カテゴリー: ハーブの育て方

  • ネモフィラの種まきは直播き・ばらまきでOK!寒冷地の適期についても

    ネモフィラの種まきは直播き・ばらまきでOK!寒冷地の適期についても

    ネモフィラは、日本では主に関東地方以南で栽培されていますが、寒冷地でも育てることができます。

    ネモフィラの種まきは、直播きやばらまきで簡単にできるので初心者でも挑戦しやすいですが、寒冷地では種まきの適期や管理方法に注意が必要です。

    この記事では、ネモフィラの種まきのコツと、寒冷地での栽培のポイントを紹介します。ネモフィラの美しい花を、あなたの庭やベランダで楽しみましょう。

    ネモフィラの種まきは直播きが向いている理由

    ネモフィラは直根性という、根が地中深くにまっすぐ伸びる性質をもっているため、移植すると根が傷ついて弱ってしまう可能性があります。

    そのため、ネモフィラを種から育てる場合は、花壇や庭、プランターなどに直播きするのが向いています。

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    ネモフィラの種は「ばらまき」で大丈夫

    ネモフィラの種まきはばらまきで大丈夫です。

    庭や鉢植えなどネモフィラを育てたい場所に種をばらまき、軽く土をかけて種に光が当たらないようにします。

    こぼれ種でも発芽するので、種の蒔き方はそれほど重要ではありません。

    ネモフィラの種まき時期

    ネモフィラの種まき時期は地域や気候によって異なりますが、一般的には、秋(9月から10月)に種をまくと、翌年の春に花を咲かせます。

    ただし、寒冷地では冬に凍結する恐れがあるので、春(3月~4月)に種をまくとよいです。

    ここでは、補足としてネモフィラの発芽条件や冬季(12月~2月)に種まきをした場合の結果について補足したいと思います。

    ネモフィラの発芽条件

    ネモフィラの発芽適温は18~20℃です。種は嫌光性なので、発芽するまでは光を遮る必要があります。

    種まきをしたら軽く土をかけて種に光が当たらないようにします。土は水はけが良く乾燥気味で肥料の少ない土壌を好みます。

    12月に種まきした結果

    ネモフィラの種を12月に種まきした結果の口コミは、ネットでいくつか見つけることができます。

    例えば、東京の室内で12月にネモフィラの種まきをして発芽に成功させたというブログ記事があります。発芽した苗を1月下旬に庭に植え替えたところ、2月の初旬には半分以上枯れてしまったと書かれています。

    そのまま室内で育てていれば順調に育っていったと推定されます。

    1月に種まきした結果

    1月にネモフィラの種まきをした口コミの情報によると、神奈川県の方が正月に種まきをして、加温マット&簡易温室を使った環境を整えたところ、8日間で発芽。

    1月下旬にはポット上げできるほどまでに生育した記録が残されていました。

    2月に種まきした結果

    2月にネモフィラの種まきをした口コミについてはネット上で見つかりませんでしたが、12月でも1月でも室内で発芽させられていることを考えると、種まきをしても問題ないでしょう。

    発芽に必要な温度を確保するために加温マットや簡易温室があれば問題なく発芽させることができるでしょう。

    寒冷地でのネモフィラの種まきは春が適期

    ネモフィラの種まきは一般的には秋に行いますが、寒冷地では冬に凍結する恐れがあるので、春に種をまきます。

    春まきのネモフィラの種まき時期は、徐々に暖かくなってきた3月~4月頃です。発芽適温は18~20℃なので、気温を確認しながら種まき時期を調整するようにしましょう。

    こぼれ種を放置しても発芽する条件

    ネモフィラのこぼれ種を放置しても発芽する条件は以下のとおりです。

    • 日当たりの良い場所で、水はけの良い土壌に種が落ちていること
    • 寒さに強い品種であること
    • 霜や雪から守られる場所であること

    ネモフィラの種は嫌光性なので、発芽するには光を遮る必要がありますが、こぼれ種の場合は土に埋まっているか、他の植物に隠れているかで、自然に遮光されることが多いです。

    ネモフィラの種まきから発芽までの観察記録

    実際にネモフィラの種まきをして、発芽までの観察記録をまとめてみようと思います。

    実際に種まきを行いましたら追記していきます。しばらくお待ちください。

    種まきして育てたネモフィラが徒長する原因と対策

    徒長とは、植物が正常に成長できずに茎が細く長く伸びたり、葉が薄くなったりする状態のことです。

    植物の見た目が悪くなるだけでなく、花付きが悪くなったり倒れやすくなったりします。

    ネモフィラが徒長する主な4つの原因と対策についてまとめます。

    光が足りない 日当たりの良い場所に移動する
    水やりが多すぎる 土壌を好むため、水は土の表面が乾いてから与えるようにする
    肥料が多すぎる 肥料は春と秋に月1回程度液体肥料を与える程度にする
    密集しすぎている 間引きや剪定をして風通しを良くする

    まとめ:ネモフィラの種まき方法と寒冷地の適期

    ネモフィラの種まきは、直播きやばらまきでできるので、比較的手軽に始められるハーブの一つです。

    一般的には9月から10月に種まきをしますが、寒冷地は3月から4月にかけて行うようにします。

    植え替えを嫌うので、庭や鉢植えなどに直播きをして発芽させるようにしましょう。

  • クリーピングタイムの育て方|増やし方や冬越し・種まきの方法

    クリーピングタイムの育て方|増やし方や冬越し・種まきの方法

    クリーピングタイムの育て方は難しくありませんが、増やし方や冬越し・種まきの方法にはコツがあります。

    この記事では、クリーピングタイムの育て方のポイントを詳しく解説します。

    クリーピングタイムを上手に育てて、美しい花と香りを楽しみましょう。

    クリーピングタイムとは

    クリーピングタイムとはシソ科イブキジャコウソウ属のハーブの一種で、地面を這うように広がるほふく性の植物です。

    花期は4月~6月で、小さなピンクや白の花を咲かせます。葉には爽やかな香りがありますが、料理に使われることはあまりありません。

    ハーブティーやハーブ過湿などに使われるほか、グランドカバーや花壇の縁取りとして用いられることが多いハーブです。

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    クリーピングタイム栽培に適した環境

    クリーピングタイムは、暑さと寒さのどちらにも強い性質をもっているので環境づくりにはそれほど気を遣う必要はありませんが、育てる際は日当たりと風通しのよい場所にし、真夏は半日陰か日陰が望ましいです。

    用土づくりや水・肥料の与え方について、次の項でご紹介していきます。

    用土づくり

    クリーピングタイムは、水はけのよい土壌を好みます。

    地植えの場合は、土壌が酸性化していると育ちにくいので、苦土石灰を混ぜて中和させてから植え付けてください。

    繁殖力が強いので、こうした条件を満たしていれば用土づくりとしては問題ありません。

    なお、苦土石灰を混ぜる際の注意点はこちらのページにまとめているので、参考にしてみてください。

    [surfing_other_article id=”2286″]

    水やりと肥料の与え方

    水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えますが、湿気に弱いのでやや乾燥気味に育てます。冬場は水の回数を減らし、土の表面が乾いたら2~3日おいてから与える程度で大丈夫です。

    肥料は、植え付け時に粒状のものを土に混ぜます。追肥は必要であれば4月~9月、9月~11月に液体肥料や土の上に置くタイプの固形肥料を与えます。

    肥料が多すぎると香りが薄れることもあるので注意しましょう。

    クリーピングタイムの種まき時期と方法

    クリーピングタイムの種まき時期は、9月~10月が最適です。クリーピングタイムの種はとても小さく、発芽率も低いので、種まきには注意が必要です。

    クリーピングタイムの種まき方法は以下のとおりです。

    • 苗用のポットに種まき用の土を入れる
    • 水をたっぷりと与える
    • 種を薄くまき、土で覆わないか、軽く覆う程度にする(種が水で流れないように注意)
    • ポットをビニール袋に入れて、明るい日陰に置く(温度は15~20℃が適している)
    • 毎日水やりをし、土が乾かないようにする

    種が発芽するまでに2~3週間かかります。発芽したらビニール袋を外し、日当たりの良い場所に移します。

    本葉が4~5枚になったら間引きをし、7~8枚ほどになったら定植します。

    直播きでも発芽させることは可能ですが、種が小さく風に飛ばされやすいので苗用のポットに種まきする方が効率は良いです。

    種まき用土の作り方についてはこちらのページで詳しくご紹介しています。

    [surfing_other_article id=”1783″]

    クリーピングタイムの地植えの時期と方法

    クリーピングタイムの地植えの時期は、春と秋の2回です。春(3月~5月)か秋(9月~10月)に行うとよいでしょう。

    クリーピングタイムの地植えの方法は以下のとおりです。

    • 予め育てるのに適した土づくりをしておく
    • 苗を植える場所に穴を掘る
    • 苗の根を傷めないように植え付ける
    • 植え付け後にたっぷりと水やりをする
    • 根付くまでは毎日水やりを続ける
    • 植え付け間隔は20~30cmくらいにする

    以上が、クリーピングタイムの地植えの時期と方法です。

    クリーピングタイムは繁殖力が強いので、増えすぎないように定期的に剪定や株分けを行います。(方法は後ほどご紹介します)

    クリーピングタイムを鉢植え・プランターで育てる方法

    クリーピングタイムを鉢植えやプランターで育てる場合も、これまでお伝えしてきた育て方で問題りません。

    ここでは、鉢植え・プランターで育てる場合の注意点についてまとめておきます。

    用土は、水はけのよい土が必要です。ハーブ用の培養土を使うのが便利です。鉢の底に鉢底石を敷いて水はけを良くする対策をした上で土を入れるようにしましょう。

    肥料は、植え付け時に粒状のものを土に混ぜ、追肥として4月~9月と11月に液体肥料や錠剤タイプの肥料を与えます。

    クリーピングタイムの花が咲く時期と香り・花言葉

    クリーピングタイムは、春から初夏にかけて小さなピンクや白の花を咲かせます。

    花は手毬状や円錐状になり、蜜源植物としても重要です。踏むとすがすがしい香りがします。

    クリーピングタイムの花言葉は、「勇気」と「活動力」です。この花言葉は、タイムの語源となったギリシャ語の「thymos/thymus」(勇気)や「thyo」(生贄)に由来していると言われています。

    クリーピングタイムを刈り込み(剪定・切り戻し)する方法と目的・時期

    クリーピングタイムは、高温多湿で蒸れるのが苦手なハーブです。刈り込み(剪定・切り戻し)は、株の健康と美しさを保つために重要な作業です。

    クリーピングタイムの刈り込み(剪定・切り戻し)の方法は以下のとおりです。

    花後

    花が咲き終わった後は、株元からバッサリと刈り込みます。これは、株の強化と通気性の向上のために必要です。刈り込みの高さは、株元から5cmくらいにします。

    冬前

    冬に入る前に、地際で切り戻し剪定をします。これは、春に芽がそろってきれいに咲くようにするためです。切り戻した枝は、捨ててしまっても構いません。

    クリーピングタイムの夏越しの注意点

    クリーピングタイムは、夏の高温多湿に弱いハーブです。特に梅雨時期には、株が蒸れて枯れやすくなります。

    夏越しをするためには、以下のような点に注意しましょう。

    日陰を確保する

    直射日光が当たると、クリーピングタイムは葉焼けや水分不足になります。半日陰の場所に移動したり、日よけネットなどで遮光したりしましょう。

    水はけの良い土を使用する

    クリーピングタイムは、水はけの悪い土に植えると根腐れの原因になります。ハーブ用の培養土や赤玉土などを使って、水はけを改善しましょう。

    こまめな水やりを心掛ける

    クリーピングタイムは乾燥にも弱いので、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。

    ただし、水やりのしすぎは避けましょう。土の表面が乾いてから2~3日置いてから与えるくらいが適切です。

    過剰な湿度を避ける

    クリーピングタイムは、湿気がこもるとカビや病気にかかりやすくなります。風通しの良い場所に置いたり、株元の枯れ葉や雑草を取り除いたりしましょう。

    また、刈り込みをして株をすっきりさせることも有効です。

    クリーピングタイムの耐寒性と冬越しの方法

    クリーピングタイムは、寒さには強いほうのハーブです。

    関東以南の地域では、特に防寒対策は必要ないので、暖かい地方の寒さなら、地上部が枯れても根は生きていて春になるとまた芽を出します。

    しかし、降雪する地域や霜が降りる地域では、地上部が凍ってしまう可能性があります。寒い地方では、霜や寒風対策として、軒下や室内など風を防げる場所に置くほうがよいでしょう。

    また、冬の間は水やりは控えめにしましょう。土が乾いたら少量だけ与えるくらいで十分です。水やりが多すぎると根腐れの原因になります。

    クリーピングタイムの増やし方

    クリーピングタイムは、種まき以外にも株分けや挿し木で増やすことができます。

    ここでは、株分けや挿し木で増やす方法と適した時期についてお伝えします。

    ハーブの増やし方として挿し木や株分けの基本的な方法についてこちらにまとめてましたので、参考にしてみてください。

    [surfing_other_article id=”1593″]

    株分けで増やす方法と時期

    クリーピングタイムの株分け適期は4月~5月か9月~10月です。

    株分けは以下のような手順で行います。

    • 株分けしたいクリーピングタイムを土から掘り起こす
    • 根っこについた土を軽く払う
    • 株を2~3個に分ける
    • 根が絡まっている場合は、ナイフやハサミで切り離す
    • 分けた株を別の場所に植え付ける
    • 植え付け後にたっぷりと水やりをする
    • 根付くまでは毎日水やりを続ける。

    以上が、クリーピングタイムの株分けの方法と時期です。

    挿し木で増やす方法と時期

    クリーピングタイムの挿し木の適期は5月頃か9月頃です。

    挿し木は以下のような手順で行います。

    • 茎を10cmほどに切り、下部の葉を取り除く
    • 水に1~2時間浸して水揚げする
    • 水や土に挿す
    • 水やりは土が乾いたらたっぷりと与える
    • 発根するまで明るい日陰で管理する

    以上が、クリーピングタイムの挿し木の方法と時期です。

    クリーピングタイムの収穫時期と方法

    クリーピングタイムの収穫方法は以下のとおりです。

    • 必要な分だけ、茎ごと切り取る
    • 切り取った茎を水洗いして水気を切る

    収穫はたったこれだけの手順でOKです。使うときは、葉を茎からはずして使います。(使わない分は、乾燥させて保存すると良いです)

    クリーピングタイムの育て方に関するQ&A

    ここでは、クリーピングタイムの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • クリーピングタイムの種はホームセンターで買える?
    • クリーピングタイムが増えないのはなぜ?
    • クリーピングタイムが枯れたらどうなる?どうすれば良い?
    • クリーピングタイムは常緑ですか?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    クリーピングタイムの種はホームセンターで買える?

    クリーピングタイムの種は、ホームセンターの園芸コーナーで販売されていることがあります。

    しかし、店舗によっては取り扱っていない場合もあるので、事前に確認することをおすすめします。

    もしもホームセンターで見つからなかった場合は、ネット通販で購入することもできます。ネット通販では、様々な品種や価格の種が販売されています。

    ただし、ネット通販の場合は、発送や配達に時間がかかることや、種の品質や発芽率が保証されないことがあるので注意が必要です。

    クリーピングタイムが増えないのはなぜ?

    クリーピングタイムが増えない場合は、以下のような理由が考えられます。

    • 土が水はけの悪い粘土質で、根腐れを起こしている。
    • 日当たりが悪く、茎が立ち上がってしまっている。
    • 肥料が多すぎるか、逆に不足している。
    • 鉢植えの場合、根が鉢いっぱいになって栄養が行き渡らない。
    • 病気や害虫によって成長が阻害されている。

    これまでお伝えしたきた育て方と相違がないか改めて確認してみると、クリーピングタイムが増えない理由が判明する可能性は高いです。

    クリーピングタイムが枯れたらどうなる?どうすれば良い?

    クリーピングタイムが枯れたら茶色くなりカサカサしてきます。

    ただ、根元から新しい芽が出てきている場合は枯れた部分を切り取って、株分けするなどして再生を試みると良いでしょう。

    冬の間などは一見すると枯れているように感じるような状態になっていますが、根は生きていて暖かくなると新しい葉が出てくるので、冬の寒さで刈れているように見える場合は暖かくなるのを待つだけで問題ありません。

    クリーピングタイムは常緑ですか?

    クリーピングタイムは常緑のハーブです。

    ただし、降雪する地域では地上部が枯れる可能性があります。その場合は、春になって新たな芽を出るまでは茶色く枯れたような色をしていますが、春の訪れとともにまた緑の状態を保つことができるでしょう。

    まとめ:クリーピングタイムの育て方と増やし方のポイント

    クリーピングタイムの育て方について、増やし方や冬越し・種まきの方法をご紹介しました。

    クリーピングタイムは、日当たりと風通しの良い場所で、水はけのよい土に植えると元気に育ちます。刈り込みや水やりも適度に行うことで、茎や葉の密集を防ぎ、株の強化と通気性の向上にもつながります。

    クリーピングタイムは、夏の高温多湿や冬の寒さに弱いので、日陰や保温を工夫してあげることも大切です。生育旺盛で増やしやすいハーブなので、株分けや挿し木、種まきなどで増やすことができます。

    クリーピングタイムは、花言葉が「勇気」と「活動力」であるように、元気に花を咲かせてくれるハーブです。クリーピングタイムの育て方を参考にして、ぜひ挑戦してみてくださいね。

  • クリーピングタイムで後悔しない!植えてはいけない理由とデメリット

    クリーピングタイムで後悔しない!植えてはいけない理由とデメリット

    クリーピングタイムはグランドカバーとして人気の植物ですが、時々「クリーピングタイムは植えてはいけない」と言われることがあります。

    この記事では、これからクリーピングタイムを植えようか検討している方向けに、後悔しないためのクリーピングタイムのデメリットや植えてはいけないと言われる理由についてご紹介します。

    [surfing_voice icon=”https://www.inakodo.com/herb/wp-content/uploads/2023/12/hiro.jpg” name=”ハーブ夫婦 ひろ” type=”l” font_color=”000″]我が家でクリーピングタイムをグランドカバーとして植えている体験談も交えてお伝えしていきますね。[/surfing_voice]

    なお、クリーピングタイムは育毛剤にも使われています。クリーピングタイムなどの32種類のハーブが配合された育毛剤についてはこちらのページでご紹介しています。

    [surfing_other_article id=”2776″]

    クリーピングタイムを植えて後悔しないために

    クリーピングタイムを植えて後悔するのは、クリーピングタイムの性質を知らないままに植えていることが主な原因です。

    クリーピングタイムのデメリットを知った上で植えることで、後悔するようなことはほとんど発生しないはずです。

    この記事でご紹介するクリーピングタイムのデメリットと、植えてから後悔した事例を参考にしていただければ、特に心配することはないでしょう。

    次から、クリーピングタイムのデメリットや失敗例についてご紹介していきます。

    クリーピングタイムは植えてはいけないと言われるデメリット4選

    クリーピングタイムは植えてはいけないと言われることがありますが、その原因として挙げられるデメリットを4つご紹介します。

    1. 繁殖力が強い
    2. ハチが集まりやすい
    3. 木質化すると見た目が悪くなる
    4. 維持管理に手間がかかる

    それぞれの理由について次に詳しくお伝えしていきます。

    繁殖力が強い

    クリーピングタイムは、地面を這うように広がるほふく性の植物です。 他の植物の根や茎を覆ってしまい、日光や水分、栄養を奪い枯らせてしまうこともあります。

    また、根がどんどんと広がっていくため、隣近所の敷地にまで繁殖してトラブルの原因になる可能性も否定できません。

    ハチが集まりやすい

    クリーピングタイムは、花が咲くと花蜜を多く分泌するので、ミツバチやマルハナバチなどのハチが集まります。

    ハチは花粉を運んで受粉を助ける役割を果たしますが、同時に花の美しさや香りを楽しむこともできる一方で、ハチに刺されると痛みや腫れ、アレルギー反応などの症状が出ることがあります。

    特にハチアレルギーの人は重篤なショック症状を起こす可能性があるので注意が必要です。

    木質化すると見た目が悪くなる

    クリーピングタイムは、多年草として長く生きる植物ですが、その代償として枝が硬くなって木のようになる現象が起こります。これを木質化と呼びます。

    木質化した枝は、緑色から茶色に変色して葉が少なくなります。また、新しい芽が出にくくなり、成長が停滞します。

    木質化は、タイムの自然な生態であり健康の証拠でもありますが、見た目はあまり美しいとは言えません。

    新芽が出やすい春から初夏に、新芽のもとが残るように剪定することで見た目の悪化は防げます。剪定後は、殺菌剤を散布して、病気の予防をしましょう。

    維持管理に手間がかかる

    クリーピングタイムは、繁殖力の強さや木質化する性質から、定期的に剪定や根止めを行う必要があります。

    また、水はけの悪い土壌や湿気の多い環境では根腐れや病気の発生に注意する必要があります。さらに、品種によっては木質化や花の品質の低下を防ぐために、切り戻しや植え替えを行う必要があります。

    これらの維持管理は、クリーピングタイムの美しさや香りを長く楽しむためには欠かせませんが、手間がかかると感じる方も多いでしょう。

    以上が、クリーピングタイムを植えてはいけないという理由として挙げられることが多い4つのデメリットです。

    個人的には植えてはいけないと言うほど大きなデメリットとは感じませんがいかがでしょうか。これからクリーピングタイムを育ててみたいと感じる方は、クリーピングタイムの育て方についても参考にしてみてくださいね。

    [surfing_other_article id=”3939″]

    クリーピングタイムは芝生の代わりに最適か

    クリーピングタイムは芝生の代わりになるという意見もありますが、一概には言えません。 クリーピングタイムのメリットとしては、以下のようなものがあります。

    • 草刈りの必要がない
    • 踏みつけにそこそこ強い
    • 香りがよく、蚊を撃退する
    • 花が美しい
    • 料理やティーに使える

    芝生のように小まめに草刈りをする必要はなく年に数回の剪定で済むこと、芝生にはない香りや花、活用先があることは大きなメリットです。(踏みつけに関しては芝生ほどの強さはないのでご注意ください。)

    上記のようなメリットがある一方で、クリーピングタイムにも先述したとおりデメリットは存在します。

    したがって、クリーピングタイムが芝生の代わりに最適かどうかは、以下のようなことを考慮する必要があります。

    • 踏み入れる頻度や目的
    • 花の色や形の好み

    クリーピングタイムは芝生とは異なる特徴を持つ植物なので、そのメリットとデメリットを理解して、自分の庭に合うかどうか判断することが大切です。

    ここまでくると圧巻ですね。香りも楽しめますし、個人的には芝生を超えるグランドカバーだと感じます。

    グランドカバーとしては、こうした使い方もGOODですね。クリーピングタイムの良さが引き立ちます。

    クリーピングタイムをグランドカバーにして失敗したという口コミ

    クリーピングタイムをグランドカバーにして失敗したという口コミは、以下のようなものがあります。

    • 庭の他の植物を覆ってしまい枯らせてしまった
    • クリーピングタイムの間から雑草が生えて、雑草対策にはならなかった
    • 暑さに弱く、夏場に枯れてしまった
    • ハチが集まってしまい、刺された

    Xに投稿されているポストの中では特に失敗したという口コミは挙げられていませんでしたが、以下のような口コミが見つかりました。

    クリーピングタイムの繁殖力は強いですが、負けじと雑草もその間から繁殖してきます。

    雑草だけを抜くのはなかなか大変ですし、抜いてもまた生えてくる可能性はかなり高いです。

    他のグランドカバーを駆逐するほどの繁殖力があるので、植える場所には注意が必要です。

    「植えた覚えがない」という点もクリーピングタイムの繁殖力の強さを感じさせますね。もしかすると近隣で植えられていたクリーピングタイムが根を張ってきたのかもしれません。

    ナメクジやカメムシなどの害虫忌避効果

    クリーピングタイムには一部の害虫を忌避する効果がありますが、それほど強くはありません。

    クリーピングタイムの葉にはティモールという成分が含まれており、これが爽やかな香りを放ちます。 この香りは、人間にとっては心地よいものですが、害虫にとっては好まない香りであると言われています。

    しかし、この効果は、ナメクジやカメムシなどの害虫にはあまり効果がないという報告もあります。また、クリーピングタイムは、アブラムシやハダニなどの小さな害虫にも被害を受けることがあります。(口コミを見ていると、クリーピングタイムの根元にナメクジがいたという話もあったほどです)

    [surfing_voice icon=”https://www.inakodo.com/herb/wp-content/uploads/2023/12/hiro.jpg” name=”ハーブ夫婦 ひろ” type=”l” font_color=”000″]うちの玄関先にクリーピングタイムを植えてますが、カメムシは毎年たくさんやってきます…。[/surfing_voice]

    クリーピングタイムを植えてはいけない理由とデメリット

    この記事では、クリーピングタイムの植えてはいけない理由とデメリットについてお伝えしました。

    クリーピングタイムは、繁殖力が強く、他の植物の生育を阻害したり、雑草化したりする可能性があります。また、管理に手間がかかることもあります。

    クリーピングタイムは、グランドカバーとして魅力的な植物ですが、植える場所や目的によっては、後悔することもあるかもしれないので、植える前に参考にしてみてください。

  • ねむの木の育て方|室内での鉢植え・地植えで育てる方法

    ねむの木の育て方|室内での鉢植え・地植えで育てる方法

    ねむの木は日本の東北以南の地域では自生しており、日本の風土に良く合う丈夫な植物です。

    しかし、室内での鉢植えや地植えで育てる場合は、水やりや肥料、剪定などの管理が必要になります。

    この記事では、ねむの木の育て方について、室内での鉢植えと地植えのそれぞれの方法を詳しくお伝えしていきます。

    [surfing_other_article id=”3615″]

    ねむの木を育てるのに適した環境づくり

    ねむの木を育てるのに適した環境は次のようにして整えると良いです。

    用土づくり

    ねむの木は水はけが良い土であれば特に土質は選びませんが、完熟の牛糞堆肥や馬糞堆肥などを混ぜるとより元気に育ちます。

    鉢植えで育てる場合は鉢植えの項をご参照ください。

    水やりと肥料の与え方

    植え付けてから2年未満の苗は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。基本的にねむの木は湿った環境を好みますが、2年以上経った株は特に水やりの必要はありません。

    夏の雨の少ない時期は土の表面が乾いたら水をあげるようにし、乾燥に気をつけましょう。

    肥料については、庭植えの場合は1月ごろ寒肥(元肥)として有機質肥料を株元の周辺に埋めておきます。

    ねむの木の種まき時期と方法

    ねむの木の種まきは3月下旬以降がおすすめです。秋に熟したさやから種を採取して保存しておき、時期になったら蒔きましょう。

    ねむの木の種は発芽率が低いので、まずは発芽促進処理を行います。種の表面をやすりやハサミで削って水に浸すか、熱湯に浸してから冷水に入れるか、冷凍庫で一晩凍らせるなどの方法があります。

    処理した種は水に浸して発芽を待ち、発芽した種を水はけの良い用土に2~3mmの覆土をしてまきます。(発芽までには2~3週間かかります)

    ねむの木の地植えの時期と方法

    ねむの木の地植えは3~4月頃がおすすめです。落葉期が終わり、芽吹き始める前に行うと根付きやすくなります。

    なお、地植えする1~2週間前から土を作って寝かせておくのが理想です。

    植え付けの際は、苗の根鉢が埋まるくらいの深さと幅の穴を掘り、苗を入れて土をかぶせて固めて株元にたっぷりと水やりをします。

    ただし、時に「ねむの木は庭に植えてはいけない」と言われることがあります。庭に植えてはいけないと言われる理由についてはこちらのページをご参照ください。

    [surfing_other_article id=”3685″]

    ねむの木を鉢植えで育てる方法

    ねむの木は庭に植えてはいけないと言われることがありますが、やはり大木になる植物なので鉢植えよりも地植えの方が適しています。

    また、鉢植えでは植え替えの必要が出てきますが、ねむの木は根が傷みやすく、植え替えが難しいです。

    それでも地植えすることはできないという方に向けて、鉢植えで育てる方法についてご紹介します。

    鉢植えで育てるための準備

    鉢は水はけがよく、根鉢の2~3倍程度の大きさのものを選びます。赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を準備します。

    2~3年に1回、一回り大きな鉢に植え替えていくことになります。

    鉢への植え付け方

    植え付けの最適期は3月中旬から4月中旬です。

    根を傷めないように注意して、根鉢を崩さないように鉢に入れます。土をかぶせて、根元を軽く押さえて固定します。

    水・肥料の与え方

    水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと行います。夏は乾きが早いので、毎日チェックしてください。冬は土が完全に乾いてから水をあげます。

    肥料は春に固形の緩効性化成肥料を株元にまき、秋まで2週間に1回液体肥料を与えます。冬は肥料を与えません。

    ねむの木の室内での育て方

    ねむの木は日当たりと風通しの良い場所で育てるのが基本です。

    日光が不足すると花付きが悪くなるので、窓際などできるだけ日光が当たる場所に置きます。

    小まめに状態を確認して、カイガラムシやすす病の発生に注意し、発見したら早めに防除しましょう。

    ねむの木の花が咲く時期と香り・花言葉

    ねむの木の花は6月~7月に咲きます。夕方から夜にかけて開花し、朝にはしぼんでしまいます。夏の夕暮れどきに咲く花は、まるで桜のように美しいです。

    ねむの木の花は、ほんのりと甘い香りがあります。桃のような香りとも言われています。香りは夜になると強くなり、周囲に漂います。

    ねむの木の花言葉は、「胸のときめき」と「歓喜」です。夫婦円満の象徴として親しまれてきたことや、繊細で愛らしい花の姿から、これらの花言葉がつけられたとされています。

    ねむの木を剪定・切り戻しする方法と目的・時期

    ねむの木は基本的に枝がきれいに生えるので、剪定は必要ありません。ただし、見栄えを良くするためや、大きさを調整するために、一部の枝を切り落とすことがあります。

    剪定は、内向きに伸びた枝や伸びすぎた枝を生えぎわから剪定バサミで切り落とします。切り口がとがるようにV字に切って、吸水面を増やします。

    太めの枝を切ったときは、切り口に癒合剤を塗って雑菌が入らないように保護します。

    切り戻しは、根と枝のバランスをとりながら全体的に小さくしていきます。根を1/2、枝の量を1/2といった具合に切ります。

    剪定は、真冬を避けた落葉期の2月~3月、切り戻しは芽吹き始める前の3月~4月に行います。その他の季節は枝が混みあったら間引く程度にしましょう。

    ねむの木の耐寒性と冬越しの方法

    ねむの木は強い耐寒性を持っていて、一般的には-10℃くらいまでなら耐えられます。ただし、苗木や鉢植えの場合は、根が冷えて傷んだり、霜や雪によって枝が折れたりする可能性があるのでご注意ください。

    東北以南の地域では自生しているため冬越し対策は必要ありませんが、霜が多い地方では冬越の対策は必須です。

    なお、ねむの木の冬越しの方法は、庭植えと鉢植えで異なります。

    庭植えでの冬越し方法

    霜が多い地方では、株元に落ち葉や枯草などを敷いてマルチングを行います。これは、根の温度を保つためのものです。

    また、枝が雪で折れないように、支柱を立てて結束しておきます。

    鉢植えでの冬越し方法

    鉢植えのねむの木は、室内に入れるか、外に置いて覆うかのどちらかにします。

    室内に入れる場合は、日当たりの良い窓際に置き、水やりは乾燥が続いた時だけにします。

    外に置く場合は、鉢の周りに新聞紙や発泡スチロールなどを巻いて保温し、植物の周囲に支柱を立て、寒冷紗や不織布、隙間をあけたビニール袋などで覆って風除けをします。

    ねむの木の増やし方

    ねむの木は種で増やす方法以外にも、挿し木や根伏せで増やすことができます。

    それぞれの方法による増やし方は次のとおりです。

    挿し木で増やす方法と時期

    ねむの木は剪定で切り取った枝を使って挿し木をすることができます。

    挿し木の方法は、以下のとおりです。

    • 枝を先端から10cm前後に切る
    • 切り口がとがるようにV字に切る。
    • 先端の葉っぱを2~3枚残し、ほかを全て取り除く。
    • 葉っぱが大きければ半分に切る。
    • 水を入れたコップに切り口を数時間つける。
    • 鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、挿し木用の土を入れる。
    • 土に割りばしか指で穴をあけ、枝を挿す。
    • たっぷりと水やりをする。
    • 土が乾かないよう日陰で管理する。

    4~6週間後に根が生えてきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。

    根伏せで増やす方法と時期

    ねむの木は枝を地面に伏せて根を出させることで増やすことができます。根伏せの方法は、以下のとおりです。

    • 伸びすぎた枝を選び、中間部分に切り込みを入れる。
    • 切り込みに発根促進剤を塗る。
    • 切り込みをした部分を土に埋め、上から石や釘などで固定する。
    • 枝の先端は立てて支柱で固定する。
    • 土が乾かないよう水やりをする。

    2~3ヶ月後に根が出てきたら、枝を切り離して鉢に植え替えます。

    ねむの木の育て方に関するQ&A

    ここでは、ねむの木の育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • ねむの木に花がつくまで何年かかるのか?
    • ねむの木が枯れる原因は?
    • ねむの木の寿命はどれくらい?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    ねむの木に花がつくまで何年かかるのか?

    ねむの木に花がつくまでの年数は、品種や栽培方法によって異なりますが一般的には10年ほどかかると言われています。

    ただし、花付きがよく若木でも咲く「一才ネム」という品種もあります。この品種は種まきから2~3年、接ぎ木なら1~2年で花を咲かせることができます。

    ねむの木が枯れる原因は?

    ねむの木が枯れる原因は様々ですが、主な理由をご紹介します。

    環境や気温が合っていない

    ねむの木は日当たりと風通しの良い場所を好みますが、暗い場所や暑すぎる場所に置くと枯れやすくなります。

    水不足で乾燥している

    ねむの木は水を好む性質があるので、乾燥しすぎると葉が黄色くなって落ちたり、枯れたりします。特に夏場は水やりをしっかりと行いましょう。

    水はけが悪い・根ぐされしている

    ねむの木は水はけの良い土で育てる必要がありますが、水はけが悪いと根が腐ってしまいます。

    根ぐされの症状として、葉がしおれたり、黒ずんだりします。根ぐされした場合は、根を洗って傷んだ部分を切り落とし、新しい土に植え替える必要があります。

    数年も植え替えをしていない

    ねむの木は生長が早いので、2~3年に1回は植え替えをする必要があります。植え替えをしないと、根が鉢からはみ出したり、土が固まったりして、水やりや肥料の吸収が悪くなります。

    害虫や病気に感染している

    ねむの木はカイガラムシやすす病に注意が必要です。カイガラムシは幹や葉から栄養を吸う害虫で、枯れる原因になります。

    すす病はカイガラムシの排泄物によって誘発される病気で、葉に黒いカビが生えます。カイガラムシは歯ブラシなどで取り除き、すす病は切り落としてください。

    ねむの木の寿命はどれくらい?

    一般的には30年ほどで寿命を迎えると言われています。

    寿命が近くなると幹が折れてしまうので、庭に植えている場合など危険がある場合は切る必要があります。

    まとめ:ねむの木の育て方のポイント

    ねむの木は日本の風土に良く合う丈夫な植物ですが、室内での鉢植えや地植えで育てる場合は、水やりや肥料、剪定などの管理が必要になります。

    ねむの木は日当たりと風通しの良い場所を好みますが、暗い場所や暑すぎる場所に置くと枯れやすくなります。水はけの良い土で育てることも重要です。

    ねむの木は生長が早いので、2~3年に1回は植え替えをする必要があります。

    害虫や病気にはカイガラムシやすす病に注意してください。ねむの木の育て方を覚えておけば、初夏に咲くふわふわとした淡いピンク色の可愛らしい花を楽しむことができます。

  • ねむの木を庭に植えてはいけない3つの理由とエバーフレッシュとの違い

    ねむの木を庭に植えてはいけない3つの理由とエバーフレッシュとの違い

    ねむの木を庭に植えてはいけないと言われる3つの理由についてご紹介します。

    また、ねむの木に似ているエバーフレッシュとの違いについてもお伝えしているので、ねむの木やエバーフレッシュを植えてみたいとお考えの方はぜひ参考にしてみてください。

    ねむの木とは

    ねむの木とはマメ科ネムノキ属の落葉高木で、夜になると葉を閉じる就眠運動をすることや、水鳥の産毛のようなふわふわとしたピンク色の花を咲かせることが特徴です。

    日本では東北地方以南に自生し、庭木や街路樹としても利用されます。

    中国では夫婦円満の象徴とされ、合歓木という漢字で書きます。花や樹皮は不眠や不安に効くとされる生薬としても使われます。

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    ねむの木を庭に植えてはいけない3つの理由

    ねむの木を庭に植えてはいけないと言われることがありますが、主な理由としてに次の3つが挙げられます。

    1. 繁殖力が強いため
    2. 成長が速く巨木になるため
    3. 剪定や植え替えに弱いため

    それぞれの理由について、以下に補足をします。

    繁殖力が強いため

    ねむの木は秋に種の入った豆を作り、風に飛ばされて周囲に広がります。

    地面に落ちた豆は割れて発芽し、意図しない場所にいくつも生えてくる可能性があります。

    また、ねむの木は巨木なるので、広範囲に広がりやすく隣近所の庭にまでねむの木が繁殖していくことがあります。

    成長が速く巨木になるため

    ねむの木は成長が速く、高さ10m以上にもなる巨木です。庭に植えると、周囲の景観を損ねたり、日当たりを遮ったりする可能性があります。

    ねむの木は大きくなると幹の直径が80cmを超えることもあり、伐採に相当な費用と時間がかかります。

    また、根が深くて強いので抜くのも難しいです。

    剪定や植え替えに弱いため

    ねむの木は剪定や植え替えに弱く、傷ついた箇所から再び根や枝が生えることが少ないです。

    そのため、植木にするのはおすすめできません。

     

    こうした点が気にならない場合は、こちらのページをご参照ください。ねむの木の育て方について詳しくお伝えしています。

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    ねむの木に似た木3選と主な特徴

    ネムノキに似た木は、同じマメ科の植物で、葉や花の形が似ているものがいくつかあります。

    例えば、以下のようなものが挙げられます。

    1. エバーフレッシュ
    2. オオベニゴウカン
    3. トキワネム

    それぞれの主な特徴について以下にご紹介します。

    エバーフレッシュ

    エバーフレッシュは、マメ科の常緑高木で中南米やエクアドルに自生します。細長い葉が羽のように見えるのが特徴です。

    夜になると葉を閉じる就眠運動をします。春から夏にかけて、黄色いポンポンのような花を咲かせ、花後には赤いサヤの中に黒い種子の入った実を付けます。

    日本では観葉植物として人気があります。

    オオベニゴウカン

    オオベニゴウカンは、マメ科ネムノキ亜科ベニゴウカン属の熱帯性常緑低木です。別名ヒネムとも呼ばれます。

    高さは2~5m程で、葉は偶数羽状複葉で対生します。

    12月から5月にかけて、雄しべの極端に長い鮮やかな緋色の花頭を付けます。

    花は化粧パフに似ており、直径は7~10cm程です。花後には赤いサヤの中に黒い種子の入った実を付けます。

    トキワネム

    トキワネムは、ブラジル原産のマメ科ベニゴウカン属の常緑低木です。

    葉は羽状複葉で、夜になると閉じます。花はピンク色の羽毛のような形で、ねむの木の花に似ています。

    ねむの木とエバーフレッシュの違いについて

    ねむの木とエバーフレッシュは、見た目が似ている植物ですが、以下のような違いがあります。

    • ねむの木はマメ科ネムノキ属の落葉樹で、日本や中国などに自生している
    • エバーフレッシュはマメ科ピテケロビウム属もしくはコホバ属の常緑樹で、南アメリカ原産

    花は一目で違いがわかるほど異なっているほか、育て方も大きくことなるので注意が必要です。

    ねむの木とエバーフレッシュの花の違い

    ねむの木とエバーフレッシュの花は大きくことなります。主な違いを表にまとめてみました。

    花の色 花の形 花が咲く時期
    ねむの木 ピンク とさか状に伸びたおしべが特徴的 6月から8月
    エバーフレッシュ 茶黄色 真ん丸の小さな花が集まっている 4月から9月

    ねむの木とエバーフレッシュの育て方の違い

    ねむの木は落葉樹で冬には葉を落とす一方で、エバーフレッシュは常緑樹で冬でも葉を保ちます。

    育て方としては、耐寒性や日照・水やりについて以下のような違いがあります。

    耐寒性 日照・水やり
    ねむの木 耐寒性があり、-10℃でも枯れない 直射日光を好み、水切れに強い
    エバーフレッシュ 非耐寒性で10℃以上を保つ必要がある 直射日光が苦手で、水を好む

    まとめ:ねむの木を庭に植えてはいけない理由とエバーフレッシュとの違い

    ねむの木を庭に植えてはいけないと言われる3つの理由についてご紹介しました。

    1. 繁殖力が強いため
    2. 成長が速く巨木になるため
    3. 剪定や植え替えに弱いため

    庭に植えることで問題を引き起こす可能性があるので、庭に植えるか検討する際にはこうしたデメリットも考慮に入れて検討するようにした方が良いでしょう。

    また、ねむの木ににたエバーフレッシュとの違いについてもお伝えしているので、ねむの木の代替案としてエバーフレッシュを植えようか検討している方は参考にしてみてください。

  • 地植えに注意!庭に植えてはいけない・増えすぎるハーブと適切な管理法

    地植えに注意!庭に植えてはいけない・増えすぎるハーブと適切な管理法

    庭にハーブを植えて、自分で収穫したり、鑑賞したりするのは素敵な趣味ですね。

    しかし、ハーブには庭に植えるとトラブルになるものもあります。例えば、ミントやオレガノなどは根茎が強く伸びて、庭中に広がってしまうことがあります。また、タイムやローズマリーなどは冬に枯れやすいので、地植えにすると寒さに弱いです。

    このように、ハーブによっては地植えにすると増えすぎたり、枯れたりするリスクがあります。

    そこでこの記事では、庭に植えてはいけない・増えすぎるハーブと、それらを適切に管理する方法についてご紹介します。ハーブを庭で楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。

    ハーブを地植えするのに注意が必要な理由

    数あるハーブの中でも地植えするのに注意が必要なハーブが存在します。

    主な理由としては、主に次の4つが挙げられます

    • 強い繁殖力があり増えすぎてしまうため
    • 毒性があるため
    • 強い香りがあるため
    • 大きくなりすぎるため

    それぞれの項目についてもう少し詳しくお伝えしていきます。

    強い繁殖力があり増えすぎてしまうため

    ハーブを地植えする際には、その強い繁殖力に注意が必要です。

    一部のハーブは非常に勢力的に増え、隣近所の敷地にまで繁殖したり、他の植物の生育を阻害することがあります。

    特に地下茎で増えるタイプのハーブは、爆発的に増えすぎてしまい、除去するのに長い年月がかかってしまったというケースもあるくらいなので、繁殖力の強いハーブを植える時は充分に注意が必要です。

    毒性があるため

    有益な効果があるハーブですが、中には毒性を持つハーブもあるので注意が必要です。

    これらのハーブは、葉や茎を口に入れることで健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、特に小さな子供やペットにとって危険です。

    庭に植えるハーブは選ぶ際には毒性の有無について調べるようにすると安心です。

    強い香りがあるため

    ハーブには様々な種類がありますが、中には強い香りを持つものもあります。

    強い香りを持つハーブは、周囲の植物や人々に影響を与えることがあります。例えば、庭に植えたハーブの香りが強すぎると、隣の家の方々に迷惑をかける可能性もあります。

    香りには好みの差もあるため、良い香りを求めて庭に植えたハーブが近隣の人にとっては嫌な匂いに感じることもあるので、植える場所などは慎重に選びましょう。

    大きくなりすぎるため

    例えばクスノキは樹高が20mにも達するほど大きくなるハーズです。

    あまりにも樹高の高い木が庭にあると、日当たりが悪くなったり隣近所へ落ち葉が落ちるなど、様々なトラブルの原因になる可能性があります。

    また、低木タイプのハーブであるローズマリーでも、2mほどの高さにまで成長し、他の植物の生育を妨げる可能性もあります。

    どれくらいの大きさに育つ可能性があるかについても事前に確認しておくと良いでしょう。

    「庭に植えてはいけない」と言われるハーブを上手に管理する方法

    庭に植えてはいけないと言われるハーブを上手に管理する方法についてご紹介します。まず、地植えする際に注意が必要な理由はいくつかあります。

    増えすぎるハーブ

    増えすぎる性質のあるハーブを地植えする場合は、ハーブが広がりすぎないように地中で制限することが重要です。

    また、根の広がりを抑えるために、鉢植えやプランターごと植える方法もあります。

    こぼれ種で増えるタイプのハーブであれば、種を作らないようにしたり、地面に落ちる前に採取するといった管理が必要になります。

    毒性や強い香りがあるハーブ

    毒性や香りについては管理方法によって変えられるものではありませんので、植える段階で対策をしておくことが望まれます。

    植える前に毒性の詳細や香りについて知っておくと良いでしょう。

    子供や動物が口にする可能性がない場所や、隣近所の地基地境界線近くに植えないなどの対策をしておきましょう。

    ハーブの種類によっては鉢植えやプランターで育てられる種類のものもあるので、併せて検討してみても良いかもしれません。

    大きくなりすぎるハーブ

    成長の早いハーブは、頻繁な剪定や株分けが必要です。

    また、地植えする前に根の広がりを考慮し、適切なスペースを確保することも大切です。

    大きくなりすぎるハーブを上手に管理するためには、成長の監視も欠かせません。定期的に植物の状態を確認し、必要に応じて対策を取ることが必要です。

    そのほか、品種によっては大きさが変わるものもあるので、比較的小さな品種を選ぶことも対策の一つになってきます。

    「庭に植えてはいけない」と言われるハーブの例

    これまで、ハーブの種類によっては庭に植えてはいけないと言われる種類があること、それぞれの理由に対する対策についてお伝えしてきました。

    ここでは、実際にどんな種類のハーブが植えてはいけないと言われているのかについて、具体的な例を挙げてご紹介します。

    また、それぞれ植えてはいけないと言われる理由についてもお伝えするので、これから植えてみたいと考えている方はぜひ参考にしてみてくださいね。

    ミント

    ミントは根が広がりやすく、他の植物の生育を阻害する可能性があり、時に「ミントテロ」と言われることもあるくらい侵略性の強いハーブです。

    また、ミントは成長が早く大きくなりすぎることもあるため、地植えするとなかなか管理が大変で、庭に植えてはいけないハーブの代表例として挙げられることが多いです。

    基本的にはミントは鉢植えやプランターで育てるようにすると良いでしょう。

    ローズマリー

    ローズマリーの根は強く、他の植物の根を圧迫してしまうことで、その植物の生育を阻害してしまう可能性があるため、庭に植える場合は、他の植物との距離を適切に保つ必要があります。

    また、成長も早く品種によっては2mもの大きさになるものもあるため、小まめな剪定が必要になってきます。

    ローズマリーは適切に育てている限りではそれほど大きな弊害になることはありませんので、育てる際はローズマリーの育て方のページをご参照ください。

    レモングラス

    レモングラスは、成長が非常に速く広範囲に広がるため、他の植物の生育を阻害する可能性があるほか、強い香りによって周囲の植物や環境に影響を与えることもあります。

    そのため、庭に植える場合は適切な管理が必要です。レモングラスが広がりすぎないようにするためには、定期的に株分けを行ったり、適切なスペースを確保することが重要です。

    レモングラスに関しても、適切に管理さえすれば大きな問題にはなりませんので、レモングラスの育て方のページを参考にしてみてくださいね。

    ミソハギ

    ミソハギは種子や地下茎によってすぐに増えていき、他の植物の生育の妨げになることがあります。

    その強い繁殖力によって、隣の家の敷地にまで浸食してしまいトラブルの原因になりかねません。

    なお、ミソハギは侵略的外来種リストにも掲載されているので、庭に植える際は特に注意が必要です。その他にもいくつかミソハギを育てる上での注意点がありますので、ミソハギの育て方のページをご参照ください。

    蝋梅

    蝋梅の美しい花やその香りは日本のお正月を彩る一方で、その実には強い毒性があります。

    そのため、蝋梅も植えてはいけないと言われることがあります。

    実を食べない限り大きな被害はありませんが、それ以外にも植えてはいけないと言われる理由があるので、蝋梅の育て方のページも併せてご参照ください。

    ペニーロイヤルミント

    ペニーロイヤルミントは強い繁殖力によって増えすぎてしまう可能性と、毒性があることから植えてはいけないと言われることがあります。

    ただ、大人が誤って口にしてしまうことはないでしょうから、子供やペットさえ気を付ければ大きな問題になることはないでしょう。

    虫除け効果やグランドカバーとしても使いやすいので、上手に活用したいハーブの一つと言えます。適切な育て方はペニーロイヤルミントの育て方のページをご参照ください。

    ツワブキ

    ツワブキも強い繁殖力によって増えすぎてしまう可能性と、毒性があることから植えてはいけないと言われることがあります。

    ツワブキは根茎で増えるだけでなく、タンポポの綿毛ように種が風に乗って飛んでいくので、様々な場所でツワブキが増殖する可能性があるため、種の拡散対策は欠かせません。

    毒性に関しては、子供やペットさえ気を付ければ大きな問題になることはないでしょう。

    ツワブキの適切な育て方については、ツワブキの育て方のページをご参照ください。

    トケイソウ

    トケイソウはツルが伸びすぎて手に負えなくなったり、毒性があることから植えてはいけないと言われることがあります。

    適宜、ツルを剪定するほか、葉や茎、果実に毒性に気をつけることで、トケイソウを楽しむことは可能です。

    この他にも、植えてはいけないと言われる理由があるため、詳しくはトケイソウを植えてはいけない理由のページをご参照ください。

    ミモザ

    ミモザは成長スピードが早く、大木になってしまいやすいことから植えてはいけないと言われることがあります。

    適宜、剪定をすることで大木になることを防げますが、剪定が難しい点も植えてはいけないと言われる理由の一つとなっています。

    その他の理由については、ミモザを植えてはいけない理由のページをご参照ください。ミモザを小さく育てる方法についてもご紹介しています。

    金木犀

    金木犀は、大木になってしまう可能性とその香りによって近所迷惑になってしまう可能性があることから、植えてはいけないと言われることがあります。

    なお、金木犀は鉢植えで小さく育てることも可能なので、育ててみたい方は鉢植えで育てることも検討してみても良いでしょう。

    金木犀を鉢植えで小さく育てる方法はこちらのページをご参照ください。

    ヨモギ

    ヨモギは繁殖力が強く、他の植物の生育を阻害してしまうほか、ヨモギによって花粉症を発症させる可能性があります。

    詳しくはヨモギを植えてはいけない理由のページにまとめているのでご参照ください。

    オレガノ

    オレガノは、根が深く広がり他の植物の繁殖を妨げてしまう可能性があります。

    適度に収穫をすることで増えすぎをある程度防ぐことができますが、生育が盛んであるため頻度良く収穫を行わなくてはいけません。

    適切な育て方については、オレガノの育て方のページをご参照ください。

    シソ

    シソは地下茎で増えるだけでなく、こぼれ種でも増えるので、短期間で広範囲に広がり他の植物の生育を妨げることがあります。

    家庭菜園でシソを植えたために、一面がシソだらけになったというご家庭も少なくありません。

    適切な栽培方法については、シソの育て方のページをご参照ください。

    ラベンダー

    ラベンダーを植えてはいけないとされる理由は他のハーブと少し異なっていて、特性を知っていればそれほど困ることもありません。

    特にラベンダーは人気の高いハーブなので庭に植えたいという方は多いと思います。

    庭にラベンダーを植えてみたいと考えている方は、適切なラベンダーの育て方を参考にしてみてくださいね。

    西洋ニンジンボク(チェストツリー)

    西洋ニンジンボクを植えてはいけないという理由としては、根張りが強いことが挙げられますが、これはそれほど大きな問題にはならないでしょう。

    むしろ、生育が旺盛で高さが3mくらいになるほどで、想像以上に大きくなってしまったと感じる人は少なくないようです。

    剪定をすることで小さく育てることも可能なので、これから植えてみたいとお考えの方は、西洋ニンジンボクの育て方をご参照ください。

    ロシアンセージ

    ロシアンセージは増えすぎたり大きくなりすぎることのほか、花粉症やアレルギーの原因になることがあるため、植えてはいけないと言われることがあります。

    ロシアンセージの適切な育て方については、ロシアンセージの育て方のページをご参照ください。

    チェリーセージ

    チェリーセージも生育旺盛なことから他の植物の生育を妨げてしまうために、植えてはいけないと言われることがあります。

    また、こぼれ種でも増えるので、そのまま植えていると一気に増殖する可能性もあります。

    適切な育て方については、チェリーセージの育て方のページをご参照ください。

    ホワイトセージ

    ホワイトセージは適した条件だと繁殖力が強いことが植えてはいけない原因として挙げられますが、日本の土壌では栽培に適していないことも、原因として挙げられることがあります。

    こうしたことから、ホワイトセージを育てるのは難しいと感じられる人も多いようですが、ポイントをつかめはそれほど難しくありませんし、植えてはいけないというほどのデメリットもありません。

    詳しくはホワイトセージの育て方のページをご参照ください。

    エルダーフラワー

    エルダーフラワーは根や枝が広がって他の植物を圧迫するほど成長する可能性があるほか、樹高が10mほどにまで達することもあることから、植えてはいけないと言われることがあります。

    大きくなりすぎるのを防ぐための方法については、エルダーフラワーの育て方のページをご参照ください。

    まとめ:庭に植えてはいけない・増えすぎるハーブと適切な管理法

    この記事では、庭に植えてはいけない・増えすぎるハーブと、それらを適切に管理する方法についてご紹介しました。

    ハーブは地植えにすると、根茎が伸びて他の植物の生育を妨げたり、冬に枯れたりすることがあるため、鉢植えにして、適度な水やりや日当たりを確保することが大切です。

    また、ハーブは定期的に収穫して、花や種ができないようにすることで、増えすぎを防ぐことができます。

    ハーブは庭で育てると、料理やお茶に使えるだけでなく、香りや見た目も楽しめます。しかし、ハーブには庭に植えるとトラブルになるものもありますので、注意が必要です。

    ハーブを庭で楽しみたい方は、この記事の内容を参考にしてハーブの管理を工夫してみてください。

  • ミソハギを庭に植えてはいけない理由3選|毒性や増えすぎを防ぐ育て方

    ミソハギを庭に植えてはいけない理由3選|毒性や増えすぎを防ぐ育て方

    ミソハギは、初夏に咲く鮮やかなピンク色の花が美しく、盆花や精霊花としても親しまれている植物です。

    しかし、時にはミソハギは庭に植えてはいけないと言われることがありますが、どういった理由があるのでしょうか。

    主に理由は3つありますが、最も大きなデメリットとして挙げられるのは地下茎やこぼれ種によって増えすぎてしまう点が挙げられます。

    この記事では、ミソハギの毒性や増えすぎてしまう原因と対策、正しい育て方についてご紹介します。ミソハギを庭に植えようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

    ミソハギとは

    ミソハギはキク科の多年草で、日本や中国などの東アジアに自生している植物です。

    地下茎で増えていき、水辺や湿地に群生します。盆花や精霊花として用いられるほか、民間薬としても使われることがあります。

    ミソハギの特徴は、葉が対生するときに葉柄が互いに合わさって筒状になり、茎を包むことです。この筒状の部分には水が溜まりやすく、昆虫が入り込んだりします。

    そのため、ミソハギという名前は、「水槽(みぞ)を抱(は)ぐ」という意味から来ていると言われています。

    ミソハギは庭に植えてはいけないと言われる3つの理由

    ミソハギは、自然に豊富に生える野草ですが、庭に植えると問題が起こることがあるため「庭に植えてはいけない」と言われることもあります。

    その理由としては以下の3つが挙げられます。

    1. 増えすぎるため
    2. 花言葉が怖い・ネガティブであるため
    3. 縁起が悪いため

    それぞれの項目について以下に詳しくお伝えしていきます。

    増えすぎるため

    ミソハギは非常に繁殖力が強く、種子や地下茎によって容易に増えます。

    そのため、一度庭に植えると他の植物のスペースを奪ったり、根で土壌を固めたりして庭全体のバランスを崩す恐れがあります。

    また、庭を超えて近隣の畑や自然環境にも広がってしまいトラブルの原因になることもあります。

    なお、ミソハギは外来種として問題視されることもあり、侵略的外来種リストに掲載されています。

    花言葉が怖い・ネガティブであるため

    ミソハギは、お盆の供花として用いられることが多く、花言葉は「愛の悲しみ」「悲哀」「慈悲」など、故人を想う寂しい気持ちを表します。また、ミソハギは禊(みそぎ)という言葉に通じるため、罪や穢れを洗い流すという意味もあります。

    ミソハギの花言葉は、日本の古典文学にも登場します。例えば、平安時代の歌人・紫式部の「源氏物語」には、以下のような一節があります。

    あはれと思ふ心は、かの世にもあるべきものなれど、いとまれにて、かの世の人にも知られず、この世にも知られず、わが身にも知られず、ただひとり、みそはぎの花の散るころに、あはれと思ふ心のみぞ、あはれと思ふなりけり。

    この歌は、源氏の妻・明石の中宮が、源氏の死後、孤独に暮らす心情を詠んだものです。ミソハギの花が散るころは、お盆の時期であり、故人を偲ぶ時期でもあります。ミソハギの花言葉は、明石の中宮の愛の悲しみや悲哀を象徴しています。

    ミソハギの花言葉は、現代でも詩や歌に使われることがあります。例えば、歌手・中島みゆきの「みそはぎ」は、以下のような歌詞があります。

    みそはぎの花が咲いたら あなたのことを思い出す みそはぎの花が散ったら あなたのことを忘れる みそはぎの花が咲いても あなたのことを思い出さない みそはぎの花が散っても あなたのことを忘れない

    この歌は、別れた恋人を想う女性の心情を詠んだものです。ミソハギの花言葉は、女性の愛の悲しみや慈悲を表しています。

    以上のように、ミソハギの花言葉は、故人や別れた恋人を想う寂しい気持ちを表すことがあります。

    縁起が悪いため

    ミソハギは、お墓や仏壇に供える盆花として用いられることが多く、庭に植えられたミソハギが、お墓や仏壇に供えるお供え物としての意味を持ってしまうことから、庭に植えることは縁起が悪いとされています。

    ミソハギには毒性はあるのか?

    結論から言うと、ミソハギには毒性はありません。

    ミソハギは、日本に広く分布する多年草で、赤紫色の花を咲かせます。民間薬としても用いられており、千屈菜(せんくつさい)という名で、下痢止めや利尿剤として使われています。

    ミソハギは、茎や葉を乾燥させて煎じたり、生の茎や葉をすりつぶして患部に貼ったりして利用されます。ミソハギには毒性がないので、適切に使用すれば安全に利用することができます。

    しかし、ミソハギの近縁種にエゾミソハギがありますが、この植物は毒性があります。

    エゾミソハギの葉や茎には、皮膚や粘膜を刺激する成分が含まれています。また、エゾミソハギの種子には、嘔吐や下痢などの症状を引き起こす成分が含まれています。

    ミソハギとエゾミソハギの見分け方は、以下のとおりです。

    項目 ミソハギ エゾミソハギ
    分布 日本と朝鮮半島に自生 九州以北の各地やユーラシア大陸や北アフリカに広く分布
    萼の付属体 水平に開く 上向きに直立する
    葉の基部 茎を抱かない 茎を抱く
    毛の有無 無毛 全体に毛が多い
    外来種の指定 なし 世界の侵略的外来種ワースト100に選ばれている

    ミソハギとエゾミソハギは、見た目が似ているため、間違ってエゾミソハギを摂取してしまう可能性があります。

    ミソハギを利用する際は、これらの見分け方を参考にして、エゾミソハギと間違えないよう注意しましょう。

    ミソハギを育てるのに適した環境

    ミソハギは、湿地や水辺に自生する多年草です。日当たりが良く、水分量の多い環境で育ちます。

    日当たりが良くないと生育や花付きが悪くなるので注意が必要です。

    用土づくりや水・肥料の与え方のポイントは次のとおりです。

    用土づくり

    ミソハギは水もちのよい土壌を好みます。

    鉢植えの場合は、水生植物用の用土や、荒木田土や培養土を混ぜたものを使用します。庭植えの場合は、表土が乾いたらたっぷり水を与えるようにします。

    水やりと肥料の与え方

    鉢植えの場合は、水やりは水槽などに入れて腰水にするか、水槽や池に沈めます。

    庭植えの場合は、表土が乾いたらたっぷり水を与えます。

    肥料は、4月~6月にかけて三要素等量配合の緩効性肥料を月に1回、4~5号鉢で三つまみを目安に施します。

    ミソハギの種まき時期と方法

    ミソハギの種まきは、4月中旬~5月が適期です。関東以西の温暖地では、9月下旬から10月上旬にも可能です。

    種まきの方法は次のとおりです。

    種まきの方法

    1. ピートバンや育苗箱に、水はけのよい用土を入れる。
    2. 種を均一にばらまき、覆土は2mm程度にする。
    3. 乾燥しないように、水やりをして管理する。
    4. 本葉が2~3枚になったら、鉢や地面に植え替える。

    注意点

    • 種は細かく発芽がよいので、厚まきにならないように注意する。
    • 種まき後は、乾燥しないように注意する。
    • 本葉が2~3枚になったら、鉢や地面に植え替える。

    ミソハギの地植えの時期と方法

    ミソハギの地植えは、春の3月~4月または秋の9月~10月が適期です。関東以西の温暖地では、10月上旬にも可能です。

    地植えの方法

    1. 日当たりの良い水分量の多い場所を選び、土を掘り起こす。
    2. 水もちのよい泥質の土を混ぜ込む。
    3. 株間を30cm~50cm程度あけて、苗を植え付ける。
    4. 植え付け後はたっぷり水を与える。

    注意点

    • ミソハギは湿地や水辺に自生する植物なので、乾燥に弱い。
    • 土を掘り起こす際は、根を傷つけないように注意する。
    • 苗を植え付ける際は、根が十分に広がるように深めに植える。
    • 植え付け後は、水やりをこまめに行う。

    ミソハギを鉢植えで育てる方法

    ミソハギは、湿地や水辺に自生する多年草です。日当たりが良く、水分量の多い環境で育ちます。

    鉢植えの準備

    • ミソハギの苗は、花付きのものであれば枯れていないものを選ぶ。
    • 鉢は8号から10号の鉢が適している。
    • 鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を2cmほど入れる。
    • 水もちのよい用土を入れる。

    植え付け

    根が十分に育つように、深さは鉢の表土の上3~7cmが目安に苗を植え付けます。

    水やりと肥料

    1. 日当たりの良い場所に置く。
    2. 水が汚れたら新鮮なものに取り替える。
    3. 4月~6月にかけて、緩効性肥料を月に1回施す。

    注意点

    • ミソハギは湿地や水辺に自生する植物なので、乾燥に弱い。
    • 水やりは、表土が乾いたらたっぷり行う。
    • 肥料は、成長期にのみ施す。

    ミソハギの植え替え時期と方法

    ミソハギは、2~3年に1回、植え替えが必要です。植え替えの適期は、春の3月~4月または秋の9月~10月です。関東以西の温暖地では、10月上旬にも可能です。

    植え替えの方法

    1. 植え替える鉢(一回り大きい鉢)を用意する。
    2. 鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を2cmほど入れる。
    3. 水もちのよい用土を入れる。
    4. 株を掘り上げて、根を切り詰める。
    5. 根が長すぎると鉢に入りきらないので、10cmほどに整える。
    6. 用土の上に、株を植え付ける。(根が十分に育つように、深さは鉢の表土の上3~7cmが目安。)
    7. 植え付け後は、たっぷり水を与える。

    注意点

    • 植え替えの時期を間違えると、株が弱ったり枯れたりすることがある。
    • 根を切り詰める際は、切り口が乾かないように注意する。
    • 植え付け後は、しばらくは日陰に置き、徐々に日当たりを強くしていく。

    ミソハギの花が咲く時期と香り

    ミソハギの花は、夏の7月~9月まで咲きます。夏に最盛期を迎え、冬には地上部が枯れて休眠しますが、春になるとまた芽吹きます。

    ミソハギの花の香りは、ほとんどありません。しかし、花の色は濃いマゼンタピンクで、茎の先端に穂状に咲きます。花の大きさは1cm弱で、小さくても目立つ美しい花を咲かせます。

    ミソハギに似た花にはどんな花があるか

    ミソハギに似た花には、以下のようなものがあります。

    ヒメミソハギ

    ヒメミソハギは、日本全土やアジア、アフリカ、オーストラリアなどに広く分布するミソハギ科の一年草です。

    形態

    • 茎は斜上し、4稜形で、よく分枝します。枝は短く、茎の上部では葉が小さくなります。
    • 葉は対生し、狭楕円形~広線形~披針状長円形で、基部は耳状になり茎を抱きます。
    • 花は紅紫色で、直径約1.5ミリメートルです。花柄は1~2ミリメートル、花序柄は1~2ミリメートルの長さです。花は密に3~7個、腋生の集散花序につきます。

    • 花筒は鐘形~広鐘形で、長さ約1.5ミリメートル、直径1~1.5ミリメートルです。4うねがあります。
    • 咢片は4個、デルタ形で、長さ約0.2ミリメートルです。
    • 花弁は4個、淡紅紫色で、倒卵形、長さ0.5~1ミリメートルです。早落性です。
    • 雄しべは4本、まれに6~8本です。
    • 花柱は子房の長さの1/3~1/2です。

    果実

    蒴果は球形で、紅紫褐色です。直径1.5~2.5ミリメートルで、約1/2(わずかに)突き出ます。熟すと不規則に裂開します。

    生態

    • 水田や湿地に生育し、種子で繁殖します。
    • 夏から秋にかけて開花し、果実が熟します。

    利用

    観賞用に用いられます。

    注意事項

    水田雑草として問題となる場合があります。

    エゾミソハギ

    エゾミソハギ

    エゾミソハギ(蝦夷禊萩)は、ミソハギ科ミソハギ属の多年草。日本では九州以北に分布し、ユーラシア大陸や北アフリカにも広く分布する。

    特徴

    草丈は1.5~2m。茎は直立し、稜があり短毛が生える。葉は対生し、広披針形で長さ2~6cm。葉の基部は茎を抱く。

    花は紅紫色で7~8月に穂状花序に咲く。花冠は筒形で長さ1.5~2cm。萼片の間の付属片は上向きになる。

    生態

    湿地や水辺に生育する。水はけの良い土壌を好むが浅い水中にも生育できる。

    利用

    盆花として栽培される。

    注意点

    世界の侵略的外来種ワースト100に選定されている。繁殖力が旺盛で、在来種を駆逐する可能性がある。

    ミソハギモドキ

    ミソハギモドキは、ミソハギ科ミソハギ属の多年草です。

    ミソハギに似ていますが、花は白色でガク片の間の付属片は下向きになります。

    日本では北海道から九州までの各地に分布し、ユーラシア大陸や北アメリカにも広く分布しています。水辺や湿地に生え、夏から秋にかけて花を咲かせます。

    ミソハギモドキの特徴は、以下のとおりです。

    • 花は白色で、ガク片の間の付属片は下向きになる
    • 葉は楕円形で、縁に鋸歯がある
    • 茎は細く、長さは1mほどになる
    • 果実は楕円形で、黒色になる

    ミソハギを剪定・切り戻しする方法と目的・時期

    ミソハギは、地下茎を伸ばして群生する植物です。剪定・切り戻しを行うことで、枝分かれを促し、より多くの花を咲かせたり、新しい株を作ったりすることができます。

    目的

    • 花付きをよくする
    • 株を増やす

    時期

    • 5月から6月
    • 花後の7月下旬から8月

    方法

    1. 切り戻す枝を選ぶ(新芽の先端部分や花が終わった茎)
    2. 鋏やハサミで、下から2~3節上のところで切る
    3. 切り口は斜めにすると水が溜まりにくくなる
    4. 切り戻した枝を、挿し木にすることも可能

    注意点

    • 一番上から剪定すると枝分かれが起きてしまうので、必ず下から2~3節上のところで剪定する
    • 切り戻した株は、水やりや肥料を適宜行う

    ミソハギの夏越しの注意点

    ミソハギの夏越しは、以下の3つのポイントを押さえすれば比較的簡単に行うことができます。

    1. 水やりをこまめに行う
    2. 肥料を適切に施す
    3. 剪定を行う

    この3つのポイントについて少し補足をしていきます。

    水やり

    ミソハギは、夏の高温乾燥に弱いため、水やりが重要です。鉢植えの場合は、腰水にするか、池や水槽に沈めて、常に水が切れないようにします。庭植えの場合は、表土が乾いたらたっぷりと水を与えます。

    肥料

    ミソハギは、夏に花を咲かせるために、肥料を必要とします。4月から6月にかけて、三要素等量配合の緩効性肥料を月に1回、4~5号鉢で三つまみを目安に施します。

    剪定

    花が終わったら、種子が飛散しないように切り取ります。また、株が大きく茂ってきたら、株分けで増やすこともできます。

    ミソハギの耐寒性と冬越しの方法

    ミソハギは、耐寒性が強く、冬越しには特に難しい植物ではありません。しかし、寒風や霜、雪などの影響で枝葉が傷んだり枯れ込んだりする可能性があるため、以下の対策をしておきましょう。

    • 日だまりの軒下に取り込む
    • 鉢植えの場合は、室内に移動する
    • 不織布や寒冷紗などで覆う

    また、秋になって地上部が枯れたら、株元でバッサリと刈り取っておきます。これにより、春になると同じ場所から新しい芽を出して花を咲かせることができます。

    なお、ミソハギは、落葉性多年草です。秋になると地上部が枯れて、冬は休眠します。春になると、同じ場所から新しい芽が出て、花を咲かせます。

    ミソハギの増やし方

    ミソハギは、種子からだけでなく、挿し木や株分けからも増やすことができます。挿し木や株分けの方法と時期は以下の通りです。

    挿し木で増やす時期と方法

    ミソハギの挿し木は、5月~6月が適期です。この時期は、新芽が伸びていて挿し穂に適しています。

    ただし、ミソハギは休眠せずに冬の間も枝葉を伸ばすので、花が咲き終わった10月からも挿し木が可能です。この場合は、その年に伸びた枝を使って挿し木します。

    ミソハギの挿し木は、以下の手順で行います。

    1. ミソハギの茎を先端から10~15cmほどの長さに切り取る。
    2. 切り口を斜めにして水を吸い上げやすくさせる。
    3. 蒸散を抑えるために下葉を取り除き、残りの葉は1/3だけ残す。
    4. 挿し穂になる茎の切り口を1~2時間ほど水につけておく。
    5. 湿らせた赤玉土(小粒)に深めに挿す。
    6. 挿し木した鉢は、日陰に置いて風通しの良い場所で管理する。
    7. 土が乾かないように水やりをする。
    8. 1ヶ月ほどして根が生えたら、鉢上げをして日当たりの良い場所に移す。

    株分けで増やす時期と方法

    ミソハギの株分けは、春(3月~5月)と秋(9月中旬~10月)が適期です。

    この時期は、植物の生育が活発で、根付きやすいためです。

    ミソハギの株分けは、以下の手順で行います。

    1. 株を掘り上げて、親株に連なった地下茎を適当な長さに切り分ける。
    2. 地下茎は短くしすぎないように、親株に近い元の部分で切る。
    3. 切り分けた株は、鉢や地面に植え付けて水やりをして管理する。

    こぼれ種でも増える

    ミソハギは、こぼれ種でも増える性質があります。ミソハギの種は、花穂から零れ落ちて土に入り込み、翌年に発芽します。

    ミソハギをたくさん増やしたい場合はこぼれ種は便利ですが、一般的にはこぼれ種によって増えすぎてしまい不都合の方が多くなってしまいがちです。

    種は自然に地面に落ちる前に採取しておく方が管理をする上では簡単になるでしょう。

    まとめ:ミソハギを庭に植えてはいけない理由と適切な育て方

    ミソハギは美しい花を咲かせる一方で、増えすぎやすいというデメリットなどによって植えてはいけないと言われることもある植物です。

    ただし、ミソハギの特性を知った上で栽培する上ではそれほどデメリットもないので、心配する必要はありません。

    ここではミソハギを植えてはいけないと言われる理由のご紹介と、正しいミソハギの育て方についてお伝えしました。

    ミソハギを育ててみたい方は、参考にしてぜひ挑戦してみてくださいね。

  • 蝋梅は庭に植えてはいけない3つの理由|花言葉は怖い説や鉢植えでの育て方も

    蝋梅は庭に植えてはいけない3つの理由|花言葉は怖い説や鉢植えでの育て方も

    冬の寒さに負けない美しい花を咲かせる蝋梅(ロウバイ)。その香りと色は、日本のお正月に欠かせない植物です。

    しかし、蝋梅には毒性があったり花が咲かない時期が長いことから「蝋梅は庭に植えてはいけない」と言われることがあります。また、花言葉は怖いと言われることもあります。

    こうしたことから蝋梅を植えてみたいという方でも心配になってしまうかもしれませんが、それほど大きなデメリットもないので安心して育ててみて欲しいと思います。

    この記事ではそんな蝋梅の育て方や考えられるデメリットとその対策、鉢植えでの育て方についても紹介します。

    蝋梅は庭に植えてはいけない3つの理由

    蝋梅の花のアップ

    蝋梅を庭に植えてはいけないと言われる理由は、主に以下の3つが挙げられます。

    1. 毒があるため
    2. 花を咲させづらいため
    3. 鳥害にあう可能性があるため

    それぞれの理由と対策についてもう少し詳しくお伝えしていきます。

    毒があるため

    蝋梅の実には強い毒性があります。

    アルカロイドの一種カリカンチンが含まれており、誤って食べたり触れたりすると中枢神経系に影響を与えて、強直性痙攣や呼吸促迫などの中毒症状を起こす可能性があります。

    庭に植える場合は小さな子供やペットが誤って口に入れることの無いように注意が必要です。

    花を咲かせづらいため

    蝋梅は、種から育てると5年以上、苗木からでも開花までに数年は必要な植物なので、花を鑑賞することが主な目的で植える場合は、長い間待つ必要があります。

    また、剪定の時期や方法を間違えると花芽がつかなくなったり、花が咲かなくなったりする可能性もあるので注意が必要です。

    鳥害にあう可能性があるため

    蝋梅は特にヒヨドリが蝋梅の花や蕾を好んでつついて、せっかく花を咲かせたのに食べられてしまう可能性があります。

    また、好んで鳥が集まると糞や鳴き声が周囲の迷惑になることがあるので、蝋梅を植える場合は場所にも気を付けておきたいところです。

    蝋梅を植える際に気を付けるべきこと

    蝋梅を庭に植えてはいけないと言われる理由はありますが、植える際に気を付けることで、必ずしも蝋梅を諦める必要はありません。

    蝋梅を植える際に気を付けるべきポイントをまとめます。

    • 子どもやペットが実を食べないようにする
    • 正しい時期と方法で剪定を行う
    • 鳥害対策を行う

    それぞれの方法について補足をしていきます。

    子どもやペットが実を食べないようにする

    子どもや犬猫などのペットが誤って蝋梅の実を食べないようにする必要があります。

    物理的に囲いをするなどするのが有効です。

    正しい時期と方法で剪定を行う

    初めてだと難しく感じますが、正しい方法を知ることで適切な剪定を行うことができます。

    蝋梅の時期と剪定方法については剪定の項をご参照ください。

    鳥害対策を行う

    蝋梅の鳥害対策としては、以下のような方法が考えられます。

    • 防鳥網を張る
    • 鳥の置物や風鈴を置く
    • 別の場所に鳥の好きな餌を置く

    ただし、鳥害対策にはメリットとデメリットがあるので、環境や好みに合わせて適切な方法を選んでみてください。

    蝋梅を育てるのに適した環境

    蝋梅の木がたくさんある場所

    蝋梅は半日陰でも育てられますが、日当たりが良いほうが花付きが良くなります。また、冬に開花するため、寒風の当たらない場所を選ぶと良いでしょう。

    蝋梅は移植を嫌う植物なので植える場所を選ぶ際は慎重に選ぶようにしたいところです。

    蝋梅に適した用土づくりや水・肥料の与え方については次のとおりです。

    用土づくり

    蝋梅はそれほど土質は選ばない植物ですが、水はけの良い土が好ましいです。

    市販の培養土が適していますが、自分で作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合すると適した土を作ることができます。

    大きく育つため鉢植えには適さない植物ではありますが、鉢植えで育てる場合は小粒の赤玉土8:腐葉土2程度で混ぜた土で育てると良いでしょう。

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    水やりと肥料の与え方

    基本的には地植えの場合は自然の降雨による水だけで良いですが、雨が降らない日が続くなどして表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。乾燥しすぎると花付きが悪くなるので注意してください。

    肥料は、冬の12月頃に寒肥として緩効性化成肥料を置き肥し、成長期の4~5月にも同様に与えると良いでしょう。

    [surfing_other_article id=”1458″]

    蝋梅の種まき時期と方法

    蝋梅の種まきの時期は、実が熟した9~10月頃が適しています。この時期に種をまくと、冬に休眠して春に芽が出るようになります。

    なお、種まきの方法は以下のとおりです。

    • 実を収穫し、種子を取り出す
    • 種子をひと晩水に浸ける
    • ポットに3粒ずつ蒔く
    • 土を3~4cmかける
    • 温室で育てる
    • 芽が出るまで水を切らさないようにする

    一晩水に浸けた種は、水に沈んだ種だけを使うと良いです。(水に浮いた種は発芽率が低いので予め除外しておくようにします)

    なお、蝋梅は種まきで比較的簡単に増やせるので、初心者の方でも安心して取り組める植物の一つです。

    [surfing_other_article id=”1783″]

    蝋梅を鉢植えで育てる方法

    大きく育つ蝋梅は基本的には地植えが適しており、鉢植えでも育てることができますが、花付きが悪くなる可能性があります。

    鉢植えで育てる場合は、以下の点に注意してください。

    • 鉢は大きめのものを選ぶ
    • 用土は水はけの良い培養土を使う
    • 水やりは表面の土が乾いたら行う
    • 肥料は冬と春に緩効性化成肥料を与える
    • 植え替えは落葉期に行う

    植え替えを嫌うので、できるだけ植え替えをしなくても良い鉢のサイズで育て始めるようにするのがコツです。

    鉢植えでは花が咲かないのか

    蝋梅を鉢植えで育てている場合、花が咲かないことがありますが、その原因として考えられるのは、以下のようなものが挙げられます。

    • 鉢が小さすぎる
    • 水やりが不足している
    • 肥料が不足している
    • 日当たりが悪い
    • 剪定が不適切である

    これらの問題を解決することで、蝋梅を鉢植えで育てたとしても花が咲く可能性が高まります。

    蝋梅の植え替え時期

    先ほども触れましたが、蝋梅は植え替えを嫌うので極力植え替えの必要がないようにしたいところですが、植え替えが必要になった場合は落葉期の11~12月、2~3月に行うようにします。

    この時期に根鉢を崩さないように注意しながら、大きめの鉢に移します。用土は水はけの良い培養土を使うと良いでしょう。

    蝋梅の花が咲く時期と香り

    蝋梅の花が咲く時期は、12月~2月です。この時期に淡い黄色や白色の花を枝先に咲かせます。

    花には甘い香りがあり、スパイスやハチミツ、バニラなどに似た香りだと言われています

    蝋梅の花が咲くまで何年かかるのか

    蝋梅の花が咲くまでの年数は、種から育てる場合と苗木から育てる場合で異なります。一般的には、以下のようになります。

    種から育てる場合

    開花までに5年以上かかります。育つ環境によっては10年以上かかることもあります。

    苗木から育てる場合

    開花までに数年かかります。購入した苗木の成長具合にもよりますが、花が咲かない時でも4年くらいは様子を見る必要があります。

    蝋梅は冬に美しい花を咲かせる貴重な植物ですが、花を咲かせるには根気が必要です。

    蝋梅の花を楽しみたい場合は、苗木を購入するか、接ぎ木や挿し木で増やすと早く花が咲くようになります

    蝋梅に似た花には何があるか

    蝋梅に似た花には、以下のようなものがあります。

    • カラタバ
    • レンギョウ
    • ハマナス
    • ミモザ

    これらの花は、蝋梅と同じく冬から春にかけて咲く黄色い花で、香りが良いという共通点があります。

    しかし、形や大きさ、科や属などは異なるため、見間違うほどの見た目の類似点はありません。

    なお、ミモザも時に「植えてはいけない」と言われることがあります。ミモザを庭に植えることのデメリットについてはこちらのページにまとめています。

    [surfing_other_article id=”2302″]

    ハマナスの育て方についてはこちらのページをご参照ください。

    [surfing_other_article id=”1355″]

    蝋梅の花言葉は怖いと言われる理由

    蝋梅の花言葉は「ゆかしさ」「慈しみ」「先導」「先見」です。

    これらの花言葉は、蝋梅が冬の寒さに耐えて早春に咲くことから、先駆者や先見者としての資質を表しています。

    また、蝋梅の香りは心を和ませる効果があるとされており、ゆかしさや慈しみを感じさせるとも言われています。

    しかし、蝋梅の花言葉には怖い説もあります。それは、「死」「死別」「死後の世界」です。

    この花言葉は、蝋梅が冬枯れした木に咲くことから、死や別れを連想させるというものです。また、蝋梅の香りは霊界と繋がるという伝承があるため、死後の世界を示唆するとも言われています。

    蝋梅の誕生花について

    蝋梅の誕生花は1月8日です。この日は「成人の日」や「若者の日」と呼ばれることもあります。

    この日に生まれた人は、蝋梅の花言葉と同じく、先見性やリーダーシップを持ち、周囲に優しく接することができる人だと言われています。

    蝋梅を剪定する方法と目的・時期

    蝋梅を剪定する目的は、以下のようなものがあります。

    • 木の形を整える
    • 花付きを良くする
    • 病害虫の予防
    • 風通しを良くする

    蝋梅を剪定する方法は、以下の通りです。

    • 花が終わった3~4月に行う
    • 枯れ枝や病気の枝を切り落とす
    • 花芽がついていない枝や花芽が少ない枝を切り落とす
    • 重なっている枝や内側に向かっている枝を切り落とす
    • 長く伸びた枝は適度に切り戻す

    大きくなりすぎた蝋梅の剪定動画

    大きくなりすぎた蝋梅の剪定方法が学べる動画としては、みどりと共に サントーシャじゅんさんの動画「【ロウバイの剪定】来年の花芽を養い、暴れた枝を整理する手入れ」がとても参考になります。

    動画の概要を記載しておきます。

    まず、根元から出ている「ひこばえ」と呼ばれる若い芽を2~3本残して切り落とします。ひこばえは栄養を奪ってしまうので、必要以上に残さないようにしましょう。

    次に、樹形を乱している枝や、花芽のつかない枝を切ります。特に、幹や太い枝から上に向かって真っすぐ伸びた「徒長枝」と呼ばれる枝は、花芽がつきにくいので、つけ根から20cmほど残して短く切り詰めます。

    さらに、一度花が咲いた枝や、枯れた枝や古い枝も切ります。ロウバイはその年に伸びた枝に花芽をつけるので、前年に咲いた枝には花芽はつきません。枯れた枝や古い枝は病気の原因になることもあるので、間引いておきます。

    最後に、枝が密集している場所や、高さが気になる場所を間引いて、日当たりや風通しをよくします。ロウバイは日当たりが良いほうが花付きが良くなります。樹高は2~3mくらいに収まるように、できるだけコンパクトに仕立てましょう。

    以上が、大きくなりすぎた蝋梅の剪定方法です。

    剪定に必要な道具は、剪定ばさみと軍手、脚立を揃えて剪定してみてくださいね。

     

    なお、専門の方に剪定を依頼する場合は、1本からでも剪定してくれるこちらの店舗が便利です。

    >>いますぐ剪定の見積をとってみる

    蝋梅の夏越しの注意点

    蝋梅は夏にも水やりや肥料、病害虫対策が必要です。夏越しの注意点は以下のようになります。

    • 水やりは土が乾いたら行う
    • 肥料は与えない
    • 病害虫に注意する
    • 日陰に移動する

    夏は蝋梅の休眠期で、花芽が形成されます。水やりは土が乾いたら行いますが、過湿にならないように注意してください。肥料は与えないでください。

    病害虫には、アブラムシやカイガラムシ、ハダニなどが発生する可能性があるので、発見したら水洗いや殺虫剤で対処してください。

    日陰に移動することで、直射日光や高温を避けることができます。

    蝋梅の耐寒性と冬越しの方法

    蝋梅は耐寒性が高く、-15℃まで耐えることができます。しかし、花芽や新芽は霜に弱く、凍害を受けることがあります。冬越しの方法は以下のとおりです。

    • 霜よけをする
    • 水やりを控える
    • 風通しを良くする

    霜よけをすることで、花芽や新芽を保護することができます。霜よけには、ビニールや不織布などを使います。

    水やりを控えることで、根腐れや氷結を防ぐことができます。風通しを良くすることで、湿気やカビを防ぐことができます。

    蝋梅を挿し木で増やす方法

    蝋梅は挿し木でも増やすことができます。挿し木の時期は、6~7月頃です。

    挿し木の方法は以下のとおりです。

    1. 新芽が伸びた枝から10~15cmの長さに切り取る
    2. 下の葉を取り除き、上の葉は半分に切る
    3. 切り口に発根促進剤を塗る
    4. ポットに水はけの良い用土を入れる
    5. 挿し木をポットに挿す
    6. ビニール袋などで覆う。
    7. 挿し木が根付くまで水切れしないようにする

    以上の方法で蝋梅を挿し木によって増やすことができます。

    挿し木のやり方の詳細はこちらのページをご参照ください。

    [surfing_other_article id=”1593″]

    蝋梅の育て方に関するQ&A

    ここでは、蝋梅の育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • 蝋梅の寿命はどれくらい?
    • 蝋梅は風水的には良い?悪い?
    • 蝋梅の実は方がいいって本当?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    蝋梅の寿命はどれくらい?

    蝋梅の木は他の樹木と同様に何百年と生き続けますが、鉢植えで育てる場合は寿命が短い傾向にあります。

    また、剪定した場合に多いですが、花が咲かなかったりするなどで寿命を疑うこともありますが、正しい方法で育てている場合ではそれほど早く寿命が訪れることはありません。

    蝋梅は風水的には良い?悪い?

    蝋梅は風水的には良いと言われています。蝋梅は、お正月頃に咲く縁起のよい花として、中国では「瑞祥植物」や「雪中の四花」に数えられています。

    その香りの高さと黄色い色は、全体運や金運を引き寄せるとされています。

    庭に植えるなら、西の方角が吉とされています。盆栽や切り枝を使うなら、金運のコーナーに当たる、お部屋を入って左手奥に置くと効果的です。

    蝋梅の実は取った方がいいって本当?

    蝋梅の実は取った方がいいというのは本当です。蝋梅の実には毒があるので、食べたり誤って摂取したりしないように注意が必要です。

    また、実を長く付けると樹の体力を奪ってしまうので、早めに取る方が樹の好影響を及ぼします。

    まとめ:蝋梅は庭に植えてはいけない理由と適切な育て方

    蝋梅は庭に植えてはいけないと言われる理由には、毒性や開花の難しさなどがあります。

    しかし、これらの問題は食べたりしなければ影響がないものや、剪定や鳥害対策をすれば解決できるため、絶対に植えてはいけないと言うほどのデメリットとはなりえません。

    むしろメリットも多く、冬に美しい花が咲き香りも良いので、庭木として魅力的な植物でもあります。

    鉢植えでの育て方も紹介しましたが、大きく育つので、庭植えに向いています。蝋梅の花を咲かせるには根気が必要ですが、その分成長を楽しむことができます。

    この記事が、蝋梅の花と香りを楽しむための参考になれば嬉しいです。

  • 北海道でもできるアーティチョークの栽培方法|プランターでの育て方や冬越しのコツ

    北海道でもできるアーティチョークの栽培方法|プランターでの育て方や冬越しのコツ

    アーティチョークは、ヨーロッパやアメリカで人気の高い野菜・ハーブです。

    栄養価が高く、美容や健康にも良い効果がたくさんあるほか、独特の食感と風味が楽しめることから、最近では日本でも栽培を始める人が増えてきています。

    この記事では、そんなアーティチョークの栽培方法を中心に、北海道でもできる育て方についてご紹介しています。

    我が家でのアーティチョークの記録も一緒に参考にしてみてくださいね。

    アーティチョーク栽培に適した環境づくり

    アーティーチョーク

    アーティチョークは、日当たりと水はけの良い場所に植えるのが適しています。

    生育適温は10~25℃で 高温に弱く、気温が30℃以上になると生育が悪くなるため、夏場は日陰や風通しの良い場所に移動したり、日よけをしたりする必要があります。

    用土づくりと水・肥料やりのポイントについては次の項で詳しくお伝えします。

    用土づくり

    アーティチョークは水はけの良い用土を好むので、市販の培養土を使っても良いですが、赤玉土と腐葉土とバーミキュライトを7:2:1の割合で混ぜて作ることも可能です。

    また、酸性土壌を嫌うため、用土には苦土石灰や化成肥料を混ぜ込むと栽培に適した土になります。

    用土の量は、プランター栽培の場合は中型(60cm)以上のものを利用し、1株植えなら大型の植木鉢でもかまいません。露地栽培の場合は、畝幅1m、株間50~70cmで畝を立てておきます。

    水やりと肥料の与え方

    アーティチョークは、土が乾いたらたっぷりと水を与えるのが基本です。ただし、過湿を嫌うため水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。(夏場は特にご注意ください)

    肥料は、緩効性の化成肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。その後は、生育期の5月~6月に追肥として液体肥料を2週間に1回のペースで与えます。

    アーティチョークの種まき時期と方法

    アーティチョークの発芽適温は15~20℃で、種まき適期は3月下旬~4月下旬です。種まき前に、種を一晩水に浸しておくと発芽が早くなります。

    種まき方法は、直まきとポットまきがあります。直まきの場合は、日当たりと水はけの良い場所に深さ5~10mmで種をまき、発芽後は本葉が2枚出たら間引きをします。間引きの際は、株間を10~15cmにします。

    ポットまきの場合は、3号のポリポットに種まき用の培養土を入れて水をたっぷりとかけ、1か所あたり2~3粒の種をまきます。

    用土を10mm被せて指先で軽く押さえて用土と種を密着させます。発芽するまでは風通しを良くして乾燥させないように管理します。

    アーティチョークの地植えの時期と方法

    アーティチョークは株が大きくなるので、基本的には地植えで育てるのがおすすめです。地植えの時期は、4月上旬~5月上旬に、種から育てた苗や園芸店で購入した苗を植え付けます。

    地植えの方法は、以下のとおりです。

    • 日当たりと水はけの良い場所に、畝幅1m、畝高10~15cmの平畝を作る。
    • 畝に苦土石灰と化成肥料をまいて耕す。
    • 苗を株間50~70cmになるように植え付ける。
    • 根鉢を崩さないように注意して、土をしっかりと押さえる。
    • 水をたっぷりと与える。

    以上がアーティチョークの地植えの時期と方法です。鉢やプランターで育てる方法については次の項でお伝えします。

    アーティチョークを鉢植え・プランターで育てる方法

    アーティチョークは地植えの方が適していますが、鉢植えやプランターでも育てることができます。アーティチョークは根が張るので、大き目のサイズ(直径30cm以上、深さ40cm以上)のものを選ぶようにします。

    鉢植えやプランターで育てる場合は、以下の点に注意しましょう。

    • 鉢やプランターに水はけの良い土を使う。
    • 鉢植えやプランターでは土が乾きやすいので、毎日水やりをする。
    • 水やり過ぎは根腐れの原因になるので注意する。
    • 液体肥料を10日~2週間に1回程度与える。
    • 日当たりと風通しの良い場所に置く。

    寒冷地など冬の寒さが厳しい地域では冬越しのことも考慮して鉢やプランターで育てる方が望ましいでしょう。

    アーティチョークの植え替え時期と方法

    アーティチョークは多年草ですが、毎年同じ場所で栽培すると病気や害虫にかかりやすくなったり、根が張って土壌の養分を消費してしまうため植え替えが必要になります。

    植え替えを行う時期は春か秋が適しており、2~3年に1回程度の頻度で行うのが目安です。

    植え替える際の手順については、株分けの方法をご参照ください。

    アーティチョークの花が咲く時期と香り・花言葉

    アーティチョークは花が咲く前の花芽を食べますが、そのまま育てることで花が咲かせることもできます。

    紫色や青色の美しいキクのような形をしているのが特徴で、花が咲く時期は5月~7月にかけて旬を迎えます。

    アーティチョークの花は、甘い香りがします。アーティチョークの花言葉は、「傷つく心」「警告」「独立独歩」「孤独」「厳格」などです。これらの花言葉は、大きな葉の先にトゲがあり触れると怪我をすることに由来すると言われています。

    アーティチョークの花が終わったら何をすべきか

    アーティチョークの花が終わったら、以下のことをすると良いでしょう。

    • 花がしぼんだら、子株を残して根元近くまで茎ごと切り取る。
    • 花が咲かなかった株は、冬越しの準備をする。
    • 春になったら肥料を与える

    冬越しの方法については次の項でお伝えしていきます。

    アーティチョークの耐寒性と冬越しの方法

    アーティチョークは寒さに強い植物ですが、北海道などの寒冷地の厳冬期には凍害を受ける可能性があります。

    ここでは、アーティチョークの耐寒性と冬越しの方法についてご紹介します。

    アーティチョークの耐寒性

    アーティチョークの耐寒性は品種によって異なりますが、一般的には-10℃程度まで耐えることができます。

    ただし、長期間低温にさらされると生育不良や枯死することがあるほか、凍結と解凍の繰り返しにも弱い特徴があります。

    アーティチョークの冬越しの方法

    アーティチョークの冬越しの方法は、以下のとおりです。

    地植えの場合

    11月頃~12月頃までに、株の周りに藁や落ち葉などを敷き詰めて覆います。その上にビニールや不織布などをかけて固定します。

    これにより、株を凍害から守ります。春になったら、覆いを取り除きます。

    鉢植えやプランターの場合

    11月頃から12月頃までに、鉢やプランターを屋内や温室などに移動します。

    冬の間は、水やりは控えめにし、日当たりの良い場所に置き、春になったら、屋外に戻します。

    アーティチョークの株分け時期と方法

    アーティチョークは株分けによって増やすことができます。株分けは、植え替えと同じく春か秋に行います。株分けの方法は以下のとおりです。

    • 新しい植え付け場所を耕して土壌改良材を混ぜておきます。
    • 鉢植えの場合は新しい用土を鉢に入れる。
    • 根や茎を傷めないように注意して株を掘り起こす。
    • 根と芽がついている部分を残すようにして2~3株に分ける。
    • 植え付け間隔は80cm~1m程度あけて株を植え付ける。
    • 植え付け後はたっぷりと水やりをする。

    植え替えが必要になる時期に合わせて株分けをして増やしていくくらいが目安となります。

    アーティチョークの収穫時期と方法

    アーティチョークの収穫時期は6月~7月頃で、鱗のような萼が重なったつぼみが付き始めたら、花が咲く前に収穫します。(苗を植えてから2年目以降に収穫が可能になります)

    収穫の際は、茎を3~5cmほど残してハサミなどで切り取ります。少しツボミが開きかけている時が収穫の適期で、茎や葉にトゲがあるので注意してください。

    アーティチョークの中で最も美味しいと言われているのは茎の部分ですが、ガクの付け根部分や「ハート」と呼ばれる芯の部分も食べることは可能です。(アーティチョークは可食部が少なく、全体の1割程度しか食べる箇所がありません)

    アーティチョークの種取りのやり方

    アーティチョークの種取りの方法は以下のとおりです。

    • 大きくて健康な花芽を種取り用に選ぶ。
    • 花が咲いたら、そのまま放置する。
    • 花がしぼんだら、種が熟したサインなので種取りの準備をする。
    • 花びらの中にある黒くて小さくて扁平な形の種を取る。
    • 取り出した種は水洗いして乾燥させる。
    • 乾燥させたら冷暗所で保管します。

    来春まで冷暗所で保管して、次の種まきに備えましょう。

    北海道でのアーティチョーク栽培記録

    私が北海道でアーティチョークを栽培した記録をご紹介します。

    アーティチョークの種まき時期は、北海道では4月~5月頃が適しているので、2023年の4月に種まきをしました。

    アーティチョークの地植えの時期は、北海道では6月~7月頃が適しているので、7月に地植えをしました。

    鉢植えやプランターで育てる方法も試しましたが、地植えの方がより良い成長を見せました。水やりと肥料はこまめに行い、冬越しの準備もしっかりとしました。

    結果として、2024年の8月には、美味しそうな花芽を収穫できる見込みです。

    アーティチョークの育て方に関するQ&A

    ここでは、アーティチョークの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • アーティチョークが枯れる原因は?
    • アーティチョークのコンパニオンプランツは?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    アーティチョークが枯れる原因は?

    アーティチョークが枯れる原因としては、以下のようなことが考えられます。

    • 水やりの不足や過剰
    • 肥料の不足や過剰
    • 凍結や霜による凍害
    • 病害虫の被害

    これらの原因を防ぐためには、以下のような対策を行うことが大切です。

    • 土が乾いたらたっぷりと水やりをし、過湿を避ける
    • 生育期に緩効性の化成肥料を元肥として与え、追肥として液体肥料を月に2回程度与える
    • 冬になったら腐葉土や敷きワラを株元に敷くか、土を株元に寄せて土が
    • 凍結しないように防寒する
    • 葉が多く茂るため、風通しを良くし、病害虫の発生を予防する

    アーティチョークが枯れてしまった場合の、原因の予測やその対策を検討に際しての参考にしてみてくださいね。

    アーティチョークのコンパニオンプランツは?

    アーティチョークのコンパニオンプランツとは、アーティチョークと一緒に植えると相性が良い植物のことです。

    主に、以下のような植物がアーティチョークのコンパニオンプランツとしておすすめです。

    バジル アーティチョークと同じくらいの水やりや肥料で育ち、花が咲くとミツバチや蝶などを誘引します。
    エンドウ アーティチョークより低く育ち、根粒菌によって空気中の窒素を固定して土壌に供給します。
    ヒマワリ アーティチョークより高く育ち、花が咲くとミツバチや蝶などを誘引します。
    タラゴン アーティチョークと同じくらいの水やりや肥料で育ち、花が咲くとミツバチや蝶などを誘引します。
    キャベツ科 アーティチョークと同じくらいの水やりや肥料で育ち、カルシウムを多く必要とします。

    まとめ:アーティチョーク栽培のポイント

    この記事では、アーティーチョクの栽培のポイントと北海道で栽培している記録をお伝えしました。

    アーティーチョークは水はけの良い用土でアルカリ性の土を好むので、土づくりや植える場所選びは条件を満たすように事前に準備しておきましょう。

    アーティーチョークの耐寒性は比較的高いですが、北海道の屋外で冬越しするにはしっかりとした対策が必要です。

    それほど難しいことはないので、野菜やハーブを育てた経験がそれほど多くない初心者にとっても育てやすい植物と言えるでしょう。

    これからアーティチョークの栽培をしたいと考えている方はぜひ挑戦してみてくださいね。

  • ペニーロイヤルミントを植えてはいけない理由|増えすぎるのを防ぐ育て方のコツ

    ペニーロイヤルミントを植えてはいけない理由|増えすぎるのを防ぐ育て方のコツ

    ペニーロイヤルミントは「植えてはいけない」と言われる理由は2つあります。

    1つ目は繁殖力がが強く増えすぎることがあること、2つ目は毒性があることです。

    いずれも、正しく管理することでデメリットを抑えて有効に活用できるので、この記事ではペニーロイヤルミントを育てる上での注意点と正しい育て方についてお伝えしています。

    ペニーロイヤルミントの栽培を楽しむために、参考にしてみてくださいね。

    ペニーロイヤルミントとは

    ペニーロイヤルミントとは、ハーブの一種でミント科の多年草で、花は紫色をしていて葉は緑色で丸くてふっくらしているのが特徴です。

    古くから民間薬として使われいて、消化促進、鎮痛、駆虫、催月経などの効果があるとされています。

    香りはミントに似ていますが、より強くてスパイシーです。

    様々な使い方ができるペニーロイヤルミントですが、時に「植えてはいけない」と言われることがあります。この記事ではその理由や、適切な管理方法についてご紹介していきます。

    ペニーロイヤルミントを植えてはいけないと言われる理由

    ペニーロイヤルミントを植えてはいけないと言われる理由は、主に次の二つ挙げられます。

    1. 繁殖力が強く増えすぎることがあるため
    2. 毒性があるため

    ペニーロイヤルミントはとても繁殖力が強く、庭や畑に植えると他の植物のスペースを奪ってしまうことがあります。

    根茎や種子で簡単に増えるため、野生化すると在来種の生態系に影響を与える可能性もあるので注意が必要です。

    ただ、適切に管理していくことで増えすぎるのを防げるので、必ずしも植えてはいけないということはありません。毒性についても同様に、植えてはいけないというほどの危険性はないのでご安心ください。

    毒性についてはペニーロイヤルミントの毒性と効能の記事をご参照ください。

    [surfing_other_article id=”2675″]

    それでは、次にペニーロイヤルミントが増えすぎるのを防ぐ方法についてお伝えしていきます。

    ペニーロイヤルミントが増えすぎるのを防ぐ方法

    ペニーロイヤルミントが増えすぎるのを防ぐ方法は、主に三つあります。

    1. 鉢植えやプランターで育てる
    2. 花が咲く前に摘む
    3. 定期的に剪定する

    それぞれの項目について、少し補足していきます。

    1.鉢植えやプランターで育てる

    ペニーロイヤルミントは根茎でどんどん増えていきますが、鉢植えやプランターで育てることで広がりを制限させることができます。

    根茎の広がりを抑えられたら、あとは種で増えるのを防ぐだけで良いのでとても簡単に増えすぎ対策ができるようになります。

    2.花が咲く前に摘む

    花が咲く前に摘むと、種子が飛散しなくなります。また、花を摘むことで葉の成長を促すこともできます。

    鉢植えやプランターで育てて、花が咲く前に摘むことで増えすぎて困ることはありません。

    3.定期的に剪定する

    地植えしている場合は、定期的な剪定は有効です。

    定期的に剪定すると、根茎や茎の伸びを抑えることができます。また、剪定した部分は収穫として利用することもできます。

    上記3つの対策をすることで、ペニーロイヤルミントが増えすぎて後悔することは防げます。地植えの場合でも根茎が伸びるのを防ぐために地中に囲いを作ったり、鉢ごと植えるのも有効です。参考にしてみてくださいね。

    ペニーロイヤルミント栽培に適した環境づくり

    ペニーロイヤルミントは、日当たりと水はけのよい場所で育ちます。半日陰でも大丈夫ですが、日陰では葉色や香りが悪くなります。

    ペニーロイヤルミント栽培に適した用土づくりや水・肥料の与え方のポイントをもう少し詳しくお伝えしていきます。

    用土づくり

    鉢植えの場合は、特に水はけの良い土を使うようにします。市販のハーブ用培養土でも大丈夫ですが、赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜた配合土がおすすめです。

    庭植えの場合は、植え付けの1週間前に腐葉土を庭土に3割ほど混ぜ込んでください。深さ10cm程度まで土を耕して水はけをよくしましょう。

    ペニーロイヤルミントは根が伸びやすいので、レンガや板などで深さ15~20cmまで区分しておくと管理しやすくなります。

    水やりと肥料の与え方

    水やりは、鉢植えの場合は表土が乾いたらたっぷりと、庭植えの場合は植え付けから2週間は土の乾燥を防ぐために行います 。その後は降雨に任せても大丈夫です。水やりの際は、葉にかからないように注意してください 。葉が濡れるとカビや病気の原因になります 。

    肥料は、特別に与える必要はありませんが、葉の色が黄色くなったらハーブ用肥料を少量与えましょう。肥料は液体タイプか粒状タイプがおすすめです 。

    液体タイプの場合は、水やりの際に1~2週間に1回与えます 。粒状タイプの場合は、土の表面に散布してから水やりをします 。肥料は春から秋にかけて与えます 。

    ペニーロイヤルミントの種まき時期と方法

    ペニーロイヤルミントの種まき時期は、春から夏にかけてです。種まき方法は以下のとおりです。

    • 鉢・プランターや種まきポットに用土を入れて平らにする。
    • 種をまんべんなく蒔く。(種は小さいので、深く埋めないようにする)
    • 種の上に薄く用土をかぶせる。
    • 霧吹きで水を与える。
    • 鉢やプランターを日当たりの良い場所に置く。
    • 水やりは霧吹きで行い、土が乾かないようにする。

    約2週間程度すると発芽してきます。鉢やプランターで育てる場合はそのままで大丈夫ですが、地植えする方法については次の項でお伝えしていきます。

    ペニーロイヤルミントの地植えの時期と方法

    ペニーロイヤルミントの地植えの時期は、春から秋にかけてです。地植えの方法は以下のとおりです。

    • 土を耕して石や根などを取り除く。
    • 土に赤玉土や軽石などを混ぜて水はけを良くする。
    • 土に苦土石灰などを加えて酸性度を調整する。
    • 土を平らにする。
    • 鉢やポットから苗を取り出す。
    • 根球を崩さないように注意しながら、土に穴を掘って植え付ける。
    • 植え付けた後はたっぷりと水を与える。

    なお、地植えする際は、他の植物との間隔は30cm程度あけるようにしておきましょう。

    ペニーロイヤルミントを鉢植え・プランターで育てる方法

    ペニーロイヤルミントを鉢植え・プランターで育てる場合、根茎が広がる特性があるので深さと幅が十分にあるものを選ぶようにします。十分なスペースがないと根腐れしてしまい枯れてしまう危険性が高くなってしまいます。

    また、鉢やプランターの素材は陶器やプラスチックなどが適しているので、いずれかのものを選ぶと良いでしょう。

    鉢やプランターは日当たりの良い場所に置くようにしますが、直射日光が当たると葉が焼けることがあるので、午前中の日光が当たる場所が適しています。

    用土や水・肥料の与え方についてはペニーロイヤルミントの環境づくりの項をご参照ください。

    ペニーロイヤルミントの植え替え時期と方法

    ペニーロイヤルミントは根茎が伸びやすいので、定期的に植え替えが必要になります。

    植え替え時期は春か秋に行うようにして、以下の手順で行うようにします。

    • 一回り大きい鉢やプランターを良いです。
    • 新しい鉢やプランターに用土を入れて平らにする。
    • 古い鉢やプランターからペニーロイヤルミントを出す。
    • 根球を崩さないように注意しながら、新しい鉢やプランターに植え付ける。
    • 植え付けた後はたっぷりと水を与えます。
    • 鉢やプランターを日当たりの良い場所に置く。

    これを続けていくと鉢やプランターがどんどん大きくなってしまうので、ある程度の大きさになったら植え替えの時期に株分けをすると良いです。

    株分けの方法についてはこちらのページで詳しく解説しているのでご参照ください。

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    ペニーロイヤルミントの花が咲く時期と香り・花言葉

    ペニーロイヤルミントの花

    ペニーロイヤルミントの花期は7月~9月にかけてで、薄紫色で小さくて可愛らしい花を咲かせます。

    花茎は30~40cmほどで、花の香りはハッカに似ていますが、より強くてスパイシーです。この香りは虫除け効果もあるので、ポプリなどに活用されることも多いです。

    花言葉は、「隠された愛」「逃避」「忘れられない思い出」などがあります。

    ペニーロイヤルミントを剪定する方法と目的・時期

    ペニーロイヤルミントは、生育が旺盛で地を這うように伸びるハーブです。そのため、定期的に剪定を行うことで、株の見栄えや葉の質を保ち、病気や害虫の予防にもなります。

    時期に決まりはありませんが、多湿になる梅雨の時期の前に一度剪定すると良いでしょう。開花時期(7月~9月)にも花茎が伸びすぎたら剪定しましょう。

    冬越しの際は、地際で思い切って剪定します。冬に地上部が枯れても春に芽吹くので問題ありません。

    ペニーロイヤルミントの剪定方法は以下のとおりです。

    1. 鋏やはさみなどで茎や葉を切り取る。
    2. 剪定する量は、株の半分から三分の一程度を目安にする。
    3. 下葉が枯れたり黄色くなったりした部分や、花茎が伸びすぎた部分などを切る。

    剪定した後は、切り口に水がかからないように注意してください。水がかかるとカビや病気の原因になります。

    次に、ペニーロイヤルミントの剪定目的については、以下の点が挙げられます。

    • 株の形を整えることで、見栄えを良くする。
    • 葉の密度を調整することで、通気性や日照条件を改善する。
    • 花茎を切り取ることで、葉の香りや成分を高める。
    • 病気や害虫に弱い部分を除去することで、健康な株を維持する。

    こうした目的を果たすためにも、適切な時期に適切な方法で剪定を行いましょう。

    ペニーロイヤルミントの耐寒性と冬越しの方法

    ペニーロイヤルミントは耐寒性が高い植物ですが、寒さが厳しい地域では冬越しの対策が必要です。

    鉢植えやプランターで育てている場合は、室内に移動させて窓際など日当たりの良い場所に置きます。

    地植えで育てている場合は、株元に落ち葉や枯草などを敷き詰めます。また、ビニールや不織布などで覆って保温します。

    いずれの場合でも、冬場は水やりや肥料を控えるようにするのが冬越しのポイントです。

    ペニーロイヤルミントの増やし方

    ペニーロイヤルミントを増やすには、種まき以外にも挿し芽や株分けの方法があります。

    挿し芽よりも株分けの方が簡単に増やせるので、一定の大きさがあれば株分けを選ぶと良いでしょう。

    挿し芽や株分けの方法についてはこちらの記事で詳しくお伝えしています。

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    ペニーロイヤルミントの育て方に関するQ&A

    ここでは、ペニーロイヤルミントの育て方に関するQ&A(質問&回答)を紹介します。

    • ペニーロイヤルミントは日陰でも育ちますか?
    • ペニーロイヤルミントを育てて失敗しやすいポイントは?
    • ペニーロイヤル ミントが枯れた時の復活方法はある?
    • ペニーロイヤルミントを植えるデメリットと後悔しがちなポイントは?

    上記の問いについて詳しく回答していますので、参考にしてみてくださいね。

    ペニーロイヤルミントは日陰でも育ちますか?

    ペニーロイヤルミントは日陰でも育ちますが、日光が不足すると葉の色が悪くなったり、香りが弱くなったりします。

    そのため、できるだけ日当たりの良い場所に置くことをおすすめします。

    ペニーロイヤルミントを育てて失敗しやすいポイントは?

    ペニーロイヤルミントを育てて失敗しやすいポイントは、水やりや管理の不足です。水やりはこまめに行い、土が乾かないようにします。

    その他の失敗としては、根茎や種によって増えすぎる点が考えられます。増えすぎることの対策については「ペニーロイヤルミントが増えすぎるのを防ぐ方法」の項をご参照ください。

    ペニーロイヤルミントが枯れた時の復活方法はある?

    ペニーロイヤルミントが枯れたように見えても、まだ復活させられる可能性はあります。

    復活させる際には以下の手順で行ってみてください。

    • 枯れた部分を切り取る。
    • 鉢植えの場合は新しい用土に植え替える。
    • 地植えの場合は土を耕して水はけを良くする。
    • 水やりは霧吹きで行い、土が乾かないようにする。
    • 日当たりの良い場所に置く。
    • 肥料は与えない。

    復活するまで約1か月程度かかりますが、完全に枯れていなければ復活して新芽が芽生えてくるはずです。

    ペニーロイヤルミントを植えるデメリットと後悔しがちなポイントは?

    ペニーロイヤルミントの特性を知らずに庭に植えて後悔したという人は少なくありません。

    デメリットや後悔しがちなポイントを以下にまとめました。

    • 繁殖力が強く予想以上に増えてしまった
    • 葉や花に毒性がある
    • アブラムシに弱い

    繁殖力についてはすでにお伝えしているのでここでは割愛しますが、毒性については別のページでご紹介しているので参考にしてみてください。

    ペニーロイヤルミントは虫よけの効果がありますが、アブラムシにはあまり効果がありません。株が弱るとアブラムシの被害を受けやすくなるので、定期的に駆除する必要があります 。

    まとめ:ペニーロイヤルミントを植えてはいけないと言われる理由とその対策

    この記事では、ペニーロイヤルミントを植えてはいけない理由と、増えすぎるのを防ぐ育て方のコツをご紹介しました。

    ペニーロイヤルミントは、繁殖力が強くて管理が難しいハーブですが、鉢植えや区分植えにすることで、株の形や葉の質を保つことができます。また、定期的に剪定や株分けを行うことで、株の健康や香りを高めることができます。

    ペニーロイヤルミントは、虫よけ効果やドライフラワーとしても楽しめる素敵なハーブです。ペニーロイヤルミントを育てる際は、注意点やコツを参考にしてみてくださいね。

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