1度、汚れないように換えてあげましょう。

    そのほか、花が咲き終わったら液体肥料を与えることも必要です。

    ただ、あまり濃すぎると球根が腐ってしまうので、通常の倍くらいの薄さにしておきましょう。最初からその濃さの液体肥料に入れるのではなく、徐々に濃度をあげていくのが失敗しないコツです。

    サフランとクロッカスの違いは何?

    サフランとクロッカスはどちらもアヤメ科クロッカス属の球根植物です。 しかし、サフランはクロッカス属の中でもサフラン種という特定の種類であり、クロッカスは総称で70~80種類もの品種があると言われています。

    つまり、サフランはクロッカスの一種であると言えますが、クロッカスはサフラン以外にも多くの種類があるということです。

    サフランとクロッカスの主な違いについて一覧にまとめると以下のとおりです。

    サフラン クロッカス
    開花時期 秋咲きで、10月~11月に紫色の花を咲かせます。 春咲きで、2月~4月に白・黄・紫などさまざまな色の花を咲かせます。(品種によっては秋咲きもあり)
    花の色 紫色の花しかないが、濃淡や模様が異なる 紫色以外にも白や黄などさまざまな色の花を咲かせます。また、藤色やピンクなど混合色や絞り模様もあります。
    雌しべの色と形 赤またはオレンジ色で長く伸びていて、花弁の端まで届く。 雌しべの先端は3つに分かれてていて、小さく細い。 黄色で短くてふわふわしていて、花弁の中央に集まっている。 雌しべの先端は3つに分かれ、大きくてひらひらしている。
    食用の有無 赤い雌しべを乾燥させたものが香辛料やハーブティーなどに使われる。 食用には用いられない。

    サフランは危険なハーブなのか?

    サフランには血行改善や記憶力向上などの効果があるといわれており、適量であれば安全なハーブです。

    ただし、過剰に摂取すると副作用が起こる可能性があるので、その点においては危険性があるとも言えるでしょう。

    サフランに含まれるクロセチンという色素成分は、1日の摂取量の目安としては0.1~0.3gが適切です。これを超えると、頭痛や吐き気、下痢などの消化器系の不調や、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

    また、5g以上摂取すると皮膚や粘膜が黄色くなる黄疸様症状や、出血や尿毒症などの重篤な症状が現れることもあります。

    このような場合は、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。

    サフランモドキの育て方も同じ?

    サフランモドキとは、ヒガンバナ科タマスダレ属の植物でピンク色のユリに似た花を咲かせる常緑多年草です。

    サフランとは別の種類で、花の雌しべから採取される高価なスパイスではありません。サフランモドキは日本に江戸末期に渡来し、当初はサフランと誤認されましたが、明治初期に訂正されたという経緯があります。

    サフランモドキの育て方はサフランと大きな違いはありませんが、半日陰でも十分に育つ点や用土は選ばず育つ点が異なります。

    サフラン球根はサカタのタネで売ってる?

    サカタのタネではサフランの球根の販売はされています。

    特大球(球周約13cm)10球1組が通常価格1,210円で売られているので、サフランの球根を購入したい方はサカタのタネの販売ページを確認してみてはいかがでしょうか。

    まとめ:サフランの育て方のポイント

    サフランは球根植物で、8~9月に植え付け、10~11月に花を咲かせます。

    高級スパイスや染料として知られる植物ですが、自宅でも簡単に育てることができます。

    耐寒性が強く冬場は特に気をつける必要はありませんが、夏場は高温多湿を避けて涼しい場所で管理することが大切です。

    ポイントとしては、植えっぱなしにするのではなく掘り上げや芽かきなどを行って球根を太らせる点が挙げられます。

    花付きの良いサフランにするには必要な作業なので、忘れずにやっておきましょう。

  • コモンセージの育て方|鉢植え・地植えでの栽培や摘心のやり方など

    コモンセージの育て方|鉢植え・地植えでの栽培や摘心のやり方など

    コモンセージはハーブの一種で、料理やお茶に使われるほか、芳香や薬効もある植物です。

    コモンセージは、日当たりと水はけの良い場所を好み、寒さにも強いので家庭菜園やプランターで育てることができます。

    しかし、コモンセージには育て方のコツがあり、適切な剪定や土壌の管理が必要です。

    この記事では、コモンセージの育て方に関する基本的な知識と、実践的な栽培方法を紹介します。コモンセージを自分で育てて、美味しい料理やお茶を楽しみましょう。

    コモンセージの種まき時期と方法

    コモンセージの種まきに適した時期は、春(3月~4月)と秋(9月~10月)です。真夏や梅雨の時期は高温や多湿で発芽率が低くなるので避けるのが無難です。

    種まきの手順は以下のとおりです。

    1. 用土を鉢に入れて平らにし、表面を軽くたたいて固める。
    2. 種を3~4個ずつ、鉢の表面に均等に重ならないように蒔く。
    3. 種の上から薄く土をかぶせる。(厚くかぶせると発芽しにくくなるので注意)
    4. 霧吹きで水を与える。
    5. 土が乾燥しないように毎日水やりを続ける。
    6. 鉢を日当たりと風通しの良い場所に置く。

    1~2週間程で発芽しますので、発芽したら間引きをして1鉢に1本だけ残し本葉が3枚ほどになったら定植します。(間引いた苗は別の鉢に移植することもできます)

    なお、用土は水はけと通気性が良いものを選びましょう。赤玉土と腐葉土を6:3の割合で混ぜたものやハーブ用の培養土などがおすすめです。

    コモンセージ栽培に適した環境(用土づくり・水やりと肥料の与え方)

    種まきを終えたら栽培に適した環境づくりを始めます。

    地中海地域北部が原産のコモンセージは高温多湿の環境が苦手で、日当たりが良く水はけの良い場所が適しています。ジメジメした水はけの悪い場所では上手く育たないので注意してください。

    環境づくり 補足
    日当たり 基本的に日当たりを好みますが、暖地・温暖地であれば午後から日陰になるような半日陰の場所に植えると、夏越しの確率が上がります。
    用土づくり 植え付け前に堆肥や腐葉土をすき込んで耕しておきましょう。水はけが悪い場合は川砂も加えて改善しましょう。高畝にしたりレイズドベッドにしたりすると、水はけをよくするだけでなく根が深く伸びて丈夫な植物になります。
    水やり 基本的に水やりは不要です。ただし、雨が降らない日が続き極端に乾燥している場合には、土中にしっかりと水がしみ渡るように水やりしてあげましょう。
    肥料 肥料は春と秋に1回ずつ与えます。有機質肥料や化成肥料など草花用の肥料であればどれでも構いません。ただし、窒素分が多すぎると葉ばかりが茂って花が咲きにくくなるので注意しましょう。

    コモンセージの地植え時期と方法

    コモンセージは、鉢植えだけでなく庭や畑に地植えすることもできます。

    地植えにすると、より自然な姿で育ち花壇やハーブガーデンのアクセントになります。

    コモンセージの地植えに適した時期は、春(4月~5月頃)か秋(9月下旬~10月頃)です。真夏や梅雨の時期は、高温多湿で根腐れや病気のリスクが高まるので避けましょう。

    地植えにする場合は、以下のとおり行います。

    1. 土壌の調整をする。
    2. 日当たりと風通しのよい場所を選ぶ。
    3. 植え付ける場所に穴を掘る。
    4. 苗の根を崩さずに穴に入れて土で覆う。
    5. 複数植える場合は株同士の間隔を20~30cm空けて苗を植える。
    6. 根元を軽く押さえて固定する。
    7. 植え付け後は鉢底から水が出るくらいたっぷりと水やりをする。
    8. その後は土の表面が乾いてきたら水やりをして管理する。

    コモンセージを鉢植え・プランターで育てる方法

    コモンセージは、鉢植えやプランターで育てることもできます。

    鉢植えやプランターで育てる場合は、以下の点に注意してください。

    注意点 補足
    鉢植え・プランターの選び方 コモンセージは根が深く張る植物なので、深めの鉢やプランターを選びましょう。鉢やプランターの底には、水はけの良い素材の鉢底石や鉢底ネットを敷いておくと根腐れを防ぐことができます。また、鉢やプランターの素材は、陶器やテラコッタなどの通気性の良いものがおすすめです。
    土作り 市販のハーブ用培養土や草花用培養土を使うことができますが、水はけが悪い場合は砂やパーライトを混ぜて改善しましょう。自分で土をブレンドする場合は、赤玉土と腐葉土とパーライトを6:3:1の割合で混ぜると良いです。また、土質が酸性の場合は、石灰や草木灰を混ぜて中和する必要があります。鉢植えやプランターに土を入れる前に緩効性肥料を適量混ぜておくと、栄養補給に役立ちます。
    苗の植え付け方 苗を取り出す前に水に浸して根をほぐしておきます。苗を取り出したら、根元から5cmほど上の茎を切り落としておきましょう。株をコンパクトに保ち、枝分かれを促すことに繋がります。

    植え付け時は、苗の株幅の2倍程度の大きさに穴を掘り、苗を穴に入れて土を戻し、根元を軽く押さえて固定します。複数の苗を植える場合は苗との間隔は30~40cm程度空けます。植え付け後はたっぷりと水やりをします。

    コモンセージの植え替え時期と方法

    コモンセージは、根が深く張る植物なので、鉢植えやプランターで育てる場合は、遥か秋に植え替えを行う必要があります。

    植え替えをすることで根詰まりや栄養不足を防ぎ、健康な成長を促すことができます。

    春に植え替える場合は新芽が出始める3~4月頃、秋に植え替える場合は花が終わった9~10月頃が良いでしょう。真夏や真冬は、暑さや寒さによって植物がストレスを受ける可能性が高いので、避けた方が無難です。

    植え替えの方法は上記の「コモンセージを鉢植え・プランターで育てる方法」と同じですが、鉢植え・プランターのサイズ選びと、苗についている古い土や枯れた根を取り除く点はご注意ください。

    コモンセージの剪定(切り戻し・摘心)目的と方法・時期

    コモンセージに必要な剪定には切り戻しと摘心があります、

    それぞれの時期と目的、方法についてまとめました。

    切り戻し 摘心
    目的 傷んだ茎を取り除いたり、茎葉が繁って混み合っている部分を透かすように切って風通しを良くするために行う。 脇芽(腋芽、側芽)を出させたり、開花を促したり、一定の高さで止めたりするために行う。
    時期 開花後や株の姿が乱れてきたら行います。適期は開花後6月~7月頃。 春か秋が適期。
    方法 不要な枝や咲き終わった花穂をハサミで切り取ります。株全体を均等に切るように注意します。切る位置は葉の付け根や節の上などにします。 茎の先端にある頂芽を爪やハサミで摘み取ります。脇芽が出てきたら、必要に応じて再度摘心します。

    コモンセージの耐寒性と冬越しの方法

    コモンセージは地中海沿岸部原産のハーブで、耐寒性が強い植物です。

    しかし、強い霜や雪に当たると葉が傷んだり落葉したりすることがあるため、冬越しには適切な対策が必要です。

    地植えと鉢植えのケース別に冬越しの方法をまとめました。

    冬越しの方法
    地植えの場合 地植えの場合は、降霜前に地上部を刈ります。茎の1/3程度を残して切り戻すと良いでしょう。刈り込んだ後は、霜よけをしておきます。例えば、枯れ草や落ち葉などを株元に敷き詰めるか、不織布やビニールなどで覆うようにします。ただし、ビニールは直接株に触れないようご注意ください。
    鉢植えの場合 鉢植えの場合は、玄関先や軒下など霜の当たらない場所に移動します。また、鉢底から水が抜けるようにしておきます。水はけが悪いと根が凍ってしまう恐れがあるためです。鉢を高く持ち上げるか、砂利やスタイロフォームなどを敷いておくと良いでしょう

    上記の方法で冬越しができるでしょう。

    春になったら、霜よけを外します。落葉していたとしても、茎が生きていれば新芽が出てきます。

    その時期に鉢植えの場合は植え替え、地植えの場合は株分けを行って若返らせます。また、肥料を与えて成長を促すと元気に育てることができるでしょう。

    北海道でコモンセージは栽培できるのか

    耐寒性が強いコモンセージですが、北海道でも栽培は可能なのかと気になる方は多いと思いますが、栽培は可能です。

    北海道では、冬に気温が氷点下になることが多く雪も降ります。このような環境では、コモンセージは凍死したり根腐れしたりする可能性が高くなるため、以下の方法によって冬越しをするのがおすすめです。

    • 鉢植えの場合は鉢を室内や温室に移動させる。
    • 地植えの場合は株元に落ち葉や枯草などを敷き詰めて保温する。(雪が降ったら株元に積もらないように払い除ける)
    • 水やりは控えめにして管理する。

    以上が北海道での冬越しに必要な対策です。

    適切な管理をすれば、北海道でもコモンセージを育てることが可能です。特に特別な対策は必要ないので北海道でもコモンセージの栽培に挑戦してみてくださいね。

    コモンセージを室内で育てる際の注意点

    コモンセージは日当たりと風通しの良い場所を好む植物なので、室内で育てる場合は以下の点に注意しましょう。

    注意点 補足
    光が不足すると葉の色が悪くなったり、茎が伸びて弱くなったりします。室内で育てる場合は、南向きや西向きの窓辺など、直射日光が当たる場所に置きましょう。また、冬場は日照時間が短くなるので人工的に補光することも必要です。蛍光灯やLEDライトなどを使って朝から夕方まで約6時間程度照らしてあげると良いです。
    気温と湿度 生育適温は15~20℃で、真夏や真冬の極端な温度変化に弱いため、室内で育てる場合は暖房や冷房の効きすぎに注意が必要です。また、多湿にも弱いので、カビや病気の予防のためにも定期的に換気を行いましょう。
    水やりと肥料 乾燥に強い植物ではありますが、水切れには弱いです。室内で育てる場合は、土の表面が乾いたら水やりを行いましょう。水やりの量は少なめにして根元に直接水を与えます。葉に水がかかるとカビや病気の原因になるので避けましょう。肥料は春から秋にかけて月に1回程度与えれば十分で、液体肥料や緩効性肥料などを適量与えるようにします。
    剪定と摘心 室内で育てる場合は特に、定期的に切り戻しと摘芯を行いましょう。

    コモンセージの夏越しの方法

    暖地や温暖地では特に、夏場は梅雨や台風などで多湿になることが多くあります。

    このような環境ではコモンセージは根腐れや病気にかかりやすくなるので、暖地や温暖地でコモンセージを夏越しさせるには、以下の方法がおすすめです。

    • 鉢植えの場合は、鉢を明るい日陰や半日陰に移動させる。(直射日光が当たると葉が焼けたり乾燥したりする可能性がある)
    • 地植えの場合は、午後から日陰になるような場所に植えるほか、株元に落ち葉や枯草などを敷き詰めて保湿する。
    • 水やりは土が乾いたらたっぷりと行いますが、水はけの悪い場所では水溜りを作らないように注意する。
    • 肥料は控えめにする。(液体肥料を定期的に与える程度で十分)
    • 花が終わった花茎は早めに切り取るほか、全体をバッサリと切り戻すことも有効。
    • 病気や害虫にかかった場合は、早めに処理する。

    以上のように、暖地や温暖地でコモンセージを夏越しさせる場合は、高温多湿対策が重要です。

    しかし、適切な管理をすれば、暖地や温暖地でもコモンセージを育てることが可能ですので、暖地や温暖地でも楽しく栽培していただきたいと思います。

    コモンセージの増やし方

    コモンセージは、種まき以外にも次の3つの方法で増やすことができます。

    • 株分け
    • 挿し木
    • 葉挿し

    増やし方を理解すれば、自宅でもたくさんのコモンセージを育てられます。増やし方に適した時期は、植え付けや植え替えを行う時期と同じく、春から初夏にかけてか、秋に行うのが良いでしょう。

    それぞれの方法による増やし方の詳細は次のとおりです。

    株分けで増やす方法

    株分けは、大株になったコモンセージを根とともに分けて複数の株を得る方法です。

    株を増やすだけでなく、植物の老化を防ぎ若返りさせる効果もあります。

    株分けの手順は以下の通りです。

    1. 鉢植えの場合は鉢から植物を取り出す。
    2. 地植えの場合は株の周りをスコップなどで掘る。
    3. 根球を手で崩しながら、根が絡まっていない部分で株を分ける。
    4. 根が強く絡まっている場合は、ナイフなどで切り離す。
    5. 分けた株を新しい鉢や庭に植え付ける。
    6. 植え付け後は、土をしっかりと固めて水やりをする。

    挿し木で増やす方法

    挿し木は、若い枝を切り取って発根させる方法です。

    挿し木には水挿しと土挿しがあり、それぞれの手順は以下のとおりです。

    水挿し 若い枝を10~15cmほど切り取り、水に浸す部分の葉は取り除きます。水に挿しておき発根を待ちます。
    土挿し 若い枝を10~15cmほど切り取り、上から2~3枚の葉を残して切り落とします。切り口を発根促進剤につけて、湿らせた赤玉土やバーミキュライトなどに挿し発根を待ちます。

    水挿しも土挿しも、風通しがよく日当たりのよい場所に置きます。2~3週間で発根するので、十分に根が出たら鉢や庭に植え替えます。

    葉挿しで増やす方法

    葉挿しは、葉を切り取って発根させる方法です。葉挿しは、挿し木よりも簡単に増やすことができます。

    葉挿しの手順は以下のとおりです。

    1. 健康な葉を切り取る。
    2. 葉柄がある場合は、葉柄も一緒に切り取る。
    3. 切り口を発根促進剤につけて、湿らせた赤玉土やバーミキュライトなどに挿す。
    4. 風通しがよく日当たりのよい場所に置く。

    2~3週間で発根するので、十分に根が出たら鉢や庭に植え替えます。

    コモンセージの育て方に関するQ&A

    ここでは、コモンセージの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • コモンセージが冬に枯れるのは問題ない?
    • コモンセージが木質化したらどうしたら良い?
    • コモンセージの大きさ・背丈はどれくらい?
    • コモンセージは多年草ですか?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    コモンセージが冬に枯れるのは問題ない?

    コモンセージは冬になると枯れてしまうことがありますが、これは問題ないことがほとんどです。

    理由としては、コモンセージが枯れたように見えても、春になれば根元から新しい芽が出てくることが多いからです。

    ただし、これは適切に冬越しをした場合に限るので、冬越しに失敗した場合は根から枯れて芽吹くことはないのでご注意ください。

    コモンセージが木質化したらどうしたら良い?

    コモンセージは長く育てると茎が硬くなって木質化することがあります。木質化したコモンセージは、花や葉の量が減り、香りや味も落ちてしまいます。

    木質化してしまった場合は、剪定するか挿し木するかの対応をすると良いです。

    剪定する場合は、春から夏にかけて花が咲き終わった後に、木質化した部分を切り落とします。切り口は斜めにして水分が溜まらないようにするのがポイントです。

    挿し木する場合は、以下の手順で行います。

    • 春から夏にかけて、新芽が出たばかりの部分を10cm程度切り取る。
    • 切り口の下の方の葉を取り除き、上の方の葉は半分に切る。
    • 挿し木用の土を用意する。(赤玉土と腐葉土を半々に混ぜたものがおすすめです)
    • 挿し木用の鉢に土を入れて水を与える。
    • 土が湿ったら挿し木を鉢に挿す。
    • 鉢を日陰に置き、乾燥しないように水やりをする。

    根が出るまで2週間ほどかかりますが、根が出たら日当たりの良い場所に移します。

    以上のように、コモンセージが木質化したら剪定するか挿し木するかで対処できます。剪定や挿し木をすることで、コモンセージを若返らせて美しく育てることができます。

    コモンセージの大きさ・背丈はどれくらい?

    コモンセージの大きさ・背丈は、品種によって異なりますが、一般的には30~70cm程度になります。横幅は20~80cm程度に広がります。

    コモンセージは日当たりと水はけの良い場所を好み、高温多湿や強い霜に弱いです。肥料は控えめに与え、株分けや挿し芽で増やすことができます。

    コモンセージは葉色や斑入りの品種が多く、カラーリーフとしても楽しめます。 代表的な品種には、紫葉のパープルセージ、黄色の覆輪が入るゴールデンセージ、白と紫の斑入り葉のトリコロールセージなどがあります。

    コモンセージは多年草ですか?

    コモンセージは多年草です。しかし、比較的短命な多年草であり数年に一度株分けを行って若返らせる必要があります。

    株分けの方法は「コモンセージの増やし方」の項でご紹介しているので参考にしてみてくださいね。

    まとめ:コモンセージの育て方のポイント

    この記事では、コモンセージの育て方について、鉢植え・地植えでの栽培や摘心のやり方などを紹介しました。

    コモンセージは適切な水やりや日当たり、土壌などを管理すれば鉢植えでも地植えでも元気に育ちます。

    また、摘心をすることで枝分かれを促し、より茂りやすく美しい姿にすることができます。コモンセージは、香りだけでなく、花も楽しめる素敵な植物です。ぜひ自宅で育ててみてくださいね。

     

    【追記】

    コモンセージの使い方、花を食べる料理などについては別の記事を作成予定です。

    作成次第、こちらでもご紹介したいと思います。

    セージの種類や特徴については、こちらのページで詳しくお伝えしています。

    [surfing_other_article id=”9″]
  • フィーバーフュー(ナツシロギク)の育て方|種まきや冬越しの方法も

    フィーバーフュー(ナツシロギク)の育て方|種まきや冬越しの方法も

    フィーバーフューとは、小さな白い花をたくさん咲かせる可憐な草花です。

    別名ナツシロギクとも呼ばれ、切り花やドライフラワーとしても人気があります。また、ハーブとしても古くから利用されており、解熱や虫除けに効果があると言われています。

    フィーバーフューは日当たりと風通しのよい場所で育てることが重要で、種まきや挿し木で簡単に増やすことができます。しかし、夏の高温多湿に弱く、枯れやすいので注意が必要です。

    この記事では、フィーバーフューの基本的な育て方や種まきや冬越しの方法を紹介します。フィーバーフューを上手に育てて、白い花を長く楽しみましょう。

    フィーバーフューの種まき時期と方法

    フィーバーフュー(ナツシロギク)は、種まきで簡単に増やすことができるハーブです。

    発芽に適した温度は15~20℃で、種まきの時期は春と秋の2回ありますが、日本では夏越しが難しいので秋にまいた方がよく育ちます。

    種まきの方法は以下のとおりです。

    • 水はけがよく栄養分が少ない土を用意する。
    • 種は小さくて細かいので、土に混ぜてまくか、表面にまいて軽く押さえる
    • 種まき後は、乾燥しないように霧吹きなどで水を与える。
    • 株間は10~15cmくらいになるよう間引きする
    • 本葉が4~5枚になったら、鉢植えや地植えに移植する。

    以上が、フィーバーフューの種まき時期と方法です。

    種まき用土は、赤玉土や腐葉土を混ぜたものや、ハーブ用の土を使うのがおすすめです。

    種まきの際は、深く埋めないように注意しましょう。

    フィーバーフュー栽培に適した環境(用土づくり・水やりと肥料の与え方)

    種まきを終えたら栽培に適した環境づくりを始めます。

    フィーバーフューは、日当たりと水はけのよい環境を好みます。高温多湿に弱く、気温が高くなると根腐れを起こしやすくなるので注意が必要です。

    環境づくりの注意点は次のとおりです。

    環境づくり 補足
    気温 生育に適した気温は15~25℃です。
    用土づくり 排水性と栄養分に注意しましょう。どんな土でもよく育つと言われていますが、酸性土を嫌うので苦土石灰などで中和しておきます。また、腐葉土やバーミキュライトなどを混ぜて水はけをよくします。市販の草花用培養土でも構いません。
    水やり 乾燥しない程度に控えめにします。鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと与え、地植えの場合は雨が降らない時だけ与えます。過湿を嫌うので、水のやりすぎに注意しましょう。
    肥料 元肥と追肥を与えます。元肥には緩効性肥料、追肥にはリン酸成分の多い化成肥料を使って、花つきをよくします。生育期には2か月に1回程度、春と秋に与えるようにします。

    フィーバーフューを庭に地植えする時期と方法

    フィーバーフューは、地植えでも鉢植えでも育てることができますが、ここでは地植えの場合の時期と方法について説明します。

    フィーバーフューを庭に地植えする時期は、春か秋が適期です。

    温暖地では12月~1月、寒冷地では3月下旬~4月上旬がおすすめです。この時期なら苗が根付きやすく、開花までに十分な生育が期待できます。

    フィーバーフューを庭に地植えする方法は、以下のとおりです。

    • 日当たりと水はけ・風通しのよい場所を選ぶ
    • 植え付ける場所に、直径40cm×深さ40cmほどの穴を掘る。
    • 掘り上げた土に腐葉土やバーミキュライトなどを混ぜて排水性と栄養分を高める。
    • 牛ふんや油かすなどの有機質肥料を混ぜて元肥とする。
    • 苗の根を崩さずに穴に入れて土で覆う。
    • 複数植える場合は株間は30cm程度あける。
    • 根元を軽く押さえて固定する。
    • 水やりをする。

    水やりは乾燥しない程度に控えめにしましょう。

    フィーバーフューを鉢植え・プランターで育てる方法

    フィーバーフューは、地植えだけでなく鉢植えやプランターでも育てることができます。

    フィーバーフューを鉢植えやプランターで育てる方法は、以下のとおりです。

    1. 鉢植えやプランターに培土を入れる。
    2. 鉢植えやプランターにフィーバーフューの種を蒔く。
    3. たっぷりと水を与え、乾かさないように管理する。
    4. 発芽まで、室内や温室など保温性の高い場所で管理する。
    5. 約2週間ほどすると発芽してくる。
    6. 発芽したら、日当たりと風通しのよい場所に移す。
    7. 高温多湿に弱いので、特に梅雨時期は刈り取りをして風通しを確保する。
    8. 1週間に1回程度、液体肥料を与える。
    9. 摘芯や剪定を行い、脇芽を伸ばすように育てる。

    肥料は、窒素成分の多いものを選びます。ただし、肥料を過剰に与えると葉が茂りすぎて花が少なくなることもあるので、適量に気を付けましょう。

    フィーバーフューの植え替え時期と方法

    フィーバーフューは、鉢植えの場合は根詰まりを起こしやすいので、2~3年に1回植え替えを行う必要があります。

    植え替えの時期は、3月~4月が適しています。鉢植えのフィーバーフューの植え替え方法は次のとおりです。

    • 新しい鉢に水はけのよい用土を入れる。
    • 古い鉢から根を崩さないように注意しながらフィーバーフューを取り出す
    • 根が長く伸びている場合は、1/3くらいに切り詰める。
    • 新しい鉢にフィーバーフューを入れ、空いた部分に用土を足して固める。
    • 水やりをして、日当たりと風通しのよい場所に置く。

    用土は、赤玉土6:腐葉土3:バーミキュライト1を混ぜたものがおすすめです。

    フィーバーフューの花が咲く時期と香り・花言葉

    フィーバーフューは、5月~7月頃に小さな白い花をたくさん咲かせます。花はカモミールに似ていますが、中心部が黄色く、外側の舌状花が白いのが特徴です。

    花の直径は約1~2cmで枝先に向かってよく分岐し、株がふんわりとした印象を与えます。

    フィーバーフューの花にはキク科らしい苦味と甘味のある香りがあり、虫が嫌うことでも知られています。

    フィーバーフューの花言葉は、「鎮静」「集う喜び」です。

    鎮静は、フィーバーフューのハーブとしての効能に由来しています。集う喜びは、フィーバーフューの花がたくさん集まって咲く様子からつけられたといわれています。

    フィーバーフューの室内での育て方

    フィーバーフューは、室内での栽培も可能ですが、日当たりと風通しのよい場所を選ぶ必要があります。

    また、水やりは乾燥気味にし肥料は控えめに与えることがポイントです。

    フィーバーフューは夏の高温多湿に弱いため、夏場は涼しい半日陰に移動させるか、切り戻してドライフラワーにして楽しみましょう。

    室内での栽培に適した品種としては、矮性で花持ちのよいものがおすすめです。例えば、「サンタナイエロー」や「ダブルフラワー」などがあります。鉢植えの場合は、3号~5号程度の鉢に植え付けます。用土は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜたものが適しています。

    室内での栽培では、以下の点に注意して管理しましょう。

    ポイント 補足
    水やり 土が乾いたらたっぷりと水やりをします。過湿を嫌うため、乾燥気味に管理しましょう。
    肥料 元肥として緩効性肥料を少量混ぜ込みます。追肥は、3~5月と10~11月に月1回ほど緩効性肥料を与えましょう。
    日光 日当たりと風通しのよい場所で栽培します。直射日光が当たる場所は避けましょう。
    害虫・病気 アブラムシやハダニが発生することがあります。見つけ次第、手で取るか水で流します。乾燥するとハダニが発生する場合があるため、時々葉裏に水をかけて予防しましょう。
    花後の管理 花後はこまめに花摘みをします。花が混みあっている場合は、風通しをよくするためにも部分的に剪定して、花瓶に挿したりドライフラワーにしたりして楽しみましょう。

    以上が、フィーバーフューの室内での育て方についての説明です。

    フィーバーフューを剪定・切り戻しする方法と目的・時期

    フィーバーフューは、切り戻しや剪定をすることで、樹形を整えたり、花付きや生育を良くしたり、病害虫の予防をしたりすることができます。

    切り戻しや剪定の方法と目的・時期について、以下にまとめました。

    適期 目的・方法
    剪定 春から秋にかけて 不要な枝や花がらを取り除くことで、株の風通しや養分の回りを良くします。フィーバーフューは花がら摘みをこまめに行うことで次の花が咲きやすくなります。また、混み合っている部分の枝を間引いて通気性を高めると病害虫の発生を防ぐことができます。花がら摘みは花が咲き終わったら随時、枝の間引きは春から初夏にかけて行います。
    切り戻し 花後(6~7月頃) 枝全体を短く(10cm程度に)切ることで、株の大きさや樹形を整えます。花後に全体を短く切り戻して涼しい場所で管理すると夏越しがしやすくなります。また、切り戻した枝は挿し木にして増やすこともできます。

    フィーバーフューの夏越しは高温多湿に注意する

    フィーバーフューは、夏の高温多湿に大変弱い植物なので、暖地では夏越しが難しく枯れてしまうことがよくあります。

    フィーバーフューの夏越しの注意点を以下にまとめました。

    注意点
    庭植えの場合 梅雨前に枝を透かすように剪定して風通しを確保します。水はけのよい場所に植えるとよいでしょう。暖地では枯れる場合に備えて、花後に種とりをしておくと安心です。
    鉢植えの場合 夏は涼しい半日陰で管理します。水やりは土が乾いたらたっぷりと行いますが、過湿を嫌うので乾燥気味にします。また、葉裏に水をかけてハダニの予防をします。

    フィーバーフューの耐寒性と冬越しの方法

    フィーバーフューは耐寒性がそこそこある植物なので暖地では特に対策なしで冬越し可能ですが、霜に当たると枯れてしまうことがありますので寒冷地では冬越しの対策は必須です。

    フィーバーフューの冬越しの方法について以下にまとめました。

    冬越しの方法
    庭植えの場合 株元を藁や腐葉土などで覆ってマルチングします。(寒冷地では不織布で防寒します) 水やりは必要ありません。
    鉢植えの場合 屋根のあるベランダなどに移動させます。霜が降りるような場合は不織布で防寒します。水やりは控えめにします。

    フィーバーフューを挿し木で増やす方法

    フィーバーフューは、種まきだけでなく挿し木で簡単に増やすことができます。

    挿し木とは、植物の茎や枝を切り取って土に挿すことで、新しい根を出させて株を作る方法で、春か秋が適しています。

    フィーバーフューの挿し木の手順は以下のとおりです。

    1. 挿し木に適した枝を選ぶ。
    2. 枝を5cmほどにカットする。
    3. 下の葉は取り除き、上の葉は半分に切る。
    4. 発根促進剤をつける。
    5. 挿し木用の土に挿す。
    6. 乾かさないように管理する。

    なお、挿し木にする枝は、新芽が出たばかりの柔らかい枝や花が咲いた後の固い枝は避けて、中間の硬さの枝を選びます。

    挿し木用の土は水はけがよく空気が通る土が適しているので、赤玉土やバーミキュライトなどを混ぜた土がおすすめです。

    挿し木した鉢は日陰に置き、土が乾いたら水を与えます。高温多湿を嫌うフィーバーフューなので、風通しもよくしておきましょう。

    約1ヶ月ほどで発根しますので、発根したら、鉢植えや地植えに移植することができます。

    フィーバーフューの収穫時期と方法

    フィーバーフューは、花や葉を収穫して利用することができます。どちらも、春から夏にかけてが収穫時期です。

    以下に、具体的な手順をお伝えします。

    収穫のやり方
    花の収穫方法 花が咲いたら、茎ごとカットして収穫します。花はすぐにしおれるので、早めに乾燥させるかそのまま利用します。花はドライフラワーやポプリにしたりハーブティーにしたりできます。
    葉の収穫方法 株が成長してきたら葉は随時収穫できます。葉は新芽の方が香りが強いので新芽を中心に摘み取ります。葉は乾燥させて保存したりそのままハーブティーにしたりできます。

    フィーバーフューの育て方に関するQ&A

    ここでは、フィーバーフューの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • フィーバーフューのコンパニオンプランツは?
    • フィーバーフューとカモミールの違いは?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    フィーバーフューのコンパニオンプランツは?

    フィーバーフューと一緒に植えることで、互いに病気や害虫を防いだり、生育を促進したりするコンパニオンプランツの例とその効果を紹介します。

    コンパニオンプランツ 効果
    バラ フィーバーフューは独特の香りでアブラムシやハダニなどの害虫を寄せ付けません。バラはこれらの害虫に悩まされやすいので、フィーバーフューと一緒に植えることで予防効果が期待できます。
    トマト フィーバーフューは根に付着する微生物が抗生物質を出して土壌の病気を抑えます。トマトは土壌病害に弱いので、フィーバーフューと一緒に植えることで健康な根を保つことができます。
    イチゴ フィーバーフューは長ネギやニンニクなどと同じく、根に付着するバークホーデリア・グラジオリーという細菌が抗生物質を出してイチゴの萎黄病を防ぎます。また、白い花で訪花昆虫を呼び寄せて受粉を助ける効果もあります。

    フィーバーフューとカモミールの違いは?

    フィーバーフューとカモミールは、見た目がよく似た白い花を咲かせるハーブですが、実は別の種類です。

    それぞれの特徴や効能、使い方などについて紹介します。

    フィーバーフュー カモミール
    学名 Tanacetum parthenium Matricaria chamomilla や Anthemis nobilis
    原産地 地中海沿岸や西アジア ヨーロッパや北アフリカ
    花の直径は1cm~2cmで、中心が黄色く周りが白い花弁で囲まれている。 花の直径は1cm~2cmで中心が黄色く盛り上がっており、周りが白い花弁で囲まれています。
    葉の形 葉は黄緑色で細かく切れ込んでいる。 葉は深緑色で細かく羽状に分かれている。
    香り 独特の強い香りがある。 甘く爽やかな香りがある。
    効能 鎮痛や解熱などの効果があり、片頭痛や生理痛などに用いられることが多い。 鎮静や消炎などの効果があり、不眠や胃腸障害などに用いられることが多い。
    使い方 プリメントやドライフラワーとして利用されることが多く、生の葉を食べると口内炎を起こすことがある 。 ティーやエッセンシャルオイルとして利用されることが多く、生の花や葉を食べても問題ない 。

    まとめ:フィーバーフューの育て方のポイント

    フィーバーフューは小さな白い花をたくさん咲かせる可憐な草花で、切り花やドライフラワー、ハーブとしても楽しめます。

    日当たりと風通しのよい場所で育てることがポイントで、水やりは乾燥気味に管理します。

    種まきは秋に行うのがおすすめで、挿し木は6~7月または9~10月に行います。夏の高温多湿に弱いので、風通しをよくするために間引きや剪定を行ったり鉢植えの場合は半日陰に移動させたりします。

    冬越しは耐寒性があるので霜に注意して防寒対策を行います。

    この記事では、フィーバーフューの基本的な育て方や種まきや冬越しの方法を紹介しました。フィーバーフューを上手に育てて、白い花を長く楽しみましょう。

     

    【追記】

    フィーバーフューのハーブティーの飲み合わせ、味、カルディの商品のほか、フィーバーフュー症候群や癌、副作用、禁忌についてはフィーバーフューのハーブティーのページにまとめています。

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  • チェリーセージの使い方|ドライフラワー・ポプリ作りや食べ方

    チェリーセージの使い方|ドライフラワー・ポプリ作りや食べ方

    チェリーセージはハーブの一種で、赤やピンクの小さな花を咲かせる植物です。

    この花をドライフラワーやポプリにすると、長く色鮮やかに香りを楽しめるだけでなく、様々な効果を得ることができます。

    この記事では、チェリーセージの魅力や使い方を詳しくご紹介します。チェリーセージを育ててみたい方や、ドライフラワーやポプリ作りに興味がある方は、ぜひ参考にしてくださいね。

    チェリーセージの香りを楽しむ方法と効果

    チェリーセージはハーブの一種で、赤やピンクの小さな花を咲かせます。

    この花や葉には独特の甘い香りがあり、ドライフラワーやポプリにすると長く色鮮やかに楽しむことができます。

    チェリーセージの香りには主に精神的な面に作用し、気分を明るくする効果や女性ホルモンのバランスを整える効果もあると言われています。

    そのため、生理不順や更年期障害などに悩む女性にもおすすめです。

    チェリーセージの香りを楽しむためのドライフラワーやポプリの作り方について、次に詳しくお伝えしていきます。

    チェリーセージのドライフラワーの作り方

    チェリーセージは、春から秋にかけて咲く赤やピンク、白などの色とりどりの花と葉に甘いサクランボのような香りがするハーブです。

    そんなチェリーセージは、ドライフラワーとしても楽しむことができます。ドライフラワーにすることで、色や形、香りを長く保存することができます。

    主なチェリーセージのドライフラワーの作り方は、

    • ハンギング法
    • シリカゲル法

    この2つの方法があります。それぞれの方法による作り方をそれぞれご紹介していきます。

    ハンギング法によるドライフラワーの作り方

    ハンギング法とは、チェリーセージの茎を束ねて逆さに吊るし、自然に乾燥させる方法です。

    この方法は、手軽にできる反面乾燥に時間がかかり、色が悪くなりやすいというデメリットがあります。そのため、以下の点に注意して行ってください。

    • 花が完全に開いた状態で切り取る
    • 水に浸かっていた部分や余分な葉を取り除く
    • 風通しの良くて日陰の場所に吊るす
    • (可能であれば)扇風機やエアコンなどで風を当てて早く乾かす

    ハンギング法でドライフラワーにしたチェリーセージは、壁や天井に飾ったりリースやポプリに使ったりすることができます。

    シリカゲル法によるドライフラワーの作り方

    シリカゲル法とは、チェリーセージの花をシリカゲルという乾燥剤に埋めて乾燥させる方法です。この方法は、花びらが多く立体的な花に向いており、生花の鮮やかな色を保つことができます。

    ただし、シリカゲルは高価であり再利用する場合は電子レンジなどで乾燥させる必要があります。

    シリカゲル法でドライフラワーにする手順は以下のとおりです。

    1. 花首から2cmほど下で切り取る
    2. タッパーやガラス瓶などの密閉容器に1cmほどシリカゲルを敷き詰める
    3. その上に花を置き、スプーンなどで優しくシリカゲルを振りかけて完全に埋める
    4. 容器を密閉して3日から1週間ほど置く
    5. シリカゲルを取り除き、茎をワイヤーなどで補強する

    シリカゲル法でドライフラワーにしたチェリーセージは、透明な容器やフレームに入れて飾ったり、ブーケやアレンジメントに使ったりすることができます。

    以上が、チェリーセージのドライフラワーの作り方です。

    チェリーセージは色や香りが豊かな花なので、ドライフラワーとしてもインテリアやギフトにぴったりです。ぜひ挑戦してみてくださいね。

    チェリーセージのポプリの作り方

    チェリーセージは、ドライフラワーとしてだけでなくポプリとしても楽しむことができます。

    ポプリとは、乾燥させた花やハーブなどに香りを付けて保存したもので、インテリアや消臭、リラックス効果などに使われます。

    チェリーセージはサクランボのような甘い香りがするので、ポプリにすると癒しの空間を演出できます。

    チェリーセージのポプリの作り方は、主に次の2種類あります。

    • ドライポプリ
    • モイストポプリ

    それぞれの方法と特徴を見ていきましょう。

    ドライポプリの作り方

    ドライポプリとは、チェリーセージの花や葉を乾燥させて精油や保留剤と混ぜて熟成させる方法です。

    この方法は花びらが多く立体的な花に向いており、生花の鮮やかな色を保つことができます。ただし、香りが飛びやすいというデメリットがあります。

    ドライポプリの作り方は以下のとおりです。

    1. 花が完全に開いた状態で切り取る
    2. 水に浸かっていた部分や余分な葉を取り除く
    3. 風通しの良くて日陰の場所に吊るし、自然に乾燥させる
    4. 乾燥した花や葉を電子レンジに入れて水分を飛ばす
    5. 保留剤になるもの(オリスルートやシナモンなど)を粉状にして精油を加えて混ぜる
    6. ドライフラワーと保留剤をボールに入れてまんべんなく混ぜる
    7. 密封容器に入れて1~2か月暗い場所で熟成させる
    8. 好みの器に入れて飾る

    ドライポプリにしたチェリーセージは、瓶やガラス・お皿などに入れて飾ったり、布袋に入れてサシェとして楽しんだりすることができます。

    モイストポプリの作り方

    モイストポプリとは、チェリーセージの花や葉を生のまま塩と一緒に容器に入れて熟成させる方法です。

    この方法は、香りが長持ちする反面色が悪くなりやすいというデメリットがあります。

    モイストポプリの作り方は以下のとおりです。

    1. 花が完全に開いた状態で切り取る
    2. 水に浸かっていた部分や余分な葉を取り除く
    3. 容器に塩を1~2センチ敷いて、その上に主原料を乗せる
    4. さらにその上に塩を入れて1~2センチの層にする
    5. 蓋をして冷暗所に10日くらい寝かせる
    6. 全体を混ぜて副材料や保留剤を入れ、蓋をして1か月ほど熟成させる
    7. フタをしたまま飾り、香りたいときにフタを開いて使う

    モイストポプリにしたチェリーセージは、瓶やジャーなどに入れて飾ったり、バスソルトとしても使ったりすることができます。

    以上が、チェリーセージのポプリの作り方です。チェリーセージは、甘くて爽やかな香りがするので、ポプリとしてもインテリアやギフトにぴったりです。ぜひ挑戦してみてくださいね

    チェリーセージは虫除けにも使える

    チェリーセージの花や葉には、虫が嫌う成分が含まれているため、チェリーセージを庭に植えたり窓辺に飾ったりすると、虫を遠ざける効果が期待できます。

    特にハエやアブなどの吸血昆虫に対して強いと言われていますが、ノミやダニなどのペットの害虫にも効果的です。

    そのため、チェリーセージの葉や花をペットの寝床に敷いたり、ペット用のシャンプーに混ぜたりすると良いでしょう。

    チェリーセージの虫除け効果を活用する方法としては、以下のようなものがあります。

    • 葉や花を乾燥させてサシェにする
    • 葉や花を精油に浸してアロマスプレーにする
    • 葉や花を煮出して水に混ぜてスプレーにする
    • 葉や花を燃やして煙で虫を追い払う

    以上が、チェリーセージの虫除け効果についてです。チェリーセージは、香りだけでなく虫除けとしても役立つハーブです。ぜひ試してみてくださいね。

    チェリーセージのお風呂での使い方

    チェリーセージの花や葉には、癒し効果やリラックス効果があるだけでなく殺菌作用や解熱作用もあります。

    チェリーセージのお風呂で使っても楽しめるハーブです。使い方の例は以下のとおりです。

    使い方
    葉や花を乾燥させてサシェにする サシェは乾燥させたチェリーセージを布袋に入れて結ぶだけで簡単に作れます。これを浴槽に入れてお湯を張ると、サクランボのような甘い香りが広がります。
    葉や花を精油に浸してアロマオイルにする アロマオイルは、乾燥させたチェリーセージをオリーブオイルやホホバオイルなどの植物油に浸して2~3週間置くと作れます。これを数滴浴槽に垂らすと、香りだけでなく肌にも良い効果があります。
    葉や花を煮出して水に混ぜてスプレーにする チェリーセージを水に入れて沸騰させて10分ほど煮出したものを冷ましてからスプレーボトルに入れるとスプレーが作れます。これを浴槽に吹きかけると、香りが強くなります。
    葉や花を燃やして煙で虫を追い払う 煙は、乾燥させたチェリーセージを束ねて火をつけてから消すと作れます。これを浴室の窓辺などに置くと、虫除け効果もあります。

    以上が、チェリーセージのお風呂での使い方です。チェリーセージは、香りだけでなくお風呂でも役立つハーブです。ぜひ試してみてくださいね。

    チェリーセージの花を食べる調理例

    チェリーセージの花は、サクランボのような甘い香りがすることから、食用としても利用できます。

    チェリーセージの花を食べる調理例としては、以下のようなものがあります。

    食べ方 補足
    サラダに彩りとして添える 洗って水気を切った花をそのまま散らすだけでOkです。色鮮やかな花がサラダを華やかにしてくれます。
    クッキーやケーキなどのお菓子に飾る 生地に混ぜたり、焼き上がった後に飾ったりします。甘い香りがお菓子にマッチします。
    ドリンクに浮かべる 水やジュース、紅茶などに入れると香りがドリンクに移ります。
    チーズやヨーグルトに混ぜる 細かく刻んだ花を加えてよく混ぜます。香りと味がチーズやヨーグルトにプラスされます。

    以上が、チェリーセージの花を食べる調理例です。

    チェリーセージは、香りだけでなく食べても楽しめるハーブです。ぜひ試してみてくださいね。

    チェリーセージの薬効・効能は?

    チェリーセージはセージの仲間であり、セージと同様に強い殺菌作用や消化促進作用、解熱作用などがあると言われています。

    チェリーセージの薬効・効能を利用する方法としては、以下のようなものがあります。

    使い方 薬効・効能
    葉や花を煎じてセージティーにする セージティーは風邪や喉の痛み、歯茎の出血などに効果があるとされています。また、発汗を抑える作用もあるため更年期障害や発熱時にもおすすめです。
    葉や花をオイルに浸してアロマオイルにする アロマオイルは、肌に塗ったりアロマポットやディフューザーで香らせたりします。香りはリラックス効果がありますし、肌には抗菌作用や保湿作用があります。
    葉や花を燃やして煙で浄化する 煙は、古くから占い師やヒーラーが道具や空間を浄化するために使ってきました。パワーストーンや水晶などの浄化にも使えます

    セージの種類についてはこちらをご参照ください。

    [surfing_other_article id=”9″]

    まとめ:チェリーセージの使い方と効果について

    この記事では、チェリーセージの魅力や使い方をご紹介しました。

    チェリーセージは、ドライフラワーやポプリにすると、長く色鮮やかに楽しむことができます。また、お風呂で楽しんだり虫除けにも使える便利なハーブです。

    使い方はこの記事でご紹介したとおりとても簡単なので、日々の生活に上手に取り入れてみてくださいね。

     

    なお、チェリーセージは自宅で簡単に育てることができるハーブなので、育ててみたいという方はチェリーセージの育て方のページを参考にしてみてくださいね。

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  • パイナップルセージの育て方|水やり・冬越しや剪定方法をご紹介!

    パイナップルセージの育て方|水やり・冬越しや剪定方法をご紹介!

    パイナップルセージは、パイナップルのような香りがするハーブです。花は秋に咲き、鮮やかな赤色で目を引きます。

    パイナップルセージは、料理やお茶に使ったり、花壇や鉢植えにしたりと、さまざまな楽しみ方ができる魅力的な植物です。

    しかし、パイナップルセージは日本ではあまり一般的ではなく、育て方に悩む方も多いかもしれません。水やりの頻度や冬越し方法、剪定の時期や方法など気になる点はたくさんあるでしょう。

    この記事では、パイナップルセージの育て方について、基本的なことから上手に育てるためのコツについてもご紹介しています。パイナップルセージを上手に育てて、香りと花を楽しみましょう。

    [surfing_other_article id=”9″]

    パイナップルセージの種まき時期と方法

    パイナップルセージは、種から育てることができるハーブです。

    種まきの適期は、春(3月~4月)か秋(9月~10月)です。種は小さくて細かいので、育苗ポットにバーミキュライトや赤玉土を入れて、3~4個ずつ重ならないようにまきます。

    上から薄く土を被せて、霧吹きで水を与えて土を湿らせながら、風通しのよい日陰で管理します。発芽すると、1~2週間で芽が出るので適度に間引きし、本葉が3~4枚出てきたら鉢や庭に植え替えます。

    なお、採取した種を7~8月に冷蔵庫に入れて1ヶ月冷やしておくと発芽率が高くなります。また、発芽後は十分に日光があたる場所に移動させると生育が良くなります。パイナップルセージは日当たりと水はけのよい場所を好むので、植え付ける際にはその点に注意しましょう

    栽培に適した用土づくり

    パイナップルセージは、通気性・排水性・保水性のバランスが良く、有機物の入る肥沃な土壌を好みます。

    水分が停滞するようなジメジメした土壌では生育不良を引き起こしたり根腐れする事もあるため粘土質な土壌は避けた方が良いでしょう。

    庭植えの場合は、腐葉土を混ぜ込んだあとに、元肥として少量の緩効性化成肥料を混ぜ込んで適した土を作ります。

    鉢植えの場合は市販の草花用培養土を使うか、赤玉土 (小粒)6:腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ると良いでしょう。

    最適な環境(日当たりや置き場所)

    パイナップルセージは、日当たりが良く、水はけの良い場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。

    そのため、基本的には直射日光が六時間以上当たる日向が望ましいですが、三時間から五時間まで当たる半日影でも育てることは可能です。

    日当たりが適切な環境で育てる事で光合成が活発に行われるため、株の生育が良くなり、花付きや花の大きさも良くなりますので、適切な日当たりに植えてあげる事が非常に重要になります。

    パイナップルセージは短日植物で、昼の時間が短くなると花芽を作る性質があります。そのため、街灯などで夜間も明るい場所では花が咲かないことがあるので注意して下さい。

    水やりと肥料の与え方

    パイナップルセージの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行います。鉢植えの場合は特に注意が必要ですが、庭植えの場合は自然の雨だけで十分です。

    水やりの際は根腐れや病気の原因になる可能性があるので、株元に直接水をかけないようにしましょう。

    パイナップルセージの肥料はあまり多く必要としません。肥料が多いと大きく育ちすぎて草姿が乱れるので注意して下さい。

    庭植えの場合は、よほどのやせ地でない限り、肥料は必要ありませんが、生育が悪いようであれば、様子を見て固形の油粕や緩効性化成肥料を株元に置き肥して下さい。鉢植えの場合は、春と秋に、緩効性化成肥料を施すようにします。

    パイナップルセージの地植え時期と方法

    パイナップルセージの地植え時期は、春(4月~5月)か、秋(9月頃)が適しています。

    この時期なら根付きやすく生育も良くなります。冬に地上部が枯れる前に植え付けると、翌年には花が咲く可能性が高まります。

    パイナップルセージの地植え方法は、以下のとおりです。

    1. 日当たり時間を考慮して植え付ける場所を選ぶ
    2. 植え穴を掘る(株の大きさの2倍程度の深さと幅になるように)
    3. 土壌が粘土質で水はけが悪い場合は、砂利や軽石などを敷いて排水を改善する。
    4. 用土を作る。
    5. 株を鉢から取り出して根をほぐす。
    6. 株を植え付ける。
    7. 用土で埋めて軽く手で固める。
    8. たっぷり水やりをする。

    地植え後は、土の表面が乾いたら水やりを行います。水やりの際は、株元に直接水をかけないようにしましょう。

    なお、植え付ける際は、根元は少し高くなるようにすると根腐れの防止に繋がります。

    用土は先述したとおり、市販の草花用培養土を使うか、赤玉土 (小粒)6・腐葉土4などの配合土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで作ることも可能です。

    パイナップルセージを鉢植え・プランターで育てる方法

    パイナップルセージは、鉢植えやプランターでも育てることができます。

    鉢植えやプランターで育てる場合は、以下の点に注意しましょう。

    注意点 補足
    鉢やプランター選び パイナップルセージは根が張りやすい植物なので、株の大きさの2倍程度の深さと幅がある鉢やプランターを選びます。素材は陶器やプラスチックなどが良く、底に穴が開いているものを選びます。鉢底ネットと鉢底石を敷いて排水を良くします。
    用土の作り方 上記「栽培に適した用土づくり」を参考にしてみてください
    植え付け方 上記「パイナップルセージの地植え時期と方法」と同じ方法で行います。
    管理方法 上記「水やりと肥料の与え方」を参考にしてみてください。

    鉢植えの場合は根詰まりを防ぐために一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けを行う必要があります。

    株の成長に合わせて適したサイズの鉢やプランターに変えるようにしましょう。

    植え替えの方法は次にお伝えします。

    パイナップルセージの植え替え時期と方法

    パイナップルセージを鉢植えやプランターで育てる場合は、根詰まりを防ぐために春(4月~5月)に植え替えを行います。

    株の成長を見ながら、1年~2年に1回程度の頻度で行うようにします。

    植え替え時は、一回り大きな鉢やプランターに移し替えます。素材は陶器やプラスチックなどが良く、底に穴が開いているものを選びます。鉢底ネットと鉢底石を敷いて排水を良くします。

    実際の手順は、地植えの方法と同じですので前述した「パイナップルセージの地植え時期と方法」をご参照ください。

    パイナップルセージを剪定・切り戻しする目的と方法・時期

    パイナップルセージは、秋の開花まで株が大きくなり続けるので、剪定か切り戻しを行い株の大きさをコントロールします。

    夏以降の剪定は開花に影響がでるため、特に草丈を低く抑えたい場合は6月~7月に株元から切り戻しを行います。

    剪定・切り戻しする目的は、以下のとおりです。

    • 株の形を整える
    • 茎や葉の密集を防ぐ
    • 風通しや日当たりを良くする
    • 病害虫の発生を抑える
    • 花付きや花色を良くする
    • 根や枝の若返りを促す

    剪定・切り戻しする時期は、以下の通りです。

    時期 剪定・切り戻し
    春(4月~5月) 新芽が出始めたら、冬越しした枯れた茎や傷んだ茎を剪定する。
    夏(6月~7月) 草丈が高くなったら、株元から切り戻しを行う。この時期に切り戻すと、秋に再び花が咲きます。
    秋(9月~11月) 開花期間中は、花がら摘みと同時に茎ごと剪定する。花が咲き終わったら、地際で地上部を刈り取って冬越しに備える。

    切った茎や葉は、ハーブティーや料理などに利用できます。

    パイナップルセージの耐寒性と冬越しの方法

    パイナップルセージは、耐寒温度が-10℃以上とあまり高くない多年草です。関東以南の地域であれば、戸外での冬越しが可能ですが、凍結や霜・寒風に注意が必要です。

    寒冷地であれば鉢上げして室内で冬越しする必要があります。冬越しの方法は、以下のとおりです。

    状況 冬越しの方法
    庭植えの場合 花が咲き終わったら、地際で地上部を刈り取る。敷き藁や落ち葉などで株元を覆って霜よけをしておきます。
    鉢植えの場合 花が咲き終わったら、地上部を刈り取る。鉢が凍らないように、鉢底にスタイロフォームなどを敷いたり、麻袋やビニールなどで鉢全体を包んだりします。日当たりと風通しの良い場所に置く。

    パイナップルセージの夏越しは水やりに注意する

    パイナップルセージは夏の暑さに強いため、基本的に夏越しせずに育てる事が可能です。ただし、水やりや肥料は適切に行う必要があります。

    夏期の留意点は以下のとおりです。

    留意点 補足
    水やり 土が乾いたらたっぷりと与える。水切れを起こすと葉がしおれたり枯れたりする恐れがあります。ただし、水やり過ぎも根腐れの原因になるので注意が必要です。鉢植えの場合は鉢底から水が出るまで与えます。
    剪定 株が大きくなりすぎると花付きが悪くなったり風通しが悪くなったりするので、適宜行う。夏以降の剪定は開花に影響がでるため、特に草丈を低く抑えたい場合は6月~7月に株元から切り戻しを行います。

    パイナップルセージの増やし方

    パイナップルセージは種まきで増やす方法以外には、

    • 挿し木で増やす方法
    • 株分けで増やす方法

    上記2つの方法があります。

    挿し木で増やす方法と時期

    パイナップルセージの挿し木の適期は春(5月~6月)、秋(9月~10月)です。

    挿し木の手順は次のとおりです。

    1. 茎を先端から10~15cm切り取る。
    2. 上から2~3枚の葉を残して切り落とす。
    3. 切り口を1時間ほど水につける。
    4. 湿らせたバーミキュライトや赤玉土に挿す。
    5. 2~3週間で発根する。

    十分に根が出たら鉢や庭に植え替えることで、増やしていくことができます。

    株分けで増やす方法と時期

    パイナップルセージの株分けの適期は春(4月~5月)です。

    大株に育っていれば、株分けをすることが可能です。地下茎で増えて新しい芽が出てくるので、切り分けて植え付けることで増やせます。

    パイナップルセージを室内で育てる際の注意点

    パイナップルセージは、日光のよく当たる場所で最もよく成長して沢山の花を咲かせます。そのため、室内で育てる場合は、以下の点に注意してください。

    注意点 補足
    日当たり 室内では直射日光が六時間以上当たる窓辺などに置きましょう。午後から日陰になるような半日陰の場所では、花付きが悪くなります。また、パイナップルセージは短日植物で、昼の時間が短くなると花芽を作る性質があります。そのため、街灯などで夜間も明るい場所では花が咲かないことがあるのでご注意ください。
    水やり 用土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。水やりは深くて頻度の少ない方が良く、毎回鉢全体に水が浸透するようにします 。水分が停滞すると根腐れする恐れがあるので、鉢底に余分な水が溜まらないように注意してください。
    肥料 室内で育てる場合は春と秋に緩効性化成肥料を施してください。肥料が多すぎると大きく育ちすぎて草姿が乱れるのでご注意ください。
    植え替え 根詰まりを起こしているようなら、春の4月~5月に植え替えを行います。一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをして株を小さくすると良いでしょう。
    冬越し パイナップルセージは耐寒温度が-10℃以上ですが、室内で冬越しする場合は花が咲き終わったら地際で地上部を刈り取ります。鉢は凍らないような暖かい場所に移動して冬を越します。

    パイナップルセージの育て方に関するQ&A

    ここでは、パイナップルセージの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • パイナップルセージに毒性はある?
    • パイナップルセージの草丈はどれくらい?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    パイナップルセージに毒性はある?

    一般的に、パイナップルセージには毒性はなく食用や化粧品として安全な成分とされています。FDA(米国食品医薬品局 )からも食品として認可されていることからも安全性は伺い知れます。

    しかし、パイナップルセージは薬のような強い香りがあり、過剰摂取すると胃腸障害や神経系の影響を及ぼす可能性があります。また、妊娠中や授乳中の女性は摂取を避けるべきです。さらに、アレルギー体質の人や敏感肌の人は、パイナップルセージに対して皮膚刺激や発疹などのアレルギー反応を起こすことがあるのでご注意ください。

    パイナップルセージの草丈はどれくらいになる?

    パイナップルセージの草丈は、約100~150cmになります。茎は直立または斜上し、よく分枝します。地下茎で増えて新しい芽が出てくるため、株が広がる特徴があります。

    ただし、品種によっては草丈が小型のものもあります。例えば、’ハニーメロン’や’タンジェリン’は、草丈が約70cmにしかならない品種です。鉢植えや小さな花壇で育てる場合に向いています。

    まとめ:パイナップルセージの育て方のポイント

    この記事では、パイナップルセージの育て方について、水やり・冬越しや剪定方法をご紹介しました。パイナップルセージは、適度な水やりと日当たりを好みます。冬は寒さに弱いので、霜よけや室内への移動が必要です。剪定は花後に行って、枝を整えます。

    パイナップルセージは、香りと花だけでなく、食用や薬用にもなる万能なハーブです。料理やお茶に使ってみたり、花束やドライフラワーにしてみたりと、工夫次第でさまざまな楽しみ方ができます。ぜひパイナップルセージを育ててみてくださいね。

    【追記】

    パイナップルセージを虫除けやポプリ、食用としての使うこともできます。パイナップルセージの使い方についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。

    [surfing_other_article id=”1810″]

    また、乾燥させてパイナップルセージのハーブティーを作る方法についてはこちらにまとめています。

    [surfing_other_article id=”1814″]
  • コモンマロウのお茶(ハーブティー)の作り方|味や効能や乾燥方法も

    コモンマロウのお茶(ハーブティー)の作り方|味や効能や乾燥方法も

    コモンマロウは、古代ローマの時代から食用や薬用として使われてきたハーブです。

    コモンマロウのお茶(ハーブティー)は、青から紫、ピンクと変化することから「夜明けのティー」「サプライズドティー」とも呼ばれています。

    色が変わる不思議なハーブティーとして有名なので、作り方や味、効能などを知りたいという方はきっと多いと思います。

    この記事では、コモンマロウのお茶の作り方や味、効能のほかにも、コモンマロウの花の乾燥方法について詳しくご紹介します。

    コモンマロウのお茶を飲んで、健康や美容に役立てる参考になれば嬉しいです。

    コモンマロウのお茶(ハーブティー)の作り方

    コモンマロウのお茶(ハーブティー)は、生の花や乾燥した花を使って作ることができます。

    乾燥した花を使うと色がより鮮やかに出て、水出しや氷出しをすると、色が長持ちします。

    お好みでレモンやはちみつなどを加えると、味や香りも楽しめます。

     

    【お湯出しの場合】

    お湯出しの場合は、以下の手順で作ります。

    1. カップに乾燥したコモンマロウの花を5個ぐらい入れる。
    2. 沸騰したお湯をゆっくり注ぐ。
    3. 最初は青い色が出てくる。
    4. 5分ぐらい待つと紫色に変化する。
    5. お好みではちみつなどを加えて完成です。

    なお、紫に変化したところでレモンを少量入れると、ピンク色に変化する特徴があります。

     

    【水出しの場合】

    水出しの場合は、以下の手順で作ります。

    1. 水500mlに対して乾燥したコモンマロウの花を3~5g程度入れる。
    2. 1~2時間置いて色や味を十分に抽出させる。
    3. お好みでレモンやはちみつなどを加えて完成です。

     

    【氷出しの場合】

    氷出しの場合は、以下の手順で作ります

    1. 乾燥したコモンマロウの花を少し多めに3~5gぐらい用意する。
    2. 氷100gほど加え、上から熱湯を少し加える。
    3. 氷が溶けていくのを色の変化とともに見守る。
    4. お好みでレモンやはちみつなどを加えて完成です。

    以上がコモンマロウのお茶(ハーブティー)の作り方です。色の変化を楽しみながら、コモンマロウの効能を感じてみてください

    コモンマロウのハーブティーの味

    コモンマロウのハーブティーは、色が鮮やかなのに対して味はあまりなく、ほのかな甘みと花の香りが感じられる程度です。

    そのため、飲みやすくてさっぱりとしたハーブティーという印象を持つ人もいれば、物足りなさを感じる方もいるハーブティーです。

    そのため、味付けとしてレモンやはちみつなどを加える場合は多いです。

    レモンは色の変化も楽しめますし、はちみつは喉にも良いです。また、他のハーブや紅茶とブレンドすることで、香りや味に変化をつけることもできます。

    例えば、カモミールやレモングラスなどはリラックス効果がありますし、ラベンダーやアールグレイなどは香りが豊かです。コモンマロウのハーブティーは、自分好みにアレンジして楽しむことができるハーブティーといった特徴があります。

    コモンマロウのハーブティーの効能

    コモンマロウのハーブティーには身体にいい効能がたくさんあります。主な効能は以下のとおりです。

    効能 補足
    喉の炎症や咳を和らげる コモンマロウには、粘膜を保護し刺激を緩和する作用があります。風邪や花粉症などで喉が痛むときや咳が出るときには、コモンマロウのハーブティーを飲んだり、冷ましたものでうがいをしたりすると効果的です。
    胃腸の不調を改善する コモンマロウには、胃の粘膜を保護し胃酸の分泌を抑える作用があります。食欲不振や胃もたれなどの胃炎の症状には、食前にコモンマロウのハーブティーを飲むと良いと言われています。また、便秘や下痢などの腸炎の症状にも効果があります
    肌荒れやシミを防ぐ コモンマロウには、抗酸化作用や抗炎症作用があります。肌にダメージを与える活性酸素を除去し、肌の老化を防ぐ効果があります。また、肌の引き締めや消毒にも効果があります。打ち身や虫刺され、日焼けや発疹などには、コモンマロウの浸出液で洗ったり湿布したりすると良いと言われています。

    以上がコモンマロウのハーブティーの効能です。色鮮やかなコモンマロウのハーブティーは、見た目だけでなく身体にも優しいハーブティーです。

    コモンマロウの干し方・乾燥方法

    コモンマロウのハーブティーを自分で作るためには、まずコモンマロウの花を干して乾燥させる必要があります。

    コモンマロウの干し方・乾燥方法は以下のとおりです。

    手順 やること やり方
    1 花摘み コモンマロウは5月から7月にかけて花を咲かせます。花摘みのタイミングは、咲いている花の部分だけを摘むか、つぼみも一緒に摘むかによって異なりますが、咲いている花だけを摘む場合は、咲き始めたばかりの花を選んで摘みます。つぼみも一緒に摘む場合は、つぼみが膨らんでいるものを選んで摘みます。どちらの場合も、朝早くや夕方に摘むと良いと言われています。
    2 水洗い 摘んだ花は、大きなザルに並べて流水で洗います。その後、大きなボウルに水を張って、花を入れて優しくかき混ぜるようにして水洗いするのを2~3回繰り返します。水洗いの際は、花がデリケートなので丁寧に扱います。
    3 水切り 水洗いした花は、ザルに並べてペーパータオルで軽く押さえながら水分を取ります。その後、キッチンペーパーなどを敷いたトレイやバットに広げて水切りします。
    4 乾燥 水切りした花は、風通しの良い日陰で乾燥させます。直射日光や湿気は避けます。乾燥時間は気温や湿度によって異なりますが、概ね3~7日程度で十分乾燥します。乾燥具合は触って確かめて、カラカラと音がするくらいまで乾燥させると良いと言われています。

    以上がコモンマロウの干し方・乾燥方法です。

    乾燥させたコモンマロウの花は密閉容器に入れて、半年程度を目安に保存します。

    自分で干したコモンマロウの花でハーブティーを作ると、色や香りの変化を楽しむことができます。

    生のコモンマロウでフレッシュハーブティーを作る方法

    コモンマロウの花は乾燥させてハーブティーにすることが一般的ですが、生の花でもハーブティーを作ることができます。

    生のコモンマロウでフレッシュハーブティーを作る方法は以下のとおりです。

    手順 やること やり方
    1 花摘み 上記と同様の時期・方法で花摘みをします。
    2 水洗い 上記と同様の時期・方法で水洗いをします。
    3 水切り 上記と同様の時期・方法で水切りをします。
    4 抽出 水切りした花は、ポットやカップに入れてお湯を注ぎます。熱湯を注ぐと色が灰色になってしまうことがあるので、お湯の温度は40度程度が適しています。お湯を注いだら10分程度待ちます。この間に花から色素が溶け出してお湯が紫色に変化します。
    5 味付け 抽出したコモンマロウティーはそのままでも飲めますが、味や香りがあまりないので、レモンやハチミツなどを加えると風味が増します。特にレモンを加えると、酸性に反応してお湯の色がピンク色に変化します。この色の変化も楽しめるので、おすすめです

    コモンマロウのハーブティーの通販とおすすめ商品

    コモンマロウのハーブティーは、色や香りの変化を楽しめる美味しいハーブティーです。

    しかし、コモンマロウは日本ではあまり一般的なハーブではないため、手に入れるのが難しいこともあります。そこで、コモンマロウのハーブティーを通販で購入する方法とおすすめ商品をご紹介します。

    コモンマロウのハーブティーは、主にハーブ専門店やオーガニックショップなどで取り扱われています。インターネットで検索すると、多くの通販サイトが見つかります。

    しかし、コモンマロウは他の名前で呼ばれることも多いため注意が必要です。例えば、ブルーマロウやマロウブルーという名前で売られているものは、実は別種のウスベニアオイやブルーマロウという花を使ったものです。これはこれで美味しいハーブティーですが、色や味が異なるので注意が必要です。

    また、コモンマロウは他のハーブとブレンドされていることもあります。シングルかブレンドかを確認してから購入しましょう。

    コモンマロウのハーブティーを通販で購入する際におすすめな商品を3つご紹介します。

     

    商品名 特徴
    自家製レモングラスティー[オーガニック・有機・無農薬栽培] オーガニック認証を受けたレモングラスとコモンマロウをブレンドしたものです。レモンを加えるとコモンマロウの色がピンクに変化するので、爽やかな香りと味が楽しめる商品です。また、風邪や胃腸の不調に効果があると言われているレモングラスの効果も期待できます。
    有機JAS オーガニック・ローズヒップ ファインカット オーガニック認証を受けたローズヒップとコモンマロウをブレンドしたものです。ローズヒップはビタミンCが豊富で美肌や疲労回復に効果があると言われています。また、酸味があるのでコモンマロウの色が赤くなります。
    コモンマロウ フラワー シングルのコモンマロウの花だけを使ったものです。無農薬で栽培された花を丁寧に乾燥させたもので、色や香りが良く残っています。コモンマロウの色の変化を楽しみたい方におすすめです。

    コモンマロウのハーブティーは、色や香りの変化を楽しめる美味しいハーブティーです。

    通販で購入する際には、名前やブレンドに注意して、自分の好みに合った商品を選びたいですね。

    まとめ:コモンマロウのハーブティーの作り方と味・効果について

    この記事では、コモンマロウのお茶の作り方や味や効能や乾燥方法についてご紹介しました。

    コモンマロウのお茶は、甘くてフルーティーな味がするハーブティーで、喉や胃腸の不調に効果があると言われています。

    また、抗酸化作用や抗炎症作用もあるとされており、肌荒れやアレルギーなどにも良いと考えられています。

    自宅でコモンマロウを乾燥させる方法も簡単に紹介しましたので、ぜひ挑戦してみてください。

     

    そのほか、コモンマロウの葉の食べ方や使い方、チンキとして用いる方法について別記事で作成しているので、完成しましたらこちらにリンクを掲載予定です。

    コモンマロウを育ててみたいという方は、コモンマロウの育て方のページを参考にしてみてください。

    コモンマロウの栽培は難しくないので花をたくさん収穫できるようになりますよ。

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  • セントジョーンズワートのハーブティーの効果は?美味しい作り方や飲み方も

    セントジョーンズワートのハーブティーの効果は?美味しい作り方や飲み方も

    セントジョーンズワートは古くからヨーロッパで傷や炎症に効く薬草として使われてきました。

    しかし、近年ではセントジョーンズワートの別の効果が注目されています。それは、うつ病や不安などの精神的な不調に対する効果です。

    セントジョーンズワートには、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンの分泌を促進する成分が含まれており、気分を安定させたりリラックスさせたりすると言われています。

    そんなセントジョーンズワートをハーブティーにして飲むと、どんな効果があるのでしょうか?また、美味しく飲むにはどうすればいいのでしょうか?

    この記事では、セントジョーンズワートのハーブティーについて詳しくご紹介します。

    セントジョーンズワートのハーブティーの効果

    セントジョーンズワートとは、西洋オトギリソウとも呼ばれるヨーロッパや中央アジアに自生する多年草です。黄色い花が特徴的で、古代ギリシア時代から抗炎症剤や殺菌剤として使われてきました。

    中でもセントジョーンズワートの最大の効果は、抗うつ作用です。セントジョーンズワートに含まれる成分が、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンなどの濃度を高めることで、気分を明るくし、不安や落ち込みを和らげるとされています。

    ドイツでは医薬品として扱われており、軽度から中程度のうつ病に対しては一般的な抗うつ薬と同等かそれ以上の効果があるという臨床試験の結果もあります。

    日本でも、サプリメントやハーブティーとして販売されており、うつ病だけでなく更年期障害や月経前症候(PMS)、自律神経失調症などにも効果が期待されています。

    ここでは、セントジョーンズワートのハーブティーの効果として挙げられることの多い、

    • 不安障害への効果
    • 自律神経を整える効果

    上記2つの効果について詳しくお伝えしていきます。

    参照:厚生労働省 eJIM

    不安障害への効果

    セントジョーンズワートは、不安障害に対して抗不安作用を示すという研究結果があります。

    セントジョーンズワートは、神経伝達物質の一種であるGABA(ギャバ)の働きを強めることで、脳内の興奮を抑えて鎮静作用を発揮します。

    また、セロトニンやドーパミンなどの気分に関係する神経伝達物質の代謝も調整し、不安や恐怖を和らげます。セントジョーンズワートは、不安障害に処方される抗不安薬と同等かそれ以上の効果があるという報告もあります。

    自律神経を整える効果

    セントジョーンズワートは、自律神経のバランスを整える効果があります。

    セントジョーンズワートは交感神経の働きを抑えて副交感神経の働きを促進することで、心拍数や血圧や呼吸などを安定させます。

    また、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の分泌量も調整し、ストレスによる自律神経の乱れを改善します。そのほか、自律神経失調症や更年期障害などに有効であるという報告もあります。

    セントジョーンズワートのハーブティーの効果が出るまでどれくらいかかる?

    セントジョーンズワートのハーブティーは、抗うつ作用やリラックス効果などが期待できる素晴らしい飲み物ですが、その効果を感じるまでには時間がかかります。

    個人差はありますが即効性は期待できず、一般的には約4週間ほど継続して飲む必要があると言われているため、気長に飲み続ける必要があります。

    セントジョーンズワートのハーブティーは効果なしという意見も見られますが、飲み続けないうちに判断してしまうケースが多いように感じられます。

    セントジョーンズワートのハーブティーの効果時間

    セントジョーンズワートのハーブティーの効果時間は4時間程度と短いです。

    つまり、セントジョーンズワートのハーブティーを飲んでから4時間後には、その効果はほとんどなくなってしまうということです。

    そのため、セントジョーンズワートのハーブティーの効果を最大限に活かすためには、1日3回に分けて飲むことがおすすめです。

    1回に飲む量の目安は、およそ200cc (カップ1杯)です。 飲むタイミングは、朝・昼・夜というように均等にすると良いでしょう。

    セントジョーンズワートのハーブティーの副作用

    セントジョーンズワートのハーブティーはうつ病などへの効果が認められる一方で、副作用も報告されています。

    また、セントジョーンズワートは、他の薬やハーブと相互作用する可能性が高く、重篤な症状を引き起こすこともあるので注意が必要です。

    セントジョーンズワートのハーブティーの副作用と注意点をまとめました。

    副作用 詳細・注意点
    日光過敏症  日光過敏症とは、日光に当たると皮膚が赤くなったり、かゆみや水ぶくれができたりする状態です。事例は多くありませんが、セントジョーンズワートのハーブティーを飲んだ後は、日焼け止めを塗ったり帽子や長袖を着用したりして、日光に注意してください。
    胃腸障害 吐き気や嘔吐、下痢などが起こることがあります。食事と一緒に飲むと緩和される場合があります。
    不眠 興奮作用によって起こることがあります。就寝前に飲むのは避けてください。
    頭痛やめまい 血圧や血糖値の変動によって起こることがあります。水分や塩分の補給を心がけてください。
    アレルギー反応 発疹やかゆみ、呼吸困難などが起こることがあります。アレルギー体質の人は注意してください。

     

    次に、薬や他のハーブとの相互作用についてですが、セントジョーンズワートは薬や他のハーブと併用すると、その効果や副作用を変化させる可能性があります。

    例えば、以下のような薬やハーブと併用すると危険な場合があります。

    薬やハーブ 症状
    抗うつ薬 セロトニン症候群という重篤な状態を引き起こす可能性があります。セロトニン症候群は、高熱、けいれん、不安、錯乱などの症状を伴います
    経口避妊薬 避妊効果を低下させる可能性があります。妊娠を避けたい場合は、別の避妊方法を併用する必要があります
    抗凝固薬 出血リスクを増加させる可能性があります。血液検査や手術を受ける前には医師に相談してください
    抗HIV薬 HIVウイルスに対する効果を減少させる可能性があります。HIV感染者はセントジョーンズワートを避けるべきです
    シトクロムP450酵素に影響する薬やハーブ 肝臓で代謝される薬やハーブの効果や副作用を変化させる可能性があります。このような薬やハーブには、ステロイド、抗不整脈薬、抗てんかん薬、抗結核薬、抗がん薬などが含まれます

    これらは一例であり、他にもセントジョーンズワートと相互作用する可能性のある薬やハーブは多数存在します。 セントジョーンズワートのハーブティーを飲む前には、必ず医師や薬剤師に相談してください。

    セントジョーンズワートのハーブティーの禁忌

    セントジョーンズワートのハーブティーは、有用な面がある一方で禁忌もあります。

    ここでは、セントジョーンズワートのハーブティーを飲むべきでない人や状況について詳しく解説します。

    禁忌 補足
    妊娠中や授乳中の女性 セントジョーンズワートには子宮を刺激する作用があるため、流産や早産のリスクを高める可能性があります 。 また、セントジョーンズワートは母乳に移行する可能性があり、赤ちゃんに影響を与える可能性があります 。
    薬を服用している人 薬と併用するとその効果や副作用を変化させる可能性があります 。 例えば、抗うつ薬や経口避妊薬などはセントジョーンズワートと相性が悪く、危険な場合があります。
    うつ病の治療中の人 セントジョーンズワートは、抗うつ薬と併用するとセロトニン症候群という重篤な状態を引き起こす可能性があります 。 セロトニン症候群は、高熱、けいれん、不安、錯乱などの症状を伴います。
    日光に当たる予定がある人 日光過敏症を起こす人は少数ですが、セントジョーンズワートのハーブティーを飲んだ後は、日焼け止めを塗ったり、帽子や長袖を着用したりして、日光に注意してください。

     

    セントジョーンズワートのハーブティーは太る・効果なし?口コミをチェック

    セントジョーンズワートのハーブティーは、うつ病や更年期障害などに効果があるとされていますが、実際に飲んでみた人の口コミはどうなのでしょうか?

    また、セントジョーンズワートのハーブティーには太るというデメリットがあるという噂もありますが、本当なのでしょうか?

    ここでは、セントジョーンズワートのハーブティーに関する口コミや太るという噂について調査した結果をまとめました。

    【効果がなかったという口コミ】

    セントジョーンズワートティーを飲んでも全然効果を感じませんでした。むしろ副作用で吐き気や頭痛が起こってしまいました。私には合わなかったようです。(20代女性)

     

    セントジョーンズワートティーを飲んでみましたが、気分が変わるという感じはありませんでした。味も苦くて飲みにくかったです。もう少し続けてみるべきだったのかもしれませんが、私には効果がなかったです。(30代男性)

     

    セントジョーンズワートティーを飲んでいますが、効果は微妙です。少し気分が軽くなることはありますが、すぐに元に戻ってしまいます。もっと持続的な効果が欲しいです。(40代女性)

     

    【効果があったという口コミ】

    セントジョーンズワートティーを飲み始めてから、気分が落ち込むことが少なくなりました。イライラも減って、穏やかに過ごせるようになりました。味は少し苦いですが、レモンやはちみつを入れると飲みやすくなります。(30代女性)

     

    仕事や家庭でストレスが溜まっていた時に、友人から勧められてセントジョーンズワートティーを試してみました。最初は効果を感じませんでしたが、1週間ほど続けて飲んだら、不安感や憂鬱感が和らいできました。気持ちが明るくなってきたように感じます。(40代男性)

     

    更年期障害で悩んでいた時に、セントジョーンズワートティーを飲み始めました。飲む前はイライラしたり泣き出したりしてしまうことが多かったですが、飲んだ後は落ち着いて過ごせるようになりました。自分でも驚くほど心のバランスが整ってきたと思います。(50代女性)

     

    なお、セントジョーンズワートのハーブティーで太ったという口コミは見つかりませんでした。

    そもそも、セントジョーンズワートのハーブティーは水とセントジョーンズワートの茎や葉や花を煮出したものであり、カロリーや糖質や脂質などはほとんどないので、セントジョーンズワートのハーブティーを飲むだけでは太ることはありません。

    ただ、セントジョーンズワートのハーブティーを飲むことで太る可能性があるケースとしては、次の例が挙げられます。

    • ハーブティーに砂糖やミルクやクリームなどを加えて飲む場合
    • ハーブティーを飲むことで食欲が増す場合

    セントジョーンズワートのハーブティーは苦みがあるため、甘みやコクを加えて飲みやすくする人もいるかもしれません。それだと太る可能性が出てくるので、セントジョーンズワートのハーブティーを飲む際は、無糖や蜂蜜やレモンなどで味付けする方が良いでしょう。

    また、セントジョーンズワートのハーブティーは気分を明るくする効果があるため、食欲が増すこともあります。 また、セロトニンという神経伝達物質の分泌量を増やすことで満足感や幸福感を高める効果もあるため、いつも以上に食べ過ぎてしまう可能性は否定できません。

    この2点にさえ気を付ければ、セントジョーンズワートのハーブティーを飲むことで太る心配は必要ありません。

    セントジョーンズワートのハーブティーの作り方

    セントジョーンズワートのハーブティーを作るには、以下の材料が必要です。

    材料 補足
    セントジョーンズワート 茎や葉や花を乾燥させたものを使用します。市販のティーバッグやリーフタイプなどがあります。1杯分につき約1.5gが目安です。
    お湯 沸騰したお湯を使用します。1杯分につき約200mlが目安です。
    はちみつやレモンなど お好みで味付けに使用します。無糖でも飲めますが、苦みがあるため甘みや酸味を加えると飲みやすくなります。

    上記の材料を揃えたら、以下の手順でハーブティーを作っていきましょう。

    1. カップにセントジョーンズワートを入れる。
    2. 沸騰したお湯を注ぐ。
    3. カップにフタをして約7分ほど蒸らす。(蒸らす時間が長いほど苦みが強くなる)
    4. 茶こしやフィルターなどでハーブを取り除く。
    5. お好みではちみつやレモンなどを加えて味付けする。

    以上で完成です。カップに入れるセントジョーンズワートは、ティーバッグタイプならそのまま、リーフタイプなら茶こしやフィルターなどを使用します。

    セントジョーンズワートのハーブティーの飲み方

    セントジョーンズワートのハーブティーはそのままだと苦いと感じる場合は、蜂蜜やレモンなどで味付けすると飲みやすくなるでしょう。

    いつ飲めばいい?と飲むタイミングを気になる人は多いと思いますが、気分が落ち込んだり不安になったりするときに飲むと効果的です。また、就寝前に飲むとリラックス効果も期待できます。

    摂取タイミングは個人差や目的によって異なりますが、以下を目安として飲むのが良いでしょう。

    タイミング 期待できる効果
    一日の始まりに気分を明るくし、活力を与えることができます。
    昼食前や昼食後に摂取することで、午後の仕事や勉強に集中力や忍耐力を高めることができます。
    夕食前や夕食後に摂取することで一日の疲れやストレスを和らげ、リラックスすることができます。
    就寝前 就寝前に摂取することで不安や緊張を解消し、快適な睡眠を促進することができます。

    ただし、効果を感じるまでに時間がかかることもあるため、毎日継続して飲むことが大切です。なお、1日に飲む量は、2~3杯が目安です。

    セントジョーンズワートのハーブティーの販売店

    セントジョーンズワートのハーブティーを飲んでみたいという方向けに、主な販売店として

    • オンラインショップ
    • カルディ
    • 生活の木
    • 成城石井

    上記4つの店舗についてお伝えしていきます。

    オンラインショップ

    セントジョーンズワートのハーブティーは、インターネット上のオンラインショップで購入することができます。

    オンラインショップでは、様々な種類や量や価格のセントジョーンズワートのハーブティーを比較して選ぶことができますし自宅や職場などに配送してもらえるので、手軽に購入できます。

    オンラインショップでセントジョーンズワートのハーブティーを購入する際は、信頼できる販売店やメーカーから購入することが大切です。(セントジョーンズワートは、品質や安全性に影響する成分が多く含まれているため)

    また、有機栽培や無農薬などの表示がある場合は、認証機関や基準などを確認しておきましょう。

    オンラインショップでセントジョーンズワートのハーブティーを購入する場合は、以下のようなサイトがおすすめです。

    オンラインショップ 補足
    ハーブ専門店「enherb」 サントリーグループのハーブ専門店であり、高品質なハーブティーを販売しています。 セントジョーンズワートは茶葉タイプで、20gから購入できます。 価格は700円(税込)です。 送料は5,500円以上の購入で無料です。
    ハーブティー専門店 Design with Tea Salon ハーブティーの専門家が厳選したハーブティーを販売しています。 セントジョーンズワートは茶葉タイプで、20gから購入できます。 価格は778円(税込)です。 送料は3,000円以上の購入で無料です。
    楽天市場 様々な販売店やメーカーからセントジョーンズワートのハーブティーを購入できます。 セントジョーンズワートはティーバッグタイプや茶葉タイプなどがあります。 価格や送料は販売店やメーカーによって異なります。

    カルディ

    カルディで取り扱いのあるセントジョーンズワートのハーブティーは、「yogi ヨギティー セントジョーンズワート」です。

    この商品は、セントジョーンズワートだけでなく、フェンネルシードやシナモンやスペアミントなどの様々なハーブやスパイスをブレンドしたインド伝統のティーです。

    ティーバッグタイプで手軽に楽しめ、味もシナモンが効いていて飲みやすくて人気です。 (16袋入りで税込価格598円)

    生活の木

    生活の木で取り扱いのあるセントジョーンズワートのハーブティーは、「有機セントジョーンズワート」です。

    この商品は、有機JAS認証を取得したセントジョーンズワートだけを使用したシングルハーブティーです。

    セントジョーンズワート本来の風味と効能を味わえます。 リーフタイプとティーバッグタイプがあります。 リーフタイプは100g入りで税込価格1,944円、ティーバッグタイプは20g入りで税込価格540円です。

    また、セントジョーンズワートを含む9種類のハーブをブレンドした女性向けのハーブティーとして「私の30日茶女性の味方ブレンド」も販売されています。

    黒大豆やルイボスレッドなどの美容に良い成分が含まれています。

    レディースマントルやセントジョーンズワートなどの女性の味方になる成分も配合されているのが特徴です。ティーバッグタイプで30袋入りで税込価格2,160円です。

    成城石井

    成城石井では、「ネイチャーホリック セントジョーンズワートブレンド 12p」が販売されています。

    気持ちを落ち着かせたい時、前向きになりたい時に使いやすいよう、セントジョーンズワートにペパーミントが配合されたハーブティーです。

    セントジョーンズワートのハーブティーに関するQ&A

    セントジョーンズワートのハーブティーに関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • セントジョーンズワートの一日の摂取量は?
    • セントジョーンズワートとバレリアンの違いは何ですか?
    • セントジョーンズワートのサプリはDHCにある?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    セントジョーンズワートの一日の摂取量は?

    セントジョーンズワートの一日の摂取量は、商品によって異なりますが、一般的な目安としては以下のようになります。

    摂取形態 摂取量の目安
    ハーブティー セントジョーンズワート成分の含有量は商品によって異なりますが、一般的にはサプリメントよりも少ないと考えられます。通常は、ティースプーン1杯~2杯程度の茶葉を浅めのティーカップ1杯(約180ml)に入れて熱湯を注ぎ、5分~10分程度蒸らして飲みます。 1日に2~3杯程度が目安です。
    サプリメント セントジョーンズワートエキス末を含むサプリメントの場合は、商品に記載されている用法や用量を守ってください。

    セントジョーンズワートは個人差や目的によって効果や副作用が異なる可能性があります。

    摂取量はあくまで目安であり、自分に合った量を見つけることが重要です。 効果が感じられない場合や副作用が出る場合は、摂取量を減らしたり増やしたりするか、使用を中止するかを検討してください。

    セントジョーンズワートとバレリアンの違いは何ですか?

    セントジョーンズワートとバレリアンは、ともに心身の健康に役立つハーブとして人気があります。

    セントジョーンズワート バレリアン
    植物学的な違い オトギリソウ科の多年草で、黄色い花を咲かせます。 ヨーロッパ原産で、古くから魔除けや傷の治療に使われてきました。 セントジョーンズワートの有効成分は、ヒペリシンやヒペルフォリンなどのフラボノイド類です。 オミナエシ科の多年草で、白やピンクの花を咲かせます。 ヨーロッパやアジア原産で、古代ギリシャから不眠や神経症に使われてきました。 バレリアンの有効成分は、バレポトリエートやバレニック酸などのイリドイド類です
    効果的な違い 気分を高めたり安定させたりする効果が期待されるハーブです。 ヒペリシンやヒペルフォリンは、神経伝達物質のセロトニンやドーパミンなどの代謝に影響し、抗うつ作用や抗不安作用を示すと考えられています。 睡眠を促したり深めたりする効果が期待されるハーブです。 バレポトリエートやバレニック酸は、神経伝達物質のGABA(ギャバ)の働きを強めることで、鎮静作用や筋弛緩作用を示すと考えられています。
    副作用的な違い 医薬品や他の栄養補助食品との相互作用に注意が必要 セントジョーンズワートと同様

    セントジョーンズワートのサプリはDHCにある?

    セントジョーンズワートのサプリはDHCにもあります。DHCのサプリには以下の成分が配合されています。

    • セントジョーンズワートエキス末
    • フラボノイド
    • オリーブ油

    DHCのセントジョーンズワートは、気分を高めたり安定させたりする効果だけでなく、抗酸化作用や免疫力を整える効果も期待できるサプリメントです。

    信頼と実績のあるDHCブランドで、気軽に試してみてはいかがでしょうか?

    まとめ:セントジョーンズワートのハーブティーの効能や作り方

    この記事では、セントジョーンズワートのハーブティーについてご紹介しました。

    セントジョーンズワートは、うつ病や不安などの精神的な不調に効果があると言われているハーブで、飲むと気分を安定させたり、リラックスさせたりすることが期待できます。

    ただし、セントジョーンズワートには副作用や相互作用もありますので、注意が必要です。特に、抗うつ薬や避妊薬などの薬を服用している場合は、医師に相談してください。

    また、美味しいセントジョーンズワートのハーブティーを作るには、水温や浸出時間に気を付けることが大切です。さらに、レモンやはちみつなどを加えると、風味や効果がアップします。ぜひ、セントジョーンズワートのハーブティーを試してみてくださいね。

     

    なお、セントジョーンズワートは自宅で育てることも可能です。栽培方法が気になる方はセントジョーンズワートの育て方の記事も併せてご参照ください。

    また、セントジョーンズワートはインフューズドオイル・精油としても使うことができます。

    詳しくは、セントジョーンズワートオイルの効能や使い方のページをチェックしてみてくださいね。

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  • セントジョーンズワートオイルの効能とは?香りやアロマオイルとしての使い方も

    セントジョーンズワートオイルの効能とは?香りやアロマオイルとしての使い方も

    セントジョーンズワートオイルとは、セントジョーンズワートというハーブの花や葉をオリーブオイルに漬け込んで作るオイルです。

    セントジョーンズワートは、古くから傷や炎症、神経痛などへの効果のほか、抗うつ作用やリラックス効果も期待できると言われています。

    この記事では、セントジョーンズワートオイルの効能や香り、アロマオイルとしての使い方などについて詳しくご紹介します。

    セントジョーンズワートオイルは、自然な成分で作られた安全で優しいオイルですが、使用する際には注意点もあります。最後までお読みいただき、セントジョーンズワートオイルの魅力を知っていただけると嬉しいです。

    セントジョーンズワートとは

    セントジョーンズワートはオトギリソウ科の多年草植物で、別名セイヨウオトギリソウとも呼ばれます。

    夏に黄色い花を咲かせる美しい植物で、花びらのふちに小さな黒い点があるのが特徴です。聖ヨハネの日(6月24日)の頃に収穫される伝統があることが名前の由来とされています。

    セントジョーンズワートは、中国では4000年、欧州では2000年以上も前からハーブとして使われてきました。葉のもつ香りを悪魔が嫌うとして魔除けの植物とも言われています。

    ハーブとして使用するのは花、葉、茎の部分で、乾燥させてハーブティーやオイルにしたり、サプリメントの形で摂取したりします。

    セントジョーンズワートには多くの効能があり、気持ちを明るくする「サンシャイン・ハーブ」とよばれることもあります。特にうつ病や不安障害などの精神的な症状に対する効果が注目されており、欧州では医療の現場で処方されることもあります。

    また、日焼けあとや筋肉痛などの肌や体のトラブルにも効果があるとされています。

    しかし、セントジョーンズワートには副作用や注意点もあります。光に過敏になることがあるため、日中に飲みすぎないようにしなければなりません。また、服用している薬の効果を弱めたり強めたりすることがあるため、他の薬と併用する場合は医師に相談する必要があります。

    子供や妊婦、精神疾患の薬を服用している人は使用しないか医師に相談するようにしましょう。

    セントジョーンズワートオイルの効能

    セントジョーンズワートオイルとは、セントジョーンズワートの花びらをオリーブオイルなどに漬け込んで抽出したインフューズドオイルです。

    赤い色と独特な香りが特徴で、古くから傷や炎症の治療に使われてきました。

    セントジョーンズワートオイルの効能を以下にまとめました。

    効能 補足
    皮膚トラブルの緩和 皮膚軟化作用や抗菌作用、創傷治癒作用や消炎作用があるので、日焼けや火傷、虫刺されや切り傷などの皮膚のトラブルに塗ると、痛みや炎症を和らげ、早く治りやすくします。また、ニキビや湿疹などの肌荒れにも効果があるとされています。
    筋肉・関節の痛み緩和 血流促進作用や鎮痛作用があるので、筋肉や関節のこわばりや痛みに塗ると、ポカポカと温かくなり、コリや緊張をほぐしてくれます。五十肩や腰痛などの慢性的な痛みにも効果があるとされています。また、むくみやセルライトの解消にも役立ちます。
    精神的な不調の緩和 抗うつ作用や安眠作用、鎮静作用があり、欧州ではうつ病の治療サポートとして処方されることもあります。不安や不眠にも効果があるとされています。

    アロマオイル・エッセンシャルオイルとしての効能

    セントジョーンズワートオイルは、インフューズドオイルとして身体に塗ることで様々な効能を発揮しますが、精油で去るアロマオイルやエッセンシャルオイルとしても使用できます 。

    セントジョーンズワートの花から抽出される精油は、香りや成分がインフューズドオイルとは異なりますが、同じく精神的な不調に効果があるとされています。

    セントジョーンズワートのアロマオイルやエッセンシャルオイルの効能を以下にまとめました。

    効能 補足
    抗うつ作用 セントジョーンズワートは、「サンシャイン・ハーブ」とも呼ばれるほど太陽の光を感じさせる明るい香りが特徴です。この香りは、脳内の神経伝達物質である セロトニン や ドーパミン の分泌を促進し、気分を高揚させます。また、ストレスや不安によって引き起こされるコルチゾールというホルモンの分泌を抑制し、リラックス効果もあります
    安眠作用 メラトニン という睡眠ホルモンの分泌を促進し、睡眠の質を向上させるほか、不眠の原因となるストレスや憂鬱な気分を和らげ、心身を落ち着かせます。
    鎮静作用 セントジョーンズワートの香りは、 GABA という神経伝達物質の活性化を促進し、神経系を鎮めます。また、緊張や不安を解消して精神的なバランスを整えます

    セントジョーンズワートオイルの香り・匂い

    セントジョーンズワートオイルにはインフューズドオイルと精油の2種類がありますが、それぞれ 香りや匂いが異なります。

    作り方・特徴 香り
    インフューズドオイル セントジョーンズワートの花びらをオリーブオイルなどに漬け込んで抽出したもの。酸化して赤い色をしている。 酸っぱくて苦味のある香りと、ベースとなる植物オイルの香りが混ざっている。
    精油 セントジョーンズワートの花から水蒸気蒸留法で抽出したもの。黄色い色をしている。 甘くて爽やかな香りがある

    インフューズドオイルと精油ではそれぞれ使用方法や注意点も異なりますので、次に詳しくご紹介します。

    セントジョーンズワートオイルの使い方と注意点

    セントジョーンズワートオイルは、インフューズドオイルと精油で使い方が異なります。

    インフューズドオイルは身体に塗って使用し、精油は香りを楽しんで使用するという違いがありますが、それぞれ注意点もありますので使用前に確認しておきましょう。

    ここでは、

    • インフューズドオイルとしての使い方と注意点
    • 精油としての使い方と注意点

    それぞれについて詳しくお伝えしていきます。

    インフューズドオイルとして使う場合

    インフューズドオイルは、単体で使用することもできますし、他の植物オイルや精油とブレンドして使用することもできます。

    単体で使用する場合は、適量を手に取って、気になる部分に塗ってマッサージします。血行促進や鎮痛効果があるので、足やお腹のスリミングや肩こりのケアなどにおすすめです 。

    また、傷や火傷などの外傷にも塗って治癒を促進させることができます。

    ブレンドして使用する場合は、ベースとなる植物オイルにセントジョーンズワートオイルを加えて混ぜます。植物オイルはお好みで選ぶことができますが、例えば オリーブオイル や マカダミアナッツオイル などと相性が良いとされています。

    そのほか、インフューズドオイルは フェイシャルケアにも使用できます。

    例えば ブースター として使用することで肌の血行を良くし、美肌効果を高めることができます。ブースターとして使用する場合は、洗顔後に化粧水をつけた後に適量を手に取って顔全体に塗った後に乳液やクリームなどを重ねて保湿します。

    また、パックとして使用することで肌の引き締め効果やリフトアップ効果を得ることができます。パックとして使用する場合は、適量を手に取って顔全体に塗った後に、コットンやガーゼなどを乗せて10分程度放置します。その後にぬるま湯で洗い流します。

    なお、注意点としては以下の4点が挙げられます。

    1. 妊娠中や授乳中の方は使用を避ける。
    2. オイルを肌に塗った後は紫外線を避ける。(光毒性を起こす可能性があるため)
    3. 血液凝固阻止薬や免疫抑制薬などの医薬品と併用しない。
    4. 過剰な使用は控える。

    上記4点に注意して、安全に活用していただけたらと思います。

    精油として使う場合

    精油は、アロマテラピーとして香りを楽しむことで効果があります。

    精油はアロマディフューザーや アロマランプなどに入れて空気中に拡散させることで、香りを吸入することができます。

    香りを吸入することで、脳内の神経伝達物質の分泌を調整し、気分を高揚させたりリラックスさせたりすることができるほか、抗うつ作用 や 安眠作用 や 鎮静作用 があるとされています。

    精油は ハンカチ や ティッシュ などに数滴垂らして持ち歩くことで、いつでも香りを嗅ぐことができます。

    また、バスタイムにも使用できます 。バスタブにお湯を張った後に数滴垂らすことで、香りを楽しみながら全身の血行を良くし、リラックス効果やデトックス効果を得ることができます 。

    ボディオイル や クリーム などに数滴混ぜることで、身体に塗ってマッサージすることもできます。これはインフューズドオイルと同様に血行促進や鎮痛効果があります 。

    なお、精油として用いる場合でも、注意すべき点はインフューズドオイルとして用いるサイト同じですので、ご参照ください。

    セントジョーンズワートを使ったオイルマッサージの効果

    セントジョーンズワートオイルは、インフューズドオイルと精油のどちらもオイルマッサージに適しています。

    オイルマッサージとは、オイルを身体に塗って手で揉んだり押したりすることで、血行を良くしたり筋肉をほぐしたりすることで、リラクゼーション効果や美容効果などがあります。

    セントジョーンズワートオイルには、花びらから抽出された成分に 血流促進作用や鎮痛作用 があるため、インフューズドオイルを使ったオイルマッサージには、以下のような効果が期待できます。

    効果 補足
    スリミング効果 血流が良くなることで新陳代謝が上がり、脂肪燃焼やむくみ解消につながります。足やお腹などの部分痩せにおすすめです。
    肩こりや筋肉痛の改善 鎮痛作用があることで痛みを和らげるほか、血流が良くなることで筋肉のこわばりや緊張もほぐれます。肩や首、腰などのコリにおすすめです。
    外傷の治癒促進 殺菌作用や抗炎症作用があることで傷や火傷などの外傷の治癒を促進するほか、収れん作用や抗酸化作用があることで肌の引き締めや老化防止にも役立ちます。

     

    一方で、精油を使ったオイルマッサージには、以下のような効果が期待できます。

    効果 補足
    気分の高揚やリラックス 香りを吸入することでストレスや不安を軽減し、気分を明るくしたり落ち着かせたりすることができるほか、入眠のサポートにもなります。
    免疫力の向上やデトックス 香りを吸入することで自律神経のバランスを整え、免疫力を高められます。また、血流が良くなることで老廃物の排出や代謝の促進にもつながります。

    精油を使ったオイルマッサージは、他の植物オイルやインフューズドオイルとブレンドして使用します。

    ブレンドする場合は、20mLのブレンドオイルを作る場合、ベースの植物オイル20mLに対してセントジョーンズワートの精油2滴程度が目安です。精油はお好みで選ぶことができますが、例えば ベルガモットやカモミールなどが相性が良いとされています。

     

    なお、セントジョーンズワートのハーブティーの効果については、こちらのページで詳しくお伝えしています。

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    セントジョーンズワートオイルは顔にも使える?

    セントジョーンズワートオイルは、インフューズドオイルと精油の2種類がありますが、どちらも顔にも使えます。

    それぞれのオイルをフェイシャルオイルとしてに使う場合の効果や使い方、注意点について、お伝えします。

    インフューズドオイルを顔に使う場合

    インフューズドオイルは、 肌に直接塗ることで効果があります 。特にセントジョーンズワートオイルは、花びらから抽出された成分に 殺菌作用や抗炎症作用 があるとされています。

    そのため、インフューズドオイルを顔に使う場合は、以下のような効果が期待できます。

    効果 補足
    ニキビや吹き出物の改善 殺菌作用や抗炎症作用があることで肌荒れを防ぎ、ニキビや吹き出物の治癒を促進します。
    肌の引き締めや老化防止 収れん作用や抗酸化作用があることで毛穴を引き締めたり、シワやたるみを防いだりします。

    インフューズドオイルを顔に使う場合は、単体で使用することもできますし、他の植物オイルや精油とブレンドして使用することもできます。ブレンドする場合は、20mLのブレンドオイルを作る場合、ベースの植物オイル15mLに対してセントジョーンズワートオイル5mL、精油2滴程度が目安です。

    精油はお好みで選ぶことができますが、例えば ティーツリー や ラベンダー などが相性が良いとされています。

    なお、インフューズドオイルを顔に使う場合は、以下の禁忌に注意してください。

    注意点 禁忌
    日光過敏性 セントジョーンズワートオイルは日光過敏性を引き起こす可能性があります。日光過敏性とは、日光に当たると肌が赤くなったりかゆくなったりする状態です。そのため、セントジョーンズワートオイルをつけた後すぐに日光に当たらないようにしてください。(夜寝る前などに使用するのがおすすめです)
    アレルギー反応 セントジョーンズワートオイルはアレルギー反応を起こす可能性があります。アレルギー反応とは、肌が赤くなったりかゆくなったりする状態です。そのため、初めて使用する場合は小さな部分でパッチテスト(※注)をしてください。

    ※注)パッチテストとは、耳の後ろや手首などの目立たない部分に少量のオイルをつけて、24時間様子を見ることです。異常がなければ使用できますが、異常があれば使用を中止してください。

    精油を顔に使う場合

    精油は、 アロマテラピーとして香りを楽しむことで効果があります。特にセントジョーンズワートの精油は、脳内の神経伝達物質の分泌を調整し、抗うつ作用や安眠作用や鎮静作用 があるとされています。そのため、精油を顔に使う場合は、以下のような効果が期待できます。

    効果 詳細
    気分の高揚やリラックス 香りを吸入することでストレスや不安を軽減し、気分を明るくしたり落ち着かせたりすることができます。また、入眠のサポートにもなります。
    免疫力の向上やデトックス 香りを吸入することで自律神経のバランスを整え、免疫力を高めることができます。また、血流が良くなることで老廃物の排出や代謝の促進にもつながります。

    精油を顔に使う場合は、他の植物オイルやインフューズドオイルとブレンドして使用します。

    ブレンドする場合は、20mLのブレンドオイルを作る場合、ベースの植物オイル20mLに対してセントジョーンズワートの精油2滴程度が目安です。

    精油はお好みで選ぶことができますが、例えば ベルガモット や カモミール などが相性が良いとされています。

    注意点としては、インフューズドオイルと同じなので上記をご参照ください。

    セントジョーンズワートオイルの作り方

    セントジョーンズワートオイルは、市販されているものもありますが、自宅で簡単に作ることもできます。

    自分で作れば、新鮮なハーブを使って、添加物や保存料なしのピュアなオイルができます。また、自分の好きな植物オイルや精油とブレンドすることもできます。

    ここでは、セントジョーンズワートオイルの作り方をご紹介します。

    まずは。セントジョーンズワートオイルを作るために以下のものを準備します。

    1. セントジョーンズワートの花びら:新鮮なものか乾燥したもの
    2. 植物オイル:オリーブオイルやひまわり油など
    3. 広口の保存瓶:ガラス製で清潔なもの
    4. チーズクロスやガーゼ:濾過(ろか)用
    5. ボトルや容器:完成したオイルを入れるもの

    セントジョーンズワートオイルの作り方は以下のとおりです。

    手順 手順 ポイント
    1 セントジョーンズワートの花びらを保存瓶に入れる 新鮮なものを使う場合は、水気をよく切ってから入れます。乾燥したものを使う場合は、容器の半分くらいまで入れる。
    2 植物オイルを注ぐ セントジョーンズワートが完全に浸かる量にする。容器の上部に2~3cmくらい空間を残します。
    3 保存する しっかりと蓋を閉めて、日光が当たる場所に置く。毎日一回くらい瓶を振って中身を混ぜる。
    4 漬け込む 2週間~1ヶ月くらい漬け込む。この間にセントジョーンズワートから成分が植物油に浸出されてオイルが赤く変色する。
    5 ろ過する チーズクロスやガーゼでろ過して、別の容器に移す。このとき、花びらをしっかりと絞って、オイルを取り出すと良い。
    6 冷暗所で保存 酸化しやすい性質があるた早めに使い切る。

    生活の木のセントジョーンズワートオイル製品

    ハーブやアロマなど自然の恵みを活かした商品を提供している「生活の木」の製品の中でも、セントジョーンズワートオイルは、厳選された原料と伝統的な製法で作られた高品質な商品とされています。ここでは、生活の木のセントジョーンズワートオイル製品をご紹介します。

    有機セントジョーンズワート
    フランスやブルガリア、ポーランドなどで有機栽培されたセントジョーンズワートの葉、花、茎をカットしたものです。

    有機JAS認定商品で農薬や化学肥料などは一切使用されていません。ハーブティーとして飲むと、リラックス効果が期待できます。

    また、植物油に浸出してトリートメントオイルとしても使用できます。

    セントジョーンズワート浸出油
    南フランスで太陽浸出法という伝統的な製法で作られたオイルです。太陽浸出法とは、生のセントジョーンズワートとオリーブオイルをガラス容器やステンレス容器に入れて、太陽の光に当てて浸出する方法です。

    この方法で浸出すると、セントジョーンズワートから成分が植物油に溶け出し、オイルが赤く変色します。この赤い色素には、「ヒペリシン」という物質が含まれており、肌をやさしくケアする効果があります 。セントジョーンズワート浸出油は、スキンケアやマッサージにおすすめです。

    セントジョーンズワートクリーム
    セントジョーンズワートクリームは、セントジョーンズワート浸出油を主成分としたクリームです。淡いピンク色のクリームは、肌になじみやすく、しっとりとした使用感があります。乾燥肌や敏感肌に優しく働きかけてくれます。

    また、ラベンダーやローズマリーなどの精油も配合されており心地よい香りがします。セントジョーンズワートクリームは、顔や体に塗るだけでなく手荒れやひび割れなどのケアにもおすすめです。

    まとめ:セントジョーンズワートオイルの効能と使い方

    セントジョーンズワートオイルは、傷や炎症、神経痛などに効果があるだけでなく、抗うつ作用やリラックス効果も期待できます。

    香りは甘くてフローラルな感じで、アロマオイルとしても使えます。

    ただし、使用する際には光過敏性や副作用などの危険性もあるので注意が必要です。

    また、セントジョーンズワートオイルを自宅で簡単に作る方法をご紹介しています。自宅でセントジョーンズワートを栽培してフレッシュな花を使って最高のオイルを作ってみるのもおすすめです。

    セントジョーンズワートの育て方については、こちらのページで詳しくお伝えしています。

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